2024年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    344名(単体) 1,521名(連結)
  • 平均年齢
    40.3歳(単体)
  • 平均勤続年数
    14.4年(単体)
  • 平均年収
    6,729,000円(単体)

従業員の状況

5【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

 

2024年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

Semiconductor事業

305

(37)

Life Science事業

106

(35)

Digital Communication事業

160

(14)

Energy Saving Solution事業

696

(59)

報告セグメント計

1,267

(145)

その他

61

(6)

全社(共通)

193

(16)

合計

1,521

(167)

 (注)1 従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。

2 全社(共通)として記載されている従業員数は、特定の事業部門等に区分できない管理部門に所属しているものであります。

 

(2)提出会社の状況

 

 

 

 

2024年3月31日現在

従業員数(人)

平均年令(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

344

(79)

40.3

14.4

6,729

 

セグメントの名称

従業員数(人)

Semiconductor事業

4

(-)

Life Science事業

52

(29)

Digital Communication事業

54

(14)

Energy Saving Solution事業

116

(26)

報告セグメント計

226

(69)

その他

36

(-)

全社(共通)

82

(10)

合計

344

(79)

 (注)1 従業員数は就業人員(当社から社外への出向者を除き、社外から当社への出向者を含む。)であり、臨時雇用者数(パートタイマー、人材会社からの派遣社員、季節工を含む。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

2 平均年間給与(税込)は、基準外賃金及び賞与を含んでおります。

3 全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。

 

(3)労働組合の状況

 労働組合は結成されておりませんが、労使関係は安定しております。

 

 

 

(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び男女の賃金の差異

①提出会社

当事業年度

名称

管理職に占める女性労働者の割合(%)

 (注)1、3

男性労働者の育児休業取得率

  (%)

 (注)2、4

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注)1

全労働者

正規雇用労働者

(注)5

パート・有期労働者

(注)6

提出会社

6.6

16.7

73.6

77.5

35.1

 

②連結子会社

当事業年度

名称

管理職に占める女性労働者の割合(%)

 (注)7

男性労働者の育児休業取得率

  (%)

 (注)2、4

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注)7

全労働者

正規雇用労働者

パート・有期労働者

株式会社エンプラス半導体機器

 

(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3 管理職に占める女性管理職比率は6.6%となっております。

この主な要因は、女性の平均勤続年数が男性より短く、女性の従業員割合が低いためであります。女性が継続して働くことができるよう仕事と育児の両立を支援する施策を実施しており、多様な働き方実践企業として認定され、トモニンマークを取得し、くるみん認定を受けました。また、将来の管理職候補者を増やすための取り組みとして、採用に占める女性比率の目標を定めております。

4 男性の育児休業取得率は提出会社16.7%(対象者6名、取得者1名)、株式会社エンプラス半導体機器0%(対象者1名、取得者0名)となっております。

  当社及び国内グループ会社では男性社員の育児休業取得を促進するため、配偶者の妊娠中からお子様が生まれるまでに配偶者をサポートするときに取得できる出産育児サポート休暇を設置し、また、育児休業は最初の3日間を有給で取得できる制度としております。今後も育児休業が取りやすい環境整備に努めてまいります。

5 正規雇用労働者の男女の賃金差異は77.5%となっております。

この主な要因は、女性の平均勤続年数が男性より短く、役員及び管理職に占める女性比率が低いためです。将来の管理職候補者を増やすための取り組みとして、採用に占める女性比率の目標を定めております。制度面で男女の賃金の差はありませんが、小学三年生修了まで短時間勤務や時間外労働の免除が可能となっており、仕事と育児の両立を支援する活動の一環であるものの、男女の賃金差異の要因の一部となっています。

6 パート・有期労働者の男女の賃金差異は35.1%となっております。

この主な要因は、パート・有期労働者の男女の構成が、男性は定年再雇用者等の有期雇用労働者がほとんどであるのに対し、女性は勤続年数の短いパート労働者がほとんどを占めているためです。

7 連結子会社である株式会社エンプラス半導体機器は、管理職に占める女性労働者の割合、労働者の男女の賃金の差異については、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定による公表項目として選択していないため、記載を省略しております。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(1)重要課題(マテリアリティ)

 当社経営の生命線は「新規性の追求」にあると考えており、顧客や関係する機関とこれまでに築き上げてきた信頼関係のもと、継続的に研究開発を行い、次の事業の種を撒いております。

 事業ポートフォリオにつきましては、当社グループは今後、人々の健康で安心した生活を支えるEssentialな領域(※)に注力してまいります。

 Semiconductor事業とLife Science事業は事業自体がEssentialな領域であり、マーケット自体も成長領域です。Digital Communication事業とEnergy Saving Solution事業は、捻出した利益をEssential領域に振り向けるとともに、Essentialな領域へと業態転換を進めてまいります。事業ポートフォリオをシフトすることで変動の大きな事業運営ではなく「持続可能な成長」を目指してまいります。

(※)Essential領域:人と地球のQOL (クオリティ・オブ・ライフ)を高める領域

 

上記の考え方のもと、当社グループは「人と地球のQOLを高めるEssential領域への貢献」を最重要課題としました。課題を解決するために下記取り組みを進めてまいります。

 

 

