2023年10月期有価証券報告書より
  • 社員数
    3,984名(単体) 10,131名(連結)
  • 平均年齢
    37.8歳(単体)
  • 平均勤続年数
    13.3年(単体)
  • 平均年収
    4,430,394円(単体)

従業員の状況

5【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

 

2023年10月31日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

旅行事業

7,620

[850]

テーマパーク事業

85

[171]

ホテル事業

521

[236]

九州産交グループ

1,396

[297]

報告セグメント計

9,622

[1,554]

その他

211

[117]

全社(共通)

298

[14]

 合計

10,131

[1,685]

 (注)1.従業員は就業人員であり、臨時従業員数は[  ]内に年間の平均人員を外数で記載しております。

2.全社(共通)として記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門に所属しているものであります。

 

(2)提出会社の状況

 

 

 

 

2023年10月31日現在

従業員数(人)

平均年令(才)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

3,984

[532]

37.8

13.3

4,430,394

 

セグメントの名称

従業員数(人)

旅行事業

3,661

[446]

報告セグメント計

3,661

[446]

その他

25

[72]

全社(共通)

298

[14]

 合計

3,984

[532]

 (注)1.従業員は就業人員であり、臨時従業員数は[  ]内に年間の平均人員を外数で記載しております。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3.全社(共通)として記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門に所属しているものであります。

 

(3)労働組合の状況

     特記すべき事項はありません。

 

(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

① 提出会社

当事業年度

管理職に占める女性労働者の割合(%)

(注)1.

男性労働者の育児

休業取得率(%)

(注)2.

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注)1.3.4

全労働者

うち正規雇用労働者

うち非正規雇用労働者

14.0

65.6

71.2

72.2

63.8

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3.男女の賃金の差異は、男性の平均年間賃金を100とした場合の女性の平均年間賃金の割合であります。

4.賃金は性別に関係なく、職責・能力等により同一基準を適用しております。正規雇用労働者における男女間の差は、管理職比率・勤続年数においてはやや男性が高く、短時間勤務取得者比率は女性が高いことに起因していると考えられます。非正規雇用労働者における男女間の差は就業形態の違いに起因しています。女性はパートタイマーの割合が高く、男性は定年後再雇用者の割合が高く定年前の職務内容や資格等を踏まえて処遇を決定しているため、差異が出ております。

 

② 連結子会社

当事業年度

名称

管理職に占める女性労働者の

割合(%)

(注)1.

男性労働者の育児

休業取得率(%)

(注)2.

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注)1.3.4.5.6

全労働者

うち正規

雇用労働者

うち非正規

雇用労働者

H.I.S.ホテルホールディングス株式会社

12.0

50.0

56.4

68.6

68.0

九州産交バス株式会社

18.2

33.3

54.1

73.2

65.1

九州産交ツーリズム株式会社

25.6

100.0

81.8

76.7

104.3

産交バス株式会社

38.9

-

79.5

87.5

61.5

九州産交リテール株式会社

10.5

-

58.6

73.1

74.7

九州産交オートサービス株式会社

6.3

0.0

73.4

69.6

95.7

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3.男女の賃金の差異は、男性の平均年間賃金を100とした場合の女性の平均年間賃金の割合であります。

4.九州産交グループ5社(九州産交バス株式会社、九州産交ツーリズム株式会社、産交バス株式会社、九州産交リテール株式会社及び九州産交オートサービス株式会社)は、九州産交グループ事業年度末日(2023年9月30日現在)の数値であります。

5.H.I.S.ホテルホールディングス株式会社及び九州産交グループは、賃金は性別に関係なく、職責・能力等により同一基準を適用しております。正規雇用労働者における男女間の差は、管理職比率・年齢構成・勤続年数においてはやや男性が高いこと、短時間勤務取得者比率は女性が高いことに起因していると考えられます。非正規雇用労働者における男女間の差は就業形態の違いに起因しています。女性はパートタイマーの割合が高く、男性は定年後再雇用者の割合が高く定年前の職務内容や資格等を踏まえて処遇を決定しているため、差異が出ております。

