2023年9月期有価証券報告書より
  • 社員数
    414名(単体) 1,939名(連結)
  • 平均年齢
    43.4歳(単体)
  • 平均勤続年数
    19.4年(単体)
  • 平均年収
    6,727,309円(単体)

従業員の状況

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2023年9月30日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

粉体関連事業

1,541

 (89)

プラスチック薄膜関連事業

351

(26)

全社(共通)

47

(7)

合計

1,939

 (122)

 

(注) 1 従業員数は就業人員であります。

 2 従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均人員であります。

 3 臨時従業員には、パートタイマー及び嘱託契約の従業員を含み、派遣社員を除いております。

 4 全社(共通)は、総務及び経理等の管理部門の従業員であります。

 

(2) 提出会社の状況

2023年9月30日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

414

(32)

43.4

19.4

6,727,309

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

粉体関連事業

367

(25)

全社(共通)

47

(7)

合計

414

(32)

 

(注) 1 従業員数は就業人員であります。

 2 従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均人員であります。

 3 臨時従業員は、パートタイマー及び嘱託契約の従業員を含み、派遣社員を除いております。

 4 平均年齢、平均勤続年数、平均年間給与には、臨時従業員を含んでおりません。

 5 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 6 全社(共通)は、総務及び経理等の管理部門の従業員であります。

 

(3) 労働組合の状況

提出会社の従業員は、ホソカワミクロン労働組合を組織し、上部団体としてJAM大阪に所属しております。

2023年9月30日現在の組合員数は302名であります。
 なお、労使関係について特筆すべき事項はありません。

 

 

(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

①提出会社

当事業年度

補足説明

管理職に占める女性労働者の割合(%)
 (注)1

 

男性労働者の育児休業取得率(%)

(注)2

 

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注)1

全労働者

 

正規雇用

労働者

 

パート・有期労働者

6.1%

75.0%

74.1%

87.2%

66.8%

-

 

(注) 1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(2015年法律第64号)の規程に基づき算出したものです。

2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(1991年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(1991年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

 

②連結子会社

連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(2015年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(1991年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において当社グループが判断したものであります。

 

 当社グループは、従前より、『経済的かつ優れた技術をもって顧客の多様なニーズに的確に対応してその満足を得るとともに、社会に貢献し、倫理的指針に基づく活動を通じ、自然環境の保護に努め、次世代のための環境保全に取り組む。また、従業員の積極的なチャレンジを可能にする充実した職場作りを推進し、株主への適切な利益還元を行うことを使命とする。』をミッションステートメントに定め、粉体技術の開発を通して社会に貢献することを経営理念として活動しております。今後も持続可能な社会の実現と事業の成長のために、重要な課題に取り組むとともに、SDGsの達成に貢献してまいります。

 

(1)ガバナンス

 当社では、202111月にホソカワサステナビリティ委員会を立ち上げ、ESG(環境・社会・ガバナンス)の視点を踏まえ、マテリアリティ(重要性)を特定するとともに、CO2排出量の算定作業を進めてまいりました(いずれも日本国内が対象)。また、202211月にはTCFD(気候関連財務情報タスクフォース)シナリオ分析チームを組織し、TCFDの提言に沿った取組みと情報開示を進めてまいりました。2023年10月にこれらの委員会/チームを発展的に解消し、取締役副社長を委員長とする「ホソカワサステナビリティ経営委員会」及びその下部組織として「ホソカワサステナビリティワーキンググループ」を発足いたしました。今後はこれらが中心となり、グループ全体にわたるサステナビリティ及び気候変動を含めた環境に関する方針や施策の立案や実行を審議・決定してまいります。また、ホソカワサステナビリティ経営委員会における検討内容は取締役会に報告し、助言や審議を受けております。

 


 

 

