事業内容
セグメント情報
セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります
-
セグメント別売上構成
-
セグメント別利益構成 セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
-
セグメント別利益率
最新年度
セグメント名 | セグメント別 売上高 (百万円) |
売上構成比率 (%) |
セグメント別 利益 (百万円) |
利益構成比率 (%) |
利益率 (%) |
---|---|---|---|---|---|
日本 | 17,401 | 14.9 | 270 | 16.5 | 1.6 |
米国 | 7,481 | 6.4 | -394 | -24.1 | -5.3 |
韓国 | 67,073 | 57.5 | 1,418 | 86.6 | 2.1 |
中国 | 16,865 | 14.4 | 495 | 30.2 | 2.9 |
タイ | 4,589 | 3.9 | -118 | -7.2 | -2.6 |
欧州 | 2,956 | 2.5 | -70 | -4.3 | -2.4 |
豪州 | 352 | 0.3 | 36 | 2.2 | 10.3 |
事業内容
3【事業の内容】
当社グループは、当社(GMB株式会社)、連結子会社13社(GMB NORTH AMERICA INC.、GMB USA INC.、GMB KOREA CORP.、GMB AGtech Corp.、GMB ELPIS CORP.、青島吉明美机械制造有限公司、青島吉明美汽車配件有限公司、吉明美(杭州)汽配有限公司、吉明美汽配(南通)有限公司、THAI GMB INDUSTRY CO.,LTD.、GMB RUS AUTOMOTIVE LLC、GMB ROMANIA AUTO INDUSTRY S.R.L.、GMB OCEANIA PTY.LTD.)及び持分法適用の関連会社1社(THAI KYOWA GMB CO.,LTD.)により構成されており、自動車部品等の製造・販売を主たる業務としております。
当社グループの製品は、当社を中心に世界各国の補修用部品として供給されるものと、連結子会社のGMB KOREA CORP.を中心に、自動車完成車メーカーやその系列部品メーカーへ供給される新車用部品とに大きく分類され、その需要構造の違いにより、製品販売戦略も異なった対応をしております。
(1)主要取扱製品
部品分類 |
取扱製品名 |
駆動・伝達及び操縦装置部品 |
ユニバーサルジョイント ステアリングジョイント 等速ジョイント |
バルブスプール マニュアル・コントロール・シャフト ピニオン・シャフト 油圧ピストン |
|
ボールジョイント タイロッドエンド |
|
冷却装置部品 |
ウォーターポンプ 電動ウォーターポンプ ウォーターポンプ・ベアリング |
ファンクラッチ |
|
インテグレーテッド・サーマル・モジュール |
|
ベアリング |
テンショナー・アイドラー・ベアリング オート・テンショナー・アイドラー・ベアリング ボールベアリング ハブベアリング ブラケット ロッカー・アーム・ローラー |
(注)用語説明
ユニバーサルジョイント |
・・・ |
自動車などの駆動軸接続部に使用される十字型の「自在継手」のことをいい、用途によって以下のとおりに分かれる。 ソリッドタイプ :一般の自動車の自在継手(中荷重) メカニックタイプ:建設重機・ダンプカーなどの自在継手(高荷重) シェルタイプ :ステアリングに使用する自在継手(低荷重) |
ステアリングジョイント |
・・・ |
自動車のハンドルの回転をスムーズにインタームシャフトに伝えるためのユニバーサルジョイントの一種で低荷重用である。 |
等速ジョイント |
・・・ |
FF(フロントエンジン・フロントドライブ)車の駆動軸に取り付けられ、ドライブシャフトに動力を伝達させるための連結部品でユニバーサルジョイントに比べて、等速回転が可能である。 |
バルブスプール |
・・・ |
オートトランスミッションに入る油の圧力・流れの方向・流量を変えるためのコントロールバルブボディという装置に組み込まれた特殊形状のピンのこと。 |
マニュアル・コントロール・シャフト |
・・・ |
手動にてトランスミッションを変速操作(シフト変更)するための連結棒のこと。 |
ピニオン・シャフト |
・・・ |
ハンドル操舵の先端に位置し、回転運動を直線運動に変換させる機構部品で、ステアリングの操作を車輪(ホイール)に伝達する機能を持つ。 |
油圧ピストン |
・・・ |
オートマチック変速機(AT)の内部にて、変速機の油圧変動をコントロールするための部品。 |
ボールジョイント |
・・・ |
サスペンションやステアリングのリンク間の結合に使用し、車体の重量を支えながらピボット運動の機能を有する継手を指す。 |
タイロッドエンド |
・・・ |
ステアリングリンクを構成する部品で、リンク間を連結するためのロッドの先端に付く部品。 |
ウォーターポンプ |
・・・ |
エンジンを冷却するために、冷却水を強制的に循環させるためのポンプのこと。 |
電動ウォーターポンプ |
・・・ |
動力源をバッテリーとモーターとするウォーターポンプのこと。 |
ウォーターポンプ・ベアリング |
・・・ |
ウォーターポンプに使用されるベアリングのこと。 |
ファンクラッチ |
・・・ |
クーリングファンを駆動させる機構であるが、クーラントが低温のときはファンが低回転、クーラントが高温になればファンが高回転するようにファンの回転を温度に応じて自動的にコントロールさせるための装置。 |