6.H.I.S.ホテルホールディングス株式会社、九州産交バス株式会社及び九州産交リテール株式会社における全労働者の男女間の賃金の差は、正規雇用労働者において男性の割合が高く、非正規雇用労働者において女性の割合が高いため、全労働者平均では男女間の差がより開く結果となっております。

 

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループは〝「心躍る」を解き放つ″というパーパスを掲げ、グローバルに事業を展開しております。

- 未知との出会い、人との繋がり、豊かな時間、ワクワク、高揚感、そして平和への想い -

世界中の人々がこの「心躍る」ことができる前提には、国籍、人種、文化、宗教などを越え、多様性を尊重し合い、世界の人々が安心して暮らせる社会と、人類を含めた動植物が生きる基盤となる健全な地球環境が必要だと考えております。

共存・共生・共栄を意識し、社会問題や環境問題に当社グループの事業を通じて取り組み、持続可能な社会の発展に貢献することを目指しております。

当社グループはさまざまな外部環境を「成長機会」と「事業リスク」として分析を行い、企業として取り組むべき7つのマテリアリティ(重要課題)を特定しました。その中に「地球環境の保全」「地域社会との共生」「多様な人財の活躍」「ガバナンスの強化」を掲げ、サステナビリティを経営における重要課題だと考えております。

 

1.ガバナンス

当社グループは、「HIS Group Philosophy」を策定しその浸透を推進しながら、ステークホルダーの皆様から信頼され、選ばれ続ける企業を目指しております。

代表取締役社長を委員長としたサステナビリティ推進委員会のリーダーシップのもと、リスク・コンプライアンス委員会、業務執行部門、国内外子会社と連携し、重要方針や施策について議論をするとともに、目標に対する進捗のモニタリング等を行い、サステナビリティへの取り組みを推進しています。同委員会における重要な事項については、取締役会に付議し、審議・承認を行います。

また、従業員一人ひとりが「HIS Group行動憲章」に則り、ステークホルダーの皆様の権利・立場や健全な事業活動倫理を尊重する企業文化・風土の醸成に取り組んでおります。

 

 

HIS Group Philosophyの詳細について https://www.his.co.jp/company/philosophy/

 

2.戦略

(1)気候変動

当社グループは、TCFD提言に沿って気候変動シナリオ分析を実施し、事業に関連する気候変動リスク・機会とその影響の大きさ及びその対応策をまとめております。リスク重要度が高く長期に及ぶ項目においては、中期経営計画の戦略にも反映し、重点的に対応を推進してまいります。

 

 

(2)人的資本

〔人的資本経営に関する基本的な考え方〕

当社グループでは、人財が価値創造の源泉であると考え、社員一人ひとりが働きがいを感じ、心躍る仕事ができる基盤づくりを進めております。

当社グループの歴史は、旅行ビジネスの常識への挑戦からスタートし、創業は1980年であります。当時の海外旅行者数は年間390万人ほど、市場規模は2019年の5分の1程度でした。当時は高額で団体旅行が中心だった海外旅行市場において、格安航空券を利用したFIT(Foreign Independent Tour)を取り扱う旅行会社の先駆けとなり、個人旅行・自由旅行という新しいマーケットの開拓への挑戦となりました。

そして創業50年目にあたる2030年に目指す姿(Vision2030)として、創業の原点である「挑戦心」をメッセージの冒頭に掲げ、「挑戦心あふれ 世界をつなぎ 選ばれ続ける企業に Change&Create」を策定しました。

「挑戦」は当社グループの歴史であり、社員一人ひとりが心躍る挑戦ができるための支援をすることにより当社グループの変革そして持続的成長を目指しております。

 

〔多様な人財の活躍〕

当社グループでは、マテリアリティ(重要課題)の1つに「多様な人財の活躍」を掲げております。

社員一人ひとりがお互いを尊重し合い、自分らしく挑戦し、成長し続けること、そして多様性を力に変えていくことを目指し、DEIB(Diversity,Equity,Inclusion,Belonging)を推進してまいります。

 

《当社における主な取り組み》

〇女性活躍の推進

  女性比率が高い当社グループにおいては、女性の活躍は重要テーマの1つと位置付けております。

  当社では、2021年子育てサポート企業(くるみん)、女性活躍推進企業(えるぼし3段階目)として認定されました。2019年には専任組織として「D&I推進室」を設置し、2023年にはさらに範囲を広げ、「DEIB推進室」に改編しました。

