2024年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    124名(単体) 10,876名(連結)
  • 平均年齢
    43.3歳(単体)
  • 平均勤続年数
    10.7年(単体)
  • 平均年収
    6,608,321円(単体)

従業員の状況

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2024年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

建物管理運営事業

6,909

(2,955)

住宅管理運営事業

1,981

(  526)

環境施設管理事業

1,396

(  100)

不動産ファンドマネジメント事業

119

(   -)

その他の事業

120

(   -)

全社(共通)

351

(   25)

合計

10,876

(3,606)

 

(注) 1 従業員数は就業人員(当社グループからグループ外への出向者は除き、グループ外から当社グループへの出向者を含む)であり、臨時雇用人員(パートタイマー)は、年間の平均人員を( )内に外数で記載しております。

   2 全社(共通)として、記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門に所属しているものであります。

 

(2) 提出会社の状況

2024年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

124

(    8)

43.3

10.7

6,608,321

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

全社(共通)

124

(    8)

合計

124

(    8)

 

(注) 1 従業員数は就業人員(当社から社外への出向者は除き、社外から当社への出向者を含む)であり、臨時雇用人員(パートタイマー)は、年間の平均人員を( )内に外数で記載しております。

2 平均年間給与は税込支払給与額であり、基準外給与及び賞与を含んでおります。

 

(3) 労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。

 

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

① 提出会社

当事業年度

管理職に占める
女性労働者の割合(%)
(注1)

男性労働者の

育児休業取得率(%)
(注2)

労働者の男女の
賃金の差異(%)(注1)

全労働者

正規雇用
労働者

パート・
有期労働者

14.7

52.3

54.8

51.7

 

(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3 「-」は、「男性労働者の育児休業取得率」について分母がゼロとなる場合を示しております。

 

② 連結子会社

当事業年度

名称

管理職に占める
女性労働者の割合(%)

(注1)

男性労働者の
育児休業取得率(%)

(注2)

労働者の男女の
賃金の差異(%)(注1)

全労働者

正規雇用
労働者

パート・
有期労働者

日本管財㈱

7.4

26.0

64.2

84.4

72.2

㈱スリーエス

15.4

92.3

86.0

72.7

㈱日本管財環境サービス

2.9

62.5

64.7

71.0

58.3

東京キャピタルマネジメント㈱

8.6

NSコーポレーション㈱

13.3

100.0

51.1

43.8

86.6

日本住宅管理㈱

9.3

100.0

㈱エヌ・ジェイ・ケイ・スタッフサービス

75.0

90.0

74.3

㈱沖縄日本管財

100.0

47.0

78.0

83.0

日本管財住宅管理㈱

85.7

75.3

75.3

㈱ネオトラスト

 

(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3 「-」は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)における公表項目として選択していない場合、または「男性労働者の育児休業取得率」について分母がゼロとなる場合を示しております。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組みは、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

当社は、社会・環境問題をはじめとするサステナビリティに関連する課題を「事業機会」と「リスク」の両面で捉え、中長期的な企業価値の向上を図るという方針のもと、グループ全体で様々な取組みを進めております。

 

(1) ガバナンス

当社は、グループ全体の中長期的な価値創造とサステナビリティをめぐる課題の解決を目指し、経営陣による業務執行上の意思決定、全社的なリスクマネジメントにサステナビリティの観点が戦略的かつ大局的に統合されるよう促すため、サステナビリティ委員会を設置しております。

当委員会は、取締役会及び経営会議の下部組織として、①サステナビリティ基本方針の策定、②サステナビリティ課題についての具体的な施策推進及びその体制に対する助言と監督、③サステナビリティ課題に関する開示方針及び開示内容の検討を行っております。また特定分野について深く議論するため専門部会を適宜開催しております。

当委員会の委員長は、原則として取締役会で任命された役員が務め、1年に2回以上委員会を開催し、活動状況については、少なくとも1年に1回以上、取締役会及び経営会議に報告を行っております。また全社的なリスクを管理する「リスクマネジメント委員会」とも情報共有を行い、連携が可能な体制を構築しております。