インテグレーテッド・サーマル・モジュール |
・・・ |
エンジン等の動力源とその周辺部品や装置の温度を適正に維持するために、効率的に冷却水の流量を調節するモジュールのこと。 |
テンショナー・アイドラー・ベアリング |
・・・ |
カムシャフトの駆動用のタイミングベルトの伸びを調節し絶えず張りを保つために使用する中間の軸受を指し、テンショナーベアリングはベルトに張りを与え、アイドラーベアリングはベルトの掛かり代を大きくする。ベルトの音・振動を緩和させる。 |
オート・テンショナー・アイドラー・ベアリング |
・・・ |
上記テンショナーで、チェーン及びベルトの張りを、スプリング又は油圧ダンパーにて自動に与える機構を持ったテンショナーを指す。 |
ボールベアリング |
・・・ |
転動体に鋼球を使用し、高速回転・中荷重に耐えうる軸受けで、荷重の受ける方向によりラジアル軸受け、スラスト軸受けと区分される。 |
ハブ・ベアリング |
・・・ |
車輪を構成する部品であるハブに使用されるベアリングで、車両自体の荷重を支え効率的な回転運動で車両運行の安全性と快適性の為の重要な部品。 |
ブラケット |
・・・ |
テンショナーやベアリングを本体に固定するために取り付いている突起部品のことで、主に鉄板をプレス加工して使用される。 |
ロッカー・アーム・ローラー |
・・・ |
吸・排気バルブを開閉するロッカーアームの中に入り、シャフトとの摩擦を軽減するために摺動部分に使用する。 |
(2)当社及び連結子会社の位置付けと事業内容
セグメント |
名称 |
主要な事業内容 |
日本 |
当社(GMB株式会社) |
自動車の冷却装置部品であるウォーターポンプ及び駆動・伝達及び操縦装置部品であるユニバーサルジョイントを中心とした部品の製造・販売及び各子会社の製品の販売を主に営んでいるとともに、グループ中核企業として先行研究開発や商品開発を行っております。また、販売上の特徴として、主に海外補修用市場向けに販売を行っております。 |
米国 |
GMB NORTH AMERICA INC. |
当社グループ各社の製品を、米国を中心とした北米各国へ補修用部品として販売する販売会社であります。 |
GMB USA INC. |
主に米国の完成車メーカー向けの新車用の電動ウォーターポンプの製造をしております。 |
|
韓国 |
GMB KOREA CORP. |
自動車部品等の各種ベアリング製品、冷却装置部品であるファンクラッチ・ウォーターポンプ・電動ウォーターポンプ及び駆動・伝達及び操縦装置部品であるバルブスプール・ユニバーサルジョイントを中心とした部品の製造・販売を営んでいるとともに、当社同様に先行研究開発や商品開発を行っております。また、販売上の特徴として、主に韓国国内の自動車完成車メーカー及びその系列各社への販売が中心であります。 |
GMB AGtech Corp. |
主に韓国・欧州の完成車メーカー向けの新車用のウォーターポンプ及び等速ジョイントの製造をしております。 |
|
GMB ELPIS CORP. |
主に韓国の完成車メーカー向けの新車用の電動ウォーターポンプ及び関連制御機器の製造をしております。 |
|
中国 |
青島吉明美机械制造有限公司 |
当社及びGMB KOREA CORP.の各製品のうち、主にベアリング・ユニバーサルジョイントの部品及び製品の製造をしております。また、一部中国国内販売も手掛けております。 |
青島吉明美汽車配件有限公司 |
当社及びGMB KOREA CORP.の各製品のうち、主にウォーターポンプ・バルブスプールの部品及び製品の製造をしております。また、一部中国国内販売も手掛けております。 |
|
吉明美(杭州)汽配有限公司 |
主に海外および中国国内の補修用部品市場へ販売する製品のうち、中国国内の協力工場から調達する製品の物流・品質管理拠点となる販売会社であります。 |
|
吉明美汽配(南通)有限公司 |
主に中国国内の新車用部品市場向けのベアリング製品の製造をしております。 |
|
タイ |
THAI GMB INDUSTRY CO.,LTD. |
当社及びGMB KOREA CORP.の各製品のうち、主にウォーターポンプ・サスペンションパーツ・バルブスプールの部品及び製品の製造をしております。また、一部タイ国内販売も手掛けております。 |
欧州 |
GMB RUS AUTOMOTIVE LLC |
主に欧州の完成車メーカー向けの新車用のウォーターポンプ及び電動ウォーターポンプの製造をしております。 |
GMB ROMANIA AUTO INDUSTRY S.R.L. |
主に欧州の完成車メーカー向けの新車用のウォーターポンプの製造をしております。 |
|
豪州 |
GMB OCEANIA PTY.LTD. |
主にオーストラリア国内において、補修用部品を販売する販売会社であります。 |
[事業系統図]
業績
4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における当社グループは、韓国を中心に電動ウォーターポンプやインテグレーテッド・サーマル・モジュール、電動オイルポンプなどの電動化対応製品の開発と販路拡大を進めました。また、世界的な物流コストの低下の影響に加えて、販売価格の値上げを行うと共に、生産性の改善やコスト削減などの競争力強化に努めました。