   マテリアリティの特定

取組項目

コミットメント

リスク

機会

アウトカム・KPI

持続可能な

地球環境への

技術的貢献

①サーキュラー

エコノミーへの対応

②気候変動/

脱炭素への対応

③公害/

環境法規制の遵守

■環境に関わる諸問題への未対応や対応遅れによる、技術的競争力の低下、未対応企業という評価による社会的信頼性の失墜

■ステークホルダーの環境負荷低減に資する技術提供による評価向上

■グループ内の環境負荷低減活動による生産性向上

①~2030年 代替材料、マテリアルリサイクルへの取組

②2050年 スコープ1,2実質ゼロ

②サプライチェーンにおけるCO2削減への取り組み

③環境法規制違反ゼロの継続

安全安心で

豊かな

社会の実現

①サステナブルな

社会を実現する

技術開発と提供

(医薬、食品.etc)

②DXへの取組み

③国内の少子高齢化

への対応

④安全な労働環境の

実現

⑤人材育成と定着化

■DXや顧客要求技術への未対応による競争力低下

■安全性確保が不十分な装置・サービス提供による社会的信頼の失墜

■国内労働力減少によるグループでの技術開発・生産体制の能力低下

■魅力ない職場環境による従業員の離職や不足

■社会的諸課題解決支援のための技術提供による評価向上

■安全性、メンテナンス性向上による評価向上

■DX、業務見直し等による社内生産性向上

■魅力ある職場づくりによる従業員等の定着

①社会課題解決に資する製品の提供

②社内労働生産性の向上

②~2030年 効率的な使用のためのサービス提供システムの確立

③男女誰もが活躍できる職場環境整備の推進

④安全指標の維持・向上

⑤各職能向け、階層向け研修の拡充と100%実施

事業を支える

ガバナンスの

高度化

①ガバナンス機能の

高度化

②コンプライアンス

の遵守

③ステークホルダー

とのコミュニケーション強化

④サステナビリティ

調達

■ガバナンス機能不備による事業

■逸脱行為、企業活動・製品・調達先から発生する諸問題発生時の社会的信頼性の低下

■コミュニケーション不全によるステークホルダー離反

■ガバナンス実効性向上にともなう企業価値向上

■逸脱行為、各種諸問題発生の未然防止。適切なコミュニケーションによる問題の早期解決

①取締役に求められる機能の評価と強化

②重大なコンプライアンス違反(法人への刑事罰等)ゼロの継続

③情報開示の充実

③労使協議等での改善対応(労使協議、安全衛生委員会等)

④~2030年 サステナビリティ調達のカバー率の向上

 

 

(2)戦略

  ①気候変動

 当社グループでは、2050年のカーボンニュートラル実現という社会目標の実現に向け、TCFDの提言に沿い、2100年における世界の気温上昇が1.5℃上昇、2℃上昇、4℃上昇の世界観を想定し、2030年及び2050年におけるシナリオ分析を実施、9つのリスクと4つの機会を抽出し、売上や利益などに関する影響等を評価いたしました。

初年度は対象をホソカワミクロン株式会社(国内のみ)、ホソカワミクロン化粧品株式会社、ホソカワ受託加工株式会社に絞り、シナリオ分析を進めました。今後順次、海外連結子会社にも展開していきます。

なお、以下に示す政府機関及び研究機関で開示されているシナリオなどを参照して、重要度の評価及び財務影響の分析を実施しています。

国際エネルギー機関(IEA):World Energy Outlook 2022NZE2050/APS/STEPS

気候変動に関する政府間パネル(IPCC):AR6SSP1-1.9(1.5℃シナリオ)/SSP1-2.6(2℃シナリオ)/SSP5-8.5(4℃シナリオ)

 

9つのリスク

種類

リスク発生要因

具体的なリスク内容

2030年の財務影響

1.5℃

(2℃)

4℃

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

移行
リスク

政策及び

規制

GHG(温室効果ガス)排出の価格付け進行

炭素税導入など燃料への税負担増加に伴い、製造コスト(原材料費)や販売管理費が増加し、収益を圧迫

省エネ政策や

低・脱炭素

施策等の強化

自社のGHG排出量の報告義務や削減、客先への提示等の対応により、設備投資コストや管理コストが増加

環境規制により事業活動が制限される(機会損失)とともに、収益を圧迫

規制に対応できない調達先の廃業に伴い、調達不可となることによる機会損失

市場

消費者行動の変化

代替技術をもつ事業者の参入等を契機に、低・脱炭素化に資する商品(エネルギー高効率など)やサービス(リユース・メンテナンス)へとニーズがシフトし、開発対応の遅れた環境負荷の高い当社既存商品の競争力が低下することで収益を圧迫