 

(2) 戦略

当社は、取り組むべきマテリアリティ(重要課題)を下記のとおり特定し、持続可能な社会の実現に向けた各種取組みを行っております。

マテリアリティは、社会に求められ存続し続ける企業であるために、重点的に取り組む10のテーマとして定めております。

各テーマは「企業価値の創出を支える基盤」、「価値を生み出す資本」、「創出を目指す価値」の3つに大別し、それぞれの解決を通じて、お客様の大切な資産をいつまでも健康で安心して使え、さらなる価値創造に貢献するための重要課題と位置づけております。

 

 


 

 

各マテリアリティの定義

機能区分

マテリアリティ

定義

達成により貢献するSDGs

創出を目指す価値

品質と安全の堅持

・建物施設のオーナー及び居住者・施設利用者に安全・安心・快適な利用環境を提供し、建物管理を通じて持続可能な社会基盤の構築に貢献します。また、建物ライフサイクルコストの最適化という観点から資産価値と収益性の向上を実現します。


地域発展への貢献

・老朽化が進む公共インフラや施設の運営をPPP(官民連携)方式で受注することにより、施設の効率的な管理、地域雇用の創出に貢献します。また、人々が集い交流する建物の管理を通して、新たなまちの魅力づくりに協力していきます。


地球環境への配慮

・建物施設のライフサイクルにおける環境負荷を評価、顧客ニーズも踏まえた修繕、性能向上・耐用年数延長、交換・建て替え等の提案を通じ、脱炭素社会移行に貢献します。


価値を生み出す

資本

人的資本の活用

・日本管財グループが培ってきた専門性や公的認証に裏付けられた品質を、不動産総合サービスとしてワンストップで提供し、顧客や地域にとって頼れるパートナーになります。


蓄積された情報を
知的財産として活用

・業界トップクラスのPPP事業や統括管理業務で蓄積したノウハウを、お客様の建物のライフサイクルコストの最適化及び、資産価値向上の付加価値に活用します。

・人口減少時代に対応した高効率な建物管理を実現するためDX化を推進します。データベースの有効活用と、AIを搭載した清掃ロボットや先進技術の導入に注力します。


パートナーシップの創出

・独立系の中立的視点を活かし、資本関係に縛られることなく対等の関係で、顧客にとって最適な取引先とパートナシップを創出していきます。

・パートナー企業と共に、地域活性化や地方創生事業に貢献し、新ビジネスの創出を目指し協力していきます。


企業価値創出を

支える基盤

コンプライアンスの
徹底

・多重の監視体制(インスペクション《顧客先満足度調査》とモニタリング)により、お客様に対するサービス品質の維持向上に努めます。

・関係法令、情報セキュリティポリシー、個人情報保護基本規程の遵守徹底に努めます。


労働基準の拡充

・ダイバーシティ&インクルージョンやワークライフバランスの取り組みを拡充し、多様な人材が自分らしく働き活躍することができる組織風土を醸成します。
(女性・高齢者・外国人が活躍でき、お互いを配慮し尊重しあえる職場環境の
実現。)

リスクマネジメント体制の維持

・グループ全体のリスクについては、リスクマネジメント委員会にて、サステナビリティに関するリスクは、サステナビリティ委員会において、リスクの抽出・評価・管理を行っています。重要なリスクについては両委員会で対策の有用性を確認の上、経営会議及び取締役会に報告しています。

コーポレート
ガバナンスの高度化

・健全で透明性の高い安定した経営基盤を構築し、積極的かつタイムリーなディスクロージャーに努めます。

 

 

 

a 環境

(気候変動に関する取組み)