この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高が96,291百万円(前期比10.5%増)、韓国において退職給付債務の数理計算上の影響による退職給付費用の増加1,104百万円(前期は減少1,295百万円)の影響もあり、営業利益は1,630百万円(同23.9%減)となりました。また、為替相場が円安に推移したことに伴う為替差益を839百万円計上するなどしましたが為替差益は前期よりも減少するなどして、経常利益は1,328百万円(同60.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は408百万円(同66.3%減)となりました。
主要な品目分類別の販売状況を説明しますと、次のとおりであります。
駆動・伝達及び操縦装置部品は、海外補修用部品市場におけるユニバーサルジョイントの販売が減少したものの、新車用部品市場における等速ジョイントやバルブスプールの販売が増加したことに加えて、取扱製品を拡大したことなどにより、売上高は44,173百万円(前期比10.3%増)となりました。
冷却装置部品は、韓国で電動ウォーターポンプやインテグレーテッド・サーマル・モジュール、電動オイルポンプなどの電動化対応製品の販路拡大を進めるなどしたことなどにより、売上高は36,382百万円(同11.3%増)となりました。
ベアリングは、海外補修用部品市場における取扱製品の拡大などにより、売上高は15,469百万円(同14.1%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
当社は、製造、販売体制を基礎とした拠点の所在地域別のセグメントから構成されており、「日本」、「米国」、「韓国」、「中国」、「タイ」、「欧州」及び「豪州」の7つを報告セグメントとしております。各報告セグメントでは、自動車部品を製造、販売しております。
(a) 日本
販売価格の値上げや物流コストの低下などの影響を受けたものの、海外における補修用部品市場での販売が減少したことなどの結果、売上高16,224百万円(前期比17.4%減)、セグメント利益269百万円(同41.8%減)となりました。
(b) 米国
連結子会社のGMB NORTH AMERICA INC.において競争の厳しい米国市場で大手小売業者との取引において、販売価格の値上げに加えて、輸入関税や物流コストの低下の影響を受けたことに加え、昨年設立した生産拠点で販売が始まるなどの結果、売上高7,481百万円(同3.5%増)、セグメント損失394百万円(前期は719百万円の損失)となりました。
(c) 韓国
連結子会社のGMB KOREA CORP.において電動ウォーターポンプやインテグレーテッド・サーマル・モジュール、電動オイルポンプなどの電動化対応製品を中心に新車用部品市場における販売が増加した一方で、韓国において退職給付債務の数理計算上の影響による退職給付費用の増加1,104百万円(前期は減少1,295百万円)の影響などの結果、売上高62,528百万円(前期比22.9%増)、セグメント利益1,418百万円(同43.4%減)となりました。
(d) 中国
製造拠点である連結子会社3社及び調達・物流拠点の連結子会社1社において、新車用部品市場におけるウォーターポンプの販売が増加したことに加えて、原材料価格が低下したことやコスト削減努力などの結果、売上高6,333百万円(同15.1%増)、セグメント利益495百万円(同157.7%増)となりました。
(e) タイ
タイ国内向けの販売が横這いで推移するなか、原材料価格の高騰の影響が続くなどした結果、売上高1,021百万円(同1.8%増)、セグメント損失118百万円(前期は244百万円の損失)となりました。
(f) 欧州
欧州の新車用部品市場においてウォーターポンプの販売が増加する一方で、ロシア拠点での事業活動の中断が続くなどした結果、売上高2,946百万円(前期比5.0%増)、セグメント損失69百万円(前期は79百万円の損失)となりました。
(g) 豪州
2019年に設立した新拠点において、前連結会計年度の後半まで拡大していた受注が落ち着くなどした結果、売上高352百万円(前期比26.7%減)、セグメント利益36百万円(同35.3%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前当期純利益が1,179百万円(前期比61.7%減)、減価償却費が3,835百万円(同6.2%増)、仕入債務の増加額が699百万円(同68.2%減)、短期・長期借入金、社債、リースを合わせた有利子負債残高の増加額が582百万円(同11.3%増)となるなどの一方で、売上債権の増加額が2,188百万円(同69.3%増)、棚卸資産の増加額が2,194百万円(同76.0%増)、設備投資による有形固定資産の取得による支出が4,793百万円(同41.7%増)となったことなどの結果、期末残高は2,360百万円減少して3,988百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は2,154百万円(同37.0%減)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益が1,179百万円(前期比61.7%減)、減価償却費が3,835百万円(同6.2%増)、仕入債務の増加額が699百万円(同68.2%減)となるなどの一方で、売上債権の増加額が2,188百万円(同69.3%増)、棚卸資産の増加額が2,194百万円(同76.0%増)となったことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は4,905百万円(前期比55.7%増)となりました。これは主に、設備投資による有形固定資産の取得による支出が4,793百万円(同41.7%増)となったことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は379百万円(同40.3%減)となりました。これは主に、短期・長期借入金、社債、リースを合わせた有利子負債残高の増加額が582百万円(同11.3%増)となるなどの一方で、配当金支払による支出が132百万円(同25.3%増)となったことなどによるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