評判

当該セクターへの

批判
ステークホルダーの

不安増大

省エネ政策や低・脱炭素政策等への取り組みや情報開示の不十分さを理由に、ステークホルダーからの支持を失い、企業価値が低下

 

 

 

 

 

 

 

物理的
リスク

急性

台風や洪水などの

異常気象の重大性

と頻度の上昇

異常気象の頻発・激甚化に伴い、自社工場及び協力工場の施設・設備の損傷、調達先や物流倉庫の被災等でサプライチェーンが寸断し、長納期化や操業停止により機会損失や貸し倒れが発生

慢性

降雨パターンの変化
気象パターンの

極端な変動
平均気温の上昇
海面の上昇

平均気温の上昇に伴い、熱中症リスクが高まり、業務効率低下や空調設備の投資増加、重大事故の発生等により収益を圧迫

平均気温の上昇や海面上昇に伴う干ばつや水害により、原材料や部材の調達困難化や価格高騰が生じることによる収益の圧迫や機会損失が発生

 

 

 

4つの機会

種類

機会発生要因

具体的な機会内容

2030年の財務影響

1.5℃

(2℃)

4℃

 

 

 

 

 

 

 

 

 

機会

資源の

効率

効率的な輸送手段の

利用
効率的な生産・流通

プロセス

省エネ規制や低・脱炭素規制に対応することで、省エネ・効率化による管理費や輸送費が削減

製品及び

サービス

低炭素商品/サービス

の開発、拡大
R&Dとイノベーション

を通じた新製品・

サービス開発

省エネルギーや製造効率の向上に資する当社製品の売上が増加(GEN4 RM、XO、PAS、PT-X、VBL-Fほか乾燥機・粉砕機・測定機)

市場

省エネ、低・脱炭素

移行に伴う成長市場

へのアクセス

EV用二次電池や代替食料等の需要増に連動した、当社粉体関連機器の売上が増加

評判

ステークホルダーの

評価変化

製品・サービスや自社の事業活動を通じた低・脱炭素化への貢献及びそれらの情報開示を業界内で率先して進めることにより、ステークホルダーの支持を得られ、当社の価値が向上し、業績拡大につながる

 

 カーボンニュートラルに向けて需要が拡大しているBEVなどに欠かせない産業や業界へ二次電池やモータといった原材料の微細化や高機能化技術を提供していくとともに、代替食料や医薬品など成長の見込まれる分野への展開、さらには食品廃棄ロスの削減につながる製品・システムの開発、販売に努めてまいります。

 

特定したリスク、機会に対しましては、次のような中長期での対応策を継続的に実施し、効果評価を行い、事業活動のレジリエンスを高めてまいります。

・事業活動におけるGHG排出量削減推進

・サプライチェーンの強靭化

・経営理念「粉体技術の開発を通して社会に貢献する」に基づいた製品・サービスの拡充

・低・脱炭素移行に伴う新たなマーケットニーズの探索

・積極的な情報開示と新たなサステナビリティ活動への取り組み展開

・レジリエンスの向上

 

その他の詳細につきましては、当社ウェブサイトURL

https://www.hosokawamicron.co.jp/jp/sustainability-new/tcfd/

からご覧いただくことができます。

 

  ②人的資本・多様性

a) 人材育成の方針

 当社グループでは、「和と誠意と積極性」、「創造の精神」、「来たらざるを頼むなかれ我に備えあるを頼む」を3つの社是とし、「人材集団の形成」を経営の基本方針の一つにするなど、企業の競争力の源泉は「人」であり、従業員の積極的なチャレンジを可能にする充実した職場づくりを推進してまいりました。