当社は、TCFD提言に基づき、気候変動がもたらすリスクと機会を下表のとおり特定し、財務にどの程度影響を与えるかインパクト評価を行っております。

評価にあたり、国際エネルギー機関(IEA)や気候変動に関する政府間パネル(IPCC)等の複数の外部シナリオを参照し、世界の平均気温の上昇が産業革命以前よりも1.5~2℃に抑えられた場合と、4℃に上昇した場合の分析を行っております。

各リスクと機会に対する現状の取組み例では、移行リスクにおいては所有不動産のLED化や、再生可能エネルギーへの切り替え、物理リスクにおいては、BCPマニュアルの作成や定期的な訓練等を行っております。今後も、リスクの軽減と機会創出による収益の拡大を目指し、各項目の分析や対応策の検討を行ってまいります。

気候変動がもたらすリスクと機会

当社グループの事業活動への
具体的な影響・機会

インパクト評価

1.5~2℃

4℃

移行リスク

政策・

法規制

炭素税導入による調達コストの増加

・炭素税の低い業務用備品(業務用資機材等)の調達コストの増加

市場

エネルギー価格高騰によるランニングコストの増加

・所有不動産における、気温上昇に伴う空調電力の需要によるコスト増加、省エネ設備導入に伴うコスト増加

評判

顧客からの評判の低下による競争力の低下

・気候変動対策に取り組まないことによる入札やコンペでの競争力低下、顧客に選定されないリスクの増大による収益や収益機会の減少

・既存顧客からの評価、イメージの低下による解約リスク

投資家からの評判の低下による競争力の低下

・気候変動対策に取り組まないことによる投資対象からの除外リスクや株価の低迷、下落

・外部格付評価等の低下によって企業イメージが下がり、営業活動等に支障が出る

物理リスク

急性

災害の激甚化や平均気温の上昇による従業員の健康と安全リスクの増大、生産性の低下

・風水害等の激甚災害時の死傷病・事故の発生

・労働環境の悪化による社員の生産性低下

慢性

海面上昇や干ばつ、気象パターンの変化による水リスクの増大

・台風や洪水等の水リスクによる管理施設の被災、操業停止

機会

製品と
サービス

環境認証、低炭素ビルや
不動産、再エネ・省エネ技術や商品需要の増加

・顧客からの需要増加による収益機会の拡大

・需要増加による新規市場開拓の機会の増加

災害に強いビルや不動産の需要の増加

・建物管理における防災・減災需要の増加

・被災時、被災後の復旧や修繕ニーズの増加

 

 

 

b 人的資本に関する取組み

(人材の育成)

当社は、人材が最大の経営資源であるとの考え方に基づき、人材教育及び能力開発の支援を積極的に実施しております。教育面では、下表に記載のとおり年齢や等級に応じた研修や、コンプライアンス、情報セキュリティ、健康管理等多様なテーマの研修を年間教育計画に則り実施しております。能力開発面では、各種資格取得奨励制度、通信教育によるキャリアアップ支援、表彰・特別報酬制度等、社員のモチベーションアップや能力向上を目的とした様々な制度を設けております。

また、受講率の向上を目指し、多様な働き方に合わせて柔軟に研修を受講できるよう、2019年よりWebを活用したeラーニングも導入しております。

 

社員教育実績

 

指標

対象

2024年3月期実績

階層別教育

労務管理研修

1~3級

83.4%

建設業法研修

1~3級

64.5%

新任管理職研修(上・下期)

3級昇格者

90.9%

評価者研修

3級昇格者

100.0%

係長ステップアップ研修

2級

97.0%

幹部研修会

4級以上

86.8%

入社時研修

中途採用者

79.6%

全社員対象教育

コンプライアンス強化研修

全社員

95.6%

情報セキュリティ研修

全社員

86.1%

健康管理研修

全社員

61.2%

 

(注) 対象範囲:日本管財ホールディングス㈱、日本管財㈱、㈱日本環境ソリューション

 

(社内環境整備方針)