当社グループは自動車部品のメーカーとして、自動車部品事業以外に事業の種類がないため、投資情報の有用性の観点から拠点の所在地域別セグメントに代えて、事業の種類別に記載しております。
(a)生産実績
当連結会計年度の生産実績を事業の種類別に示すと、次のとおりであります。
事業の種類の名称 |
当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) |
前年同期比(%) |
自動車部品事業(千円) |
61,358,784 |
110.5 |
合計(千円) |
61,358,784 |
110.5 |
(注)金額は製造原価によっております。
(b)商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績を事業の種類別に示すと、次のとおりであります。
事業の種類の名称 |
当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) |
前年同期比(%) |
自動車部品事業(千円) |
18,925,298 |
115.2 |
合計(千円) |
18,925,298 |
115.2 |
(注)金額は仕入価格によっております。
(c)受注実績
当連結会計年度の受注実績を事業の種類別に示すと、次のとおりであります。
事業の種類の名称 |
受注高(千円) |
前年同期比(%) |
受注残高(千円) |
前年同期比(%) |
自動車部品事業 |
97,555,265 |
116.4 |
7,591,912 |
120.0 |
合計 |
97,555,265 |
116.4 |
7,591,912 |
120.0 |
(注)金額は販売価格によっております。
(d)販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントに代えて、製品の品目分類ごとに示すと、次のとおりであります。
品目分類の名称 |
当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) |
前年同期比(%) |
駆動・伝達及び操縦装置部品(千円) |
44,173,686 |
110.3 |
冷却装置部品(千円) |
36,382,086 |
111.3 |
ベアリング(千円) |
15,469,087 |
114.1 |
その他(千円) |
266,925 |
30.9 |
合計(千円) |
96,291,785 |
110.5 |
(注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりで
あります。
相手先 |
前連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) |
||
金額(千円) |
割合(%) |
金額(千円) |
割合(%) |
|
現代トランシス株式会社 |
5,653,400 |
6.5 |
6,820,068 |
7.1 |
現代自動車株式会社 |
5,464,580 |
6.3 |
7,013,381 |
7.3 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績や現状を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針、会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定は 「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)、(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(a)経営成績
当連結会計年度における世界経済は、原材料価格やエネルギー価格の高騰や急激な為替変動、さらにはウクライナ情勢の不確実性を始めとする地政学リスクの高まりなど、不透明な環境が続きました。
このような環境の中、当連結会計年度の経営成績は次のとおりであります。
売上高
当連結会計年度の売上高は、96,291百万円と前連結会計年度に比べ9,122百万円の増加となりました。これは主に、新車用部品市場における等速ジョイントやバルブスプールの販売が順調に推移したことや、電動ウォーターポンプなどの電動化対応製品の販路拡大などによるものであります。
営業利益
当連結会計年度の営業利益は1,630百万円と前連結会計年度に比べ511百万円の減少となりました。これは主に売上の増加に加え、生産性向上などのコスト削減に努めた一方で、韓国における退職給付債務の数理計算上の差異によって退職給付費用が増加したことなどによるものであります。
経常利益