 

b) 社内環境整備

 上述のような考えのもと、当社グループ発展の中核を担う技術・技能及び知識において優れた人材を見出し、それにふさわしい称号と待遇を与える当社独自の自己研鑽のための制度として「特別専門職制度」を設け、社会的にも高く評価される専門家として育成し、併せて当社の技術・技能及び知識水準の向上をはかるための支援を行っております。また、2022年度には、従業員向けインセンティブプランとして当社国内に勤める全従業員を対象に信託スキームを利用した「RS信託」を導入いたしました。さらには、実際に機械や粉体を取り扱うテストセンター室において、実践的な経験を積ませるなど、OJTによる業務経験の蓄積を育成の中心とし、階層別研修やHosokawa English Programe-ラーニングなどの座学も取り入れ、より良い社会の実現に寄与できる人材の育成に取り組んでおります。

 

 

 

研究体系と平均研修時間

分類

目的

主な研修

研修時間(時間/人)

2022年度

2023年度

階層別研修

等級ごとに必要な役割の違い理解し、

その実践に必要な意識・知識・スキル

身につける

新入社員入社時研修

15.50

15.50

新入社員フォロー研修

7.80

7.80

新任管理職研修

2.00

2.00

管理職研修

2.00

7.75

管理職・評価フィードバック研修

1.00

1.00

Hosokawa
English
Program

海外グループ会社及びアジアを中心

とした海外で、英語を通じてビジネスが

できる人材の迅速な育成を図る

TOEIC Program

実施

実施

Speaking Program

実施

実施

eラーニング

社会人として最低限必要な知識を

全社員が身につける

コンプライアンス研修

1.30

1.30

情報セキュリティ研修

1.20

0.90

ハラスメント研修

0.70

 

Hosokawa English Programについては、時間測定が難しいためデータ未記載

 

(3)リスク管理

 リスク管理全般については「リスク管理規程」を定め、リスクが顕在化する具体的恐れがあるとき及び危機が発生した際の会社の対応について定め、会社損失の最小化を図ることを企図しております。気候変動に対してはシナリオ分析にもとづき、気候関連リスクの洗い出しを行っております。特定された気候変動に関するリスクは、定期的に下記のプロセスにより管理し、ホソカワサステナビリティ経営委員会において、その回避や低減、コントロールを図り、機会への着手を早期に行うための方針策定や対応策の立案を行っていきます。同経営委員会は原則として四半期に1 回開催し、定期的に取締役会への報告や答申を行い、監督、指示を受けてまいります。

 


 

 

(4)指標及び目標

気候変動

 2022年9月期比において、2030年度のScope-1及び2CO2排出量24%削減を目指します(日本国内事業のみが対象)。グループ全体については、現在、当社グループとしての全CO2排出量の算定を急いでおりますので、その結果が出次第、2024年9月期中には開示できるよう取り組んでおります。

人的資本・多様性(日本国内の事業所のみを対象)

 次世代育成対策推進法及び女性活躍推進法に基づき、一般事業主行動計画を策定しております。また、これ以外にも働きやすい職場環境を目指した取り組みを行っております。

a) 次世代育成対策推進法にもとづく行動計画(計画期間:2024年3月31日までの2年間)

  目標1. 育児休業の取得に関する社内規則など仕事と生活の両立に関する諸制度の周知や育児休業中のフォローを行う。

  目標2. 年次有給休暇の取得促進(有給休暇取得率70%以上)

 

b) 女性活躍推進法に基づく行動計画(計画期間:2024年3月31日までの2年間)

  目標1. 新規採用者の女性比率20%以上を目指す。

  目標2. 育児休業取得率女性は100%を継続、男性は30%以上を目指す

c) その他働きやすい職場環境を目指した取り組み

・毎週水曜日の早帰りデー

・時間有給制度の導入

・在宅勤務制度の導入

・三六協定の遵守(1ヶ月の残業上限35 時間、1年間の残業上限360時間。特別条項として1ヶ月の残業条件80時間及び1年間の残業上限680時間)

 また、多様性の確保に向けては、人種、国籍、性別、性的指向、宗教、障がい等に基づく差別をすることなく、公正・公平な採用活動を行うことを基本方針としております。また、従業員一人ひとりの人間性・多様性を尊重しており、全役員・全従業員への人権に対する教育強化を推進しております。