当社は、ワークライフバランスの実現と女性活躍、ダイバーシティの推進を通じて、多様な人材が活躍し、だれもが自分らしく働ける職場環境の整備に取り組んでおります。働き方の多様化に合わせ、テレワークの推進や半日休暇・時間単位の有給休暇制度の導入、女性活躍推進策として、育児短時間勤務制度の期間延長、ベビーシッター利用補助、育児休業期間中の社内情報の提供による職場復帰サポート等を実施しております。

また、職種選択の多様化として一般職から総合職への職種転換制度、転勤のない地域総合職の導入も行っております。社内環境整備については、社員アンケートを年に1回実施し、問題点や会社に対する社員の意識を把握することで、適宜各種制度の改善に役立てております。

 

 

(3) リスク管理

(サステナビリティに関するリスク)

サステナビリティに関するリスクは、サステナビリティ委員会事務局を中心にリスクを横断的に拾い出し、評価・管理を行っており、その内容はサステナビリティ委員会で審議され、委員長を通じて経営会議及び取締役会へ報告されております。

経営に重大なインパクトがある可能性があるリスクについては、リスクマネジメント委員会と情報共有を行い、評価・対策の有効性の確認を行っております。

 

(注) リスクマネジメント委員会は経営会議の下部組織として位置し、最高責任者は代表取締役社長が、リスクマネジメント委員長はリスクマネジメント担当役員が務めております。各グループ会社からはリスク推進責任者を選任し、適宜委員会への報告を義務づけております。また、必要な研修を行い、グループ全体のリスクマネジメントの質の向上を図っております。

委員会は原則として毎月1回(グループ会社を含む会議体は年2回)開催し、適宜、経営会議へ報告を行っております。

 

リスク管理体制図

 


 

(情報セキュリティに関するリスク)

災害発生時のネットワークシステム障害の発生や故障、サイバー攻撃による機密情報の流出等、情報セキュリティに関するリスクは日々高まり、多様化しております。当社はこのような事態の発生を経営上の重要なリスクとして認識しており、ITソリューション室が中心となり、グループ全体で様々な情報セキュリティ対策の強化を行っております。

災害や事故への対応として、本社(東京)と本店(兵庫)の2か所にサーバーを設置し、双方にエンジニアを配置することで、有事の際に障害や故障が発生してもバックアップが取れる体制を構築しております。またサイバー攻撃やコンピューターウイルスへの感染などの外部からの攻撃対策としては、ネットワーク端末の監視やWeb閲覧制限、定期的な社員教育等を行っております。

 

 

(4) 指標及び目標

a 環境

(温室効果ガス排出量実績と目標)

当社グループは、西宮本店ビルにおけるISO50001認証の取得(2016年)や、再生可能エネルギーへの切り替え(2021年)など、温室効果ガスの削減に積極的に取り組んでおります。2021年度からグループ全体のScope1・2の温室効果ガス排出量の算定を行っており、2023年度の排出量の実績は、1,778t-CO2(前年比4.7%減)となりました。

 

温室効果ガス排出量実績

 

2021年度

2022年度

2023年度

温室効果ガス排出量

(単位:t-CO2)

2,020

1,867

1,778

前年比削減率

△7.5%

△4.7%

 

※排出量算定範囲:Scope1・2

※算定対象月:1月~12

 

今後の排出量削減に向けた具体的な施策として、エネルギー消費量の多くを占めるガソリン社用車をEV自動車やハイブリッド車等の低燃費車両に積極的に切り替えることや、西宮本店ビルの空調機の高効率化による電力削減等を実施していく予定です。

 

人的資本

管理職比率等

指標

2024年3月期実績

目標(2027年度末)

管理職に占める女性比率

8.5

25以上

管理職に占める中途採用比率

73.7

特段定めず(適性による)

男性育児休業等取得率

26.3

特段定めず

 

(注) 1 対象範囲:日本管財ホールディングス㈱、日本管財㈱

2 労働者の男女の賃金の差異についての実績は「第1 企業の状況 5 従業員の状況 (4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異」に記載のとおりであります。