当連結会計年度の経常利益は1,328百万円と前連結会計年度に比べ1,991百万円の減少となりました。これは主に、営業利益の減少に加え、為替差益を839百万円(前期比602百万円減少)、支払利息を1,189百万円(前期比538百万円増加)、それぞれ計上したことなどによるものであります。
親会社株主に帰属する当期純利益
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は408百万円と前連結会計年度に比べ804百万円の減少となりました。これは主に、経常利益が減少したことなどによるものであります。
セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
なお、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
また、今後の経営戦略等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
(b)財政状態
資産の部
当連結会計年度末の資産合計は85,144百万円と前連結会計年度に比べ5,871百万円の増加となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が2,840百万円、棚卸資産が3,295百万円、有形固定資産が2,018百万円、それぞれ増加したした一方で、現金及び預金が2,230百万円減少したことなどによるものであります。
負債の部
当連結会計年度末の負債合計は51,832百万円と前連結会計年度に比べ4,595百万円の増加となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が1,225百万円、短期借入金が2,752百万円、退職給付に係る負債が1,009百万円、それぞれ増加したことなどによるものであります。
純資産の部
当連結会計年度末の純資産合計は33,281百万円と前連結会計年度に比べ1,275百万円の増加となりました。これは主に、利益剰余金が276百万円、為替換算調整勘定が479百万円、非支配株主持分が499百万円、それぞれ増加したことなどによるものであります。
(c)キャッシュ・フロー
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入および社債による調達を基本としております。
なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は31,752百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は3,988百万円となっております。
セグメント情報
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
1.報告セグメントの概要
当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社は、自動車部品を製造、販売しており、国内においては当社が、海外においては米国、韓国、中国、タイ、欧州、豪州の現地法人が、それぞれ独立した経営単位として、取り扱う製品について包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。
したがって、当社は、製造、販売体制を基礎とした拠点の所在地域別のセグメントから構成されており、「日本」、「米国」、「韓国」、「中国」、「タイ」、「欧州」及び「豪州」の7つを報告セグメントとしております。各報告セグメントでは、自動車部品を製造、販売しております。
2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における記載と概ね同一であります。
報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。
セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。
3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自2022年4月1日 至2023年3月31日)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
(単位:千円) |
|
|
日本 |
米国 |
韓国 |
中国 |
タイ |
欧州 |
豪州 |
合計 |
調整額 (注)1 |
連結財 務諸表 計上額 (注)2 |
売上高 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
(1)外部顧客への売上高 |
19,722,672 |
7,228,046 |
50,861,638 |
5,502,110 |
1,004,156 |
2,806,511 |
480,570 |
87,605,706 |
△435,957 |
87,169,749 |
(2)セグメント間の内部売上高又は振替高 |
1,860,214 |
- |
4,765,514 |
11,982,509 |
4,463,381 |
1,732 |
- |
23,073,352 |
△23,073,352 |
- |
計 |
21,582,887 |
7,228,046 |
55,627,153 |
17,484,620 |
5,467,538 |
2,808,244 |
480,570 |
110,679,059 |
△23,509,310 |
87,169,749 |
セグメント利益又は損失(△) |
463,371 |
△719,580 |
2,505,889 |