  経営に参画する女性社員を増やすために、女性管理職・役員比率を2026年10月期 20%、2030年10月期30%にするという目標を掲げ、代表取締役社長をリーダーとした、全国規模でのプロジェクトを立ち上げ、様々な取り組みを推進しております。またジェンダーに関わらず、仕事と育児を両立できる働きやすい会社を目指し、男性育児休業取得率2026年10月期 80%、2030年10月期 100%の目標を設定しております。

〇海外拠点における人財の活躍

  グローバルな事業展開を支える海外拠点における人財の活躍も重要テーマの1つです。

  2026年10月期には海外関係会社のNon-Japanese Manager比率65%を目標に掲げ、人財の育成・抜擢を進めてまいります。

 

〔社内環境整備方針〕

当社グループでは、HIS Group行動憲章に「快適で安全な職場環境の確保」を定めております。

社員が明るく元気に生き生きと挑戦し続けられるように、身体的安全性はもちろん、心理的安全性が確保された職場づくりを推進し、ワークエンゲージメントの向上を目指します。

 

《当社における主な取り組み》

〇健康経営の推進

  社員の健康保持・増進の為、様々な指標を活用し、労働環境改善を図り、健康保険組合や産業医と連携して「健康経営」を推進します。

・健康経営優良法人の認定

・有給休暇取得の促進

・健康診断 二次健診受診率の向上

・ストレスチェック受診率の向上

〇多様な働き方の推進

  2018年5月より、ライフスタイルの多様性に対応し、副業の解禁、在宅勤務制度並びに再雇用制度を導入しました。今後も多種多様な仕事に応じた働き方の最適化を目指し、短時間勤務、短日数勤務、リモートワーク、フレックスタイム制度等、様々な制度の更なる拡充を検討してまいります。

 

 

〔人財育成方針〕

Vision2030「挑戦心あふれ 世界をつなぎ 選ばれ続ける企業に Change&Create」に則り、一人ひとりが大きな夢・目標を持ち、従来の考え方にとらわれず、自由な発想で考え、失敗を恐れずに、新しいことに挑戦する人財の育成に取り組んでまいります。

 

《当社における主な取り組み》

〇変革期を主導するリーダー人財の育成

  当社グループにおける変革そして持続的成長のためには次世代をリードする人財の輩出は必須と考え、計画的なリーダー育成を実施します。

・次世代リーダー人財の育成

・持続した事業成長を支える、サクセッションプラン(後継者育成計画)の策定と推進

・テクノロジーの発展に連動したIT・デジタルリテラシーを高める研修の実施

〇自律したキャリア形成と多様な成長機会の創出

  一人ひとりが自律的にキャリアを構築できる仕組みづくりを実施します。

・キャリアプランを自己申告する制度を毎年実施

・自身の強みや望む未来を検討するキャリアデザイン研修の実施

・事業拡大に連動した多様な研修プログラムの拡充を推進

〇「HIS Group Philosophy」への共感と浸透

  一人ひとりがパーパス、バリュー、行動憲章、創業の精神から成る「HIS Group Philosophy」やHISグループらしさへの理解・共感を深め、個人の価値観や志との重なりを発見する機会を創出します。

 

3.リスク管理

当社グループでは、気候関連リスクにおいてサステナビリティ推進委員会とリスク・コンプライアンス委員会が連携して、リスクの識別・評価・管理を行っています。リスク管理室で気候変動に伴うリスクも含めた当社グループ全体の事業リスクに関する情報を収集し、リスク・コンプライアンス委員会に共有し、委員会では発生しうるリスクの洗い出し・分析・評価・対応に係る管理体制の整備や、リスクの顕在化を未然に防止するために活動を行っております。そして、サステナビリティ推進委員会において気候変動に伴うリスクを抽出し、TCFD提言のフレームワークに沿って分析し、環境における重要方針や施策について議論をするとともに、目標に対する進捗のモニタリング等を行い、適宜取締役会にも報告を行っております。

 