(2)ガバナンス

 当社グループは、気候変動に対応する重要課題(リスクと機会)を認識し、長期計画を策定・実行することにより持続可能な成長を実現いたします。

 サステナビリティ委員会は代表取締役社長を議長とし、議長の指名する取締役(独立社外取締役を含む)、執行

役員によって構成されます。サステナビリティ委員会では、気候変動対応を含む重要課題(リスクと機会)に関する長期計画の策定、KGI/KPIの進捗管理などを行っています。

 サステナビリティ委員会で審議された気候変動対応活動を取締役会に報告し、取締役会による審議を行う仕組みとしています。

 

 

(3)戦略

「気候変動関連のリスクと事業機会」

 当社グループは、気候変動を含む将来の社会課題に関する事業機会とリスクを特定しました。事業機会としては、気候変動を含む社会課題の解決に貢献するソリューションを人々が生活する上で必須となる領域(Essential領域)において提供することで、事業規模の拡大、収益力の強化を進めます。

 気候変動に関して、特にインパクトが大きいリスク(移行リスク)として、「原材料価格・電力価格上昇による事業コストの増加」や「プラスチック廃棄物処理コストの増加」、「内燃機関関連製品需要の減少」を想定しています。

 また、物理リスクとしては「大規模自然災害」を想定しており、被害の最小化と事業継続性の確保を進めます。

 

区分

マテリアリティ

リスク

事業機会

時間軸

移行リスク

気候変動に伴う原材料価格・電力価格の上昇

原材料価格・電力価格上昇による事業コストの増加

生分解性樹脂材料の開発とリサイクル材の積極的な活用

中期

プラスチック規制の強化

プラスチック廃棄物処理コストの増加

樹脂材料使用を減少させる設計や金型の開発を促進

長期

モビリティの電動化

内燃機関関連製品需要の減少

電動モビリティ用製品需要の拡大

長期

物理リスク

大規模自然災害

気象災害、特に洪水などによる自社工場被害やサプライチェーンの分断による工場操業停止

水・食料供給関連事業の拡大(殺菌、検査、点滴潅水)

長期

 

「人的資本」

 当社グループは組織力こそが競争力の源泉であると考えており、組織力にとって重要な企業文化づくりのため、2023年4月1日に企業理念を改定しました。

 当社グループの使命、経営姿勢を支える全ての基本は信頼であると考えており、様々なステークホルダーの皆様の信頼を大切にしております。

 

「多様な人財の活躍」

 当社グループは、ダイバーシティに関する行動指針において「国籍、人種、民族、宗教、信条、性別、年齢、言語、身体上のハンディキャップ、社会的身分、学歴などによる嫌がらせ・差別は行ってはならない」こと、「相互に考え方、解釈、判断が異なることのあることを十分に認識し、当社グループが事業を営んでいる国又は企業で働く人との誠実なコミュニケーションを通じて相互理解を深め、行動しなくてはならない」ことを定めるとともに、多様な働き方を促進する制度を設けています。

(4)リスク管理

 当社は、グループ全体のリスク管理について定める「総合リスク管理規定」を制定し、経営直轄型のリスク管理体制構築を目的とした総合リスク管理委員会を設置しております。総合リスク管理委員会は想定されるグループ全体のリスクに関し事前に察知し、未然に防ぐ施策及びリスク発生時に影響を最小限に留めるための施策を行うこととしております。その中でも気候変動リスクは、今後中長期的にさらに広がることが予想されるリスクとして認識しており、事業戦略への影響や適切な管理方法の検討を図ってまいります。

 

(5)指標及び目標

 当社グループの最重要課題(マテリアリティ)である「人と地球のQOLを高めるEssential領域への貢献」を測る指標として、「Essential売上比率」、「GHG排出量原単位」、「樹脂材料廃棄率」を設定し、2025年度目標を掲げ、毎年進捗を評価してまいります。

Essential売上比率                    75.0%

GHG排出量原単位  ※1               0.5t

樹脂材料廃棄率   ※2               4.0%

組織力向上への投資      1人あたり100千円/年

 

※1 GHG排出量原単位=Scope1~2 GHG排出量/売上高(t/百万円)

※2 樹脂材料廃棄率=廃棄量/投入量

 

「社内の多様性の確保」

 当社グループは中長期的な企業価値の向上に向けて多様性の確保が重要であると考えております。当社グループのコアコンピテンシーと社会課題を紐付けた「エンプラスの目指す姿」を策定しており、それに合わせた人材ポートフォリオの策定を進めております。また、優秀な人材については、性別、国籍、障害の有無等の属性に関係なく、積極的に登用しており、全ての社員に平等な評価及び登用の機会を設けています。

(1)女性

 部門横断プロジェクト活動をはじめ、在宅勤務や時差勤務など、育児をしながら活躍できる環境づくりに向けて、風土と制度の両輪で取り組みを進めてまいりました。将来の女性管理職を増やすために候補者層を増やす取り組みが必要であると考えており、採用に占める女性比率を40%以上にする事を目標として掲げております。

(2)外国人

 当社グループは世界市場のニーズに応える高付加価値製品とサービスを提供することで、現在では海外売上高比率80%、世界14の国と地域で事業を行っております。海外拠点における管理職に占める外国人比率を50%程度にする事を目標として掲げております。

(3)中途採用

 当社グループの管理職は、性別や国籍、中途採用、新卒採用の区別なく、能力や適性を総合的に勘案して登用しております。管理職として登用する上で、中途採用、新卒採用の区別によって特段の差が生じているとは認識しておりませんので、管理職に占める中途採用者比率を40%程度に維持する事を目標として掲げております。