192,110 |
△244,429 |
△79,136 |
26,927 |
2,145,152 |
△3,078 |
2,142,073 |
セグメント資産 |
28,695,344 |
5,273,119 |
46,320,524 |
14,238,324 |
4,669,338 |
5,436,626 |
346,195 |
104,979,474 |
△25,736,421 |
79,243,052 |
その他の項目 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
減価償却費 |
246,697 |
6,382 |
2,122,454 |
879,629 |
220,223 |
197,151 |
- |
3,672,539 |
△61,800 |
3,610,738 |
持分法適用会社への投資額 |
638,850 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
638,850 |
- |
638,850 |
有形固定資産及び無形固定資産の増加額 |
405,570 |
31,013 |
2,501,581 |
652,850 |
243,305 |
62,981 |
- |
3,897,303 |
- |
3,897,303 |
(注)1.調整額は、以下のとおりであります。
(1) 外部顧客への売上高の調整額△435,957千円は、内部売上高で消去できなかった取引差額であります。また、セグメント利益又は損失(△)の調整額△3,078千円は、セグメント間取引消去△208,474千円及び各報告セグメントに配分していない全社費用△211,552千円であります。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
(2) セグメント資産の調整額△25,736,421千円は、セグメント間取引消去△25,478,462千円、各報告セグメントに配分していない全社資産257,959千円が含まれております。全社資産は、主に当社での余資運用資金(現金及び有価証券、管理部門にかかわる資産)であります。
(3) 減価償却費の調整額△61,800千円は、セグメント間の未実現損益であります。
2.セグメント利益又は損失(△)は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
当連結会計年度(自2023年4月1日 至2024年3月31日)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
(単位:千円) |
|
|
日本 |
米国 |
韓国 |
中国 |
タイ |
欧州 |
豪州 |
合計 |
調整額 (注)1 |
連結財 務諸表 計上額 (注)2 |
売上高 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
(1)外部顧客への売上高 |
16,224,353 |
7,481,326 |
62,528,721 |
6,333,723 |
1,021,850 |
2,946,480 |
352,314 |
96,888,770 |
△596,984 |
96,291,785 |
(2)セグメント間の内部売上高又は振替高 |
1,176,656 |
- |
4,544,353 |
10,531,552 |
3,567,014 |
9,036 |
- |
19,828,613 |
△19,828,613 |
- |
計 |
17,401,010 |
7,481,326 |
67,073,074 |
16,865,276 |
4,588,864 |
2,955,516 |
352,314 |
116,717,384 |
△20,425,598 |
96,291,785 |
セグメント利益又は損失(△) |
269,784 |
△394,253 |
1,418,171 |
495,102 |
△118,458 |
△69,882 |
36,440 |
1,636,903 |
△5,911 |
1,630,991 |
セグメント資産 |
29,789,349 |
6,659,496 |
52,574,734 |
14,766,781 |
3,802,751 |
5,055,930 |
446,236 |
113,095,280 |
△27,981,171 |
85,114,108 |
その他の項目 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
減価償却費 |
353,986 |
33,516 |
2,202,394 |
893,537 |
232,195 |
174,748 |
87 |
3,890,465 |
△54,487 |
3,835,978 |
持分法適用会社への投資額 |
715,712 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
715,712 |
- |
715,712 |
有形固定資産及び無形固定資産の増加額 |
462,907 |
250,257 |
3,154,830 |
457,082 |
259,972 |
125,078 |
680 |
4,710,809 |
- |
4,710,809 |
(注)1.調整額は、以下のとおりであります。