4.指標及び目標

(1)気候変動

当社グループでは、マテリアリティ(重要課題)の1つに「地球環境の保全」を掲げ、気候変動においても取り組みを進めております。2023年10月期においては国内主要グループ会社のScope1,2のCO排出量を把握し、CO目標の検討及び削減の取り組みを実施しております。またScope3に関しても把握へ向けて検討するとともに、削減の取り組みを推進しております。

 

CO排出量(Scope1+Scope2)※1

(単位:t)

 

2023年10月期実績

株式会社エイチ・アイ・エス

3,292.9

H.I.S.ホテルホールディングス株式会社

4,205.8

九州産交グループ 12社 ※2

28,370.8

※1 九州産交グループ12社のScope1に関しては、省エネ法定期報告書の集計方法に則り算出。九州産交グループ12社のScope1以外は、MS&ADインターリスク総研CO排出量簡易算出サービスの概算数値。

※2 九州産交グループ12社は、九州産業交通ホールディングス株式会社、九州産交バス株式会社、九州産交ツーリズム株式会社、九州産交ランドマーク株式会社、九州産交リテール株式会社、産交バス株式会社、熊本フェリー株式会社、九州産交オートサービス株式会社、株式会社KASSE JAPAN、九州産交プランニング株式会社、九州BMサービス株式会社、九州産交カード株式会社の数値を記載しております。

 

当社においてプラスチック使用量 70%削減(2019年10月期比)、コピー用紙使用量 50%削減(2019年10月期比)を2026年10月期迄に達成することを目標に、削減への取り組みを推進しております。

 

実績及び目標

(単位:t)

 

2019年10月期実績

2023年10月期実績

2026年10月期目標

プラスチック使用量

25.4

5.5

6.0

コピー用紙使用量

325.8

66.7

65.0

※2023年10月期は新型コロナウイルス感染症が事業活動に影響を与えていることから参考値となります。

 

詳しい取り組み内容については、以下URLをご参照ください。

https://www.his.co.jp/sustainability/

 

(2)人的資本

前記「2.戦略」に記載した内容に則り、人的資本経営を実践し、以下目標達成に向けて取り組みを推進してまいります。

 

女性管理職比率

 

2023年10月期実績

2026年10月期目標

2030年10月期目標

株式会社エイチ・アイ・エス

14.0%

20.0%

30.0%

H.I.S.ホテルホールディングス株式会社

12.0%

20.0%

30.0%

九州産交グループ 5社

21.4%

25.0%

30.0%

※九州産交グループ5社は九州産交バス株式会社、九州産交ツーリズム株式会社、産交バス株式会社、九州産交リテール株式会社、九州産交オートサービス株式会社の数値を記載しております。

 

女性役員比率

 

2023年10月期実績

2026年10月期目標

2030年10月期目標

株式会社エイチ・アイ・エス

15.4%

20.0%

30.0%

H.I.S.ホテルホールディングス株式会社

20.0%

30.0%

九州産交グループ 5社

3.7%

7.4%

11.1%

※九州産交グループ5社は九州産交バス株式会社、九州産交ツーリズム株式会社、産交バス株式会社、九州産交リテール株式会社、九州産交オートサービス株式会社の数値を記載しております。

 

男性育休取得率

 

2023年10月期実績

2026年10月期目標

2030年10月期目標

株式会社エイチ・アイ・エス

65.6%

80.0%

100.0%

H.I.S.ホテルホールディングス株式会社

50.0%

50.0%

70.0%

九州産交グループ 5社

42.8%

57.1%

71.4%

※九州産交グループ5社は九州産交バス株式会社、九州産交ツーリズム株式会社、産交バス株式会社、九州産交リテール株式会社、九州産交オートサービス株式会社の数値を記載しております。

 

その他の指標(当社における取り組み)

 

2023年10月期実績

2026年10月期目標

働きがい指数

56.1%

80.0%

有給休暇平均取得率

68.4%

75.0%

健康診断 二次健診受診率

45.0%

70.0%

ストレスチェック受診率

60.5%

70.0%

※社員満足度調査で「働きがいのある会社である」と答えた割合

 

海外関係会社における指標

 

2023年10月期実績

2026年10月期目標

Non-Japanese Manager比率

44.2%

65.0%