2024年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります

CGS事業 NJSS CGS事業 fondesk CGS事業 フォト CGS事業 その他 BPO事業 クラウドソーシング事業
  • セグメント別売上構成
  • セグメント別利益構成 セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
  • セグメント別利益率

最新年度

セグメント名 セグメント別
売上高
(百万円)
売上構成比率
(%)
セグメント別
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
CGS事業 NJSS 2,874 48.3 1,492 77.1 51.9
CGS事業 fondesk 834 14.0 269 13.9 32.2
CGS事業 フォト 727 12.2 37 1.9 5.1
CGS事業 その他 0 0.0 -41 -2.1 -40,886.0
BPO事業 1,478 24.8 188 9.7 12.7
クラウドソーシング事業 44 0.7 -10 -0.5 -23.7

事業内容

 

3 【事業の内容】

1.当社グループについて

当社グループは「労働力不足を解決し 人と企業を豊かに」というコーポレートビジョンのもと、「労働力不足解決のリーディングカンパニー」を目指し、様々な領域において労働力の代替ソリューションとなる事業をSaaSを中心に複数展開し、上記社会課題の解決に向き合ってまいりました。

当社グループは、「在宅ワークのスタンダード化」を目指して2003年11月に企業のアウトソーシング・ニーズの受け皿となるBPO(Business Process Outsourcing)((注)1.)事業を開始いたしました。その後、受託する業務量の増加に伴うニーズの多様化を受け、より効率的に運営を行うことを目的として当社グループを経由せずに案件をマッチングさせる体制を整えるため、2007年2月にクライアントと主に主婦のクラウドワーカー((注)2.)の業務受発注のマッチングサービスであるクラウドソーシング事業として「シュフティ」を開始。さらに、BPO事業で培われたノウハウやクラウドソーシング事業が持つリソースをかけ合わせることで、当社グループ自身がクラウドワーカーを活用して新たなサービスを創出するCGS(Crowd Generated Service)((注)3.)事業として、現在も売上高及び利益の大半を占める主力サービスである官公庁等の入札情報を提供する入札情報速報サービス「NJSS(エヌジェス)」を2008年9月に開始いたしました。その後、2014年10月に幼稚園・保育園向けの写真販売管理システム「えんフォト」、2019年2月にクラウドワーカーを活用した電話受付代行サービス「fondesk」を開始。また2020年12月にはえんフォトとのシナジー創出を目的に出張撮影マッチングサービス「OurPhoto(アワーフォト)」を運営するOurPhoto株式会社の全株式を、2023年1月にはNJSSとの連携を目的に入札情報検索サービス「nSearch」を運営する株式会社ブレインフィードの全株式をそれぞれ取得して完全子会社化し、現在の事業構成へと至っています。「NJSS」・「fondesk」・「えんフォト」はいずれもSaaS(Software as a Service)であり、現在ではSaaS事業が当社グループの成長の基盤となっております。

CGS事業では、「シュフティ」を活用することで、これまで機械やソフトウェアのみを活用してきた作業にクラウドワーカーによる人力作業を付加し、システムのみでは提供できない付加価値を有したサービスを創出・提供しております。例えば、「NJSS」においては、システムクローラー((注)4.)だけでは情報の収集が難しいスキャニングされたPDFデータ等の入札・落札情報について、クラウドソーシング・プラットフォーム「シュフティ」のクラウドワーカーを活用して情報を収集することで網羅性のあるデータベースの提供を図っております。

当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び連結子会社3社で構成されており、セグメントはCGS事業 NJSS、CGS事業 fondesk、CGS事業 フォト、CGS事業 その他、当社の100%子会社である株式会社うるるBPOにて運営するBPO事業及びクラウドソーシング事業の6つとしております。

(注) 1.BPO(Business Process Outsourcing)とは、企業運営上の業務やビジネスプロセスを専門企業に外部委託することを指します。

(注) 2.クラウドワーカー(Crowd Worker)とは、クラウドソーシング・プラットフォームに登録し、クラウドソーシング・プラットフォームを介して仕事の受注・遂行・納品等を行うワーカー(働き手)のことを指します。

(注) 3.CGS(Crowd Generated Service)とは、クラウドソーシング・プラットフォームに登録するクラウドワーカーの労働力を活用して生み出されたサービスを指します。

(注) 4.システムクローラー(System Crawler)とは、ウェブ上の文書や画像などを周期的に取得し、自動的にデータベース化するプログラムを指します。

 

 

2.当社グループのビジネスモデルについて

当社グループでは、CGS事業、BPO事業、クラウドソーシング事業の3つの事業を運営することで、「深刻化する労働力不足を解決する企業」として労働力の代替ソリューションを提供しております。

CGS事業では、直接「シュフティ」のクラウドワーカーへ業務を発注し、その納品物を集約・加工することでサービスを創出し、クライアントへ提供しております。例えば、主力CGS事業である入札情報速報サービス「NJSS」では、当社がクラウドワーカーへインターネット上に公示される官公庁等の入札・落札案件情報の収集を発注し、当社が当該情報を集約して入札・落札案件情報のデータベースを構築し、クライアントへ提供しております。このデータベースは、従来型のサービスではシステムクローラーによるテキスト情報の収集が主であり、必要な情報が取得できない、または不要な情報が混ざってしまうことが多々ありましたが、「NJSS」ではクラウドワーカーが手作業で収集を行うことにより、不要な情報の除去が可能となっている他、画像情報のテキスト化が可能となり、システムクローラーのみでは作成困難なデータベースの構築を図っております。他にも、クラウドワーカーを活用した電話受付代行サービス「fondesk」においては、「シュフティ」のクラウドワーカーへ在宅での受電業務を発注することで、地代家賃等の固定費を抱えることがなくコストを抑えられ、比較的安価でクライアントに電話受付代行サービスを提供でき、保育園・幼稚園向けの写真販売管理システム「えんフォト」においては、クラウドワーカーであるフォトグラファーを園へ派遣し、写真撮影業務を発注することで全国の園に写真撮影サービスを提供しております。

BPO事業では、「シュフティ」のクラウドワーカーや国内・国外協力会社といった当社グループが有する複数のリソースを活用して、クライアントのアウトソーシング・ニーズに対して、その規模を問わず、ニーズに適合するリソースを適切に指示・管理することで、クライアントへソリューションを提供しております。

クラウドソーシング事業では、業務をアウトソーシングしたいクライアントと、在宅等で時間や場所の制約なく仕事をしたいクラウドワーカーをマッチングするサービスであるクラウドソーシング・プラットフォームである「シュフティ」を提供しております。

当社グループのビジネスモデルの特徴は、①これまで機械やソフトウェアのみを活用してきた作業にクラウドワーカーによる人力作業を付加することで、システムのみでは提供できない付加価値の創出を図るCGS事業を運営していること、②クラウドソーシング事業やBPO事業において、クライアントの相談を受けることで市場のニーズを把握し、新規CGS事業のアイディアが生まれること、③クラウドソーシングのプラットフォームを自社で保有しており、外部環境に依存せずにCGS事業を運営することができ、またクラウドワーカー活用のノウハウを蓄積し続けていること、④CGS事業、BPO事業、クラウドソーシング事業という3つの事業を有することで、収益基盤の安定化を図れることが挙げられます。

 

 

当社グループ全体の事業系統図は、以下のとおりです。

(2024年3月31日現在)


 

 

3.各事業の概要

(1) CGS事業

① サービスの概要

CGS事業では、当社グループが「シュフティ」に登録するクラウドワーカーへデータ入力やデータ収集といった様々な業務を直接発注し、クラウドワーカーから納品されたデータ等を当社が集約・加工することでサービスを創出し、クライアントへ提供しております。

CGS事業で提供するサービスの主な特徴は、以下のとおりです。

ⅰ.「シュフティ」には全国各地に点在する約46万人(2024年3月末時点)のクラウドワーカーが登録されているため、地域固有の業務の提供やデータの継続的な収集を行うことができる

ⅱ.在宅等の勤務により業務時間・場所に制約のないクラウドワーカーを活用することで、サービスの提供を常時行うことができる

ⅲ.クラウドワーカーを活用する際に、採用、勤務場所、設備投資等などに係る費用がかからないため、初期投資費用を抑えることができる

 

② 展開しているサービス

当社グループがCGS事業で展開しているサービスは、以下のとおりです。

サービス名

サービス概要

入札情報速報サービス

「NJSS」

「NJSS」では、