(1) 外部顧客への売上高の調整額△596,984千円は、内部売上高で消去できなかった取引差額であります。また、セグメント利益又は損失(△)の調整額△5,911千円は、セグメント間取引消去206,190千円及び各報告セグメントに配分していない全社費用△212,102千円であります。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
(2) セグメント資産の調整額△27,981,171千円は、セグメント間取引消去△28,244,740千円、各報告セグメントに配分していない全社資産263,569千円が含まれております。全社資産は、主に当社での余資運用資金(現金及び有価証券、管理部門にかかわる資産)であります。
(3) 減価償却費の調整額△54,487千円は、セグメント間の未実現損益であります。
2.セグメント利益又は損失(△)は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
【関連情報】
前連結会計年度(自2022年4月1日 至2023年3月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
(単位:千円)
|
駆動・伝達 及び操縦 装置部品 |
冷却装置部品 |
ベアリング |
その他 |
合計 |
外部顧客への売上高 |
40,059,059 |
32,683,445 |
13,563,372 |
863,871 |
87,169,749 |
2.地域ごとの情報
(1)売上高
(単位:千円)
日本 |
米国 |
韓国 |
中国 |
欧州 |
その他 |
合計 |
11,160,117 |
10,183,379 |
39,163,420 |
6,160,515 |
10,902,818 |
9,599,498 |
87,169,749 |
(注)売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
(2)有形固定資産
(単位:千円) |
日本 |
米国 |
韓国 |
中国 |
タイ |
欧州 |
豪州 |
合計 |
4,414,271 |
- |
13,900,987 |
4,661,230 |
1,196,864 |
2,123,262 |
- |
26,296,616 |
3.主要な顧客ごとの情報
(単位:千円) |
顧客の名称又は氏名 |
売上高 |
関連するセグメント名 |
現代自動車株式会社 |
26,040,361 |
韓国及び中国 |
(注)現代自動車グループへの売上高を集約しております。
当連結会計年度(自2023年4月1日 至2024年3月31日)
1.製品及びサービスごとの情報
(単位:千円)
|
駆動・伝達 及び操縦 装置部品 |
冷却装置部品 |
ベアリング |
その他 |
合計 |
外部顧客への売上高 |
44,173,686 |
36,382,086 |
15,469,087 |
266,925 |
96,291,785 |
2.地域ごとの情報
(1)売上高
(単位:千円)
日本 |
米国 |
韓国 |
中国 |
欧州 |
その他 |
合計 |
8,888,519 |
12,541,190 |
47,755,445 |
6,338,578 |
12,308,081 |
8,459,969 |
96,291,785 |
(注)売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
(2)有形固定資産
(単位:千円) |
日本 |
米国 |
韓国 |
中国 |
タイ |
欧州 |
豪州 |
合計 |
4,481,449 |
218,699 |
15,587,812 |
4,500,431 |
1,329,066 |
2,196,901 |
529 |
28,314,890 |
3.主要な顧客ごとの情報
(単位:千円) |
顧客の名称又は氏名 |
売上高 |
関連するセグメント名 |
現代自動車株式会社 |
31,289,114 |
韓国及び中国 |
(注)現代自動車グループへの売上高を集約しております。
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
前連結会計年度(自2022年4月1日 至2023年3月31日)
|
|
|
|
|
|
(単位:千円) |
||
|
日本 |
米国 |
韓国 |
中国 |
タイ |
欧州 |
豪州 |
合計 |
減損損失 |
- |
46,135 |
- |
- |
- |
118,270 |
- |
164,406 |
当連結会計年度(自2023年4月1日 至2024年3月31日)
|
|
|
|
|
|
(単位:千円) |
||
|
日本 |
米国 |
韓国 |
中国 |
タイ |
欧州 |
豪州 |
合計 |
減損損失 |
- |
140,445 |
- |
- |
- |
29,426 |
- |
169,871 |
【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
前連結会計年度(自2022年4月1日 至2023年3月31日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自2023年4月1日 至2024年3月31日)
該当事項はありません。
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
前連結会計年度(自2022年4月1日 至2023年3月31日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自2023年4月1日 至2024年3月31日)
該当事項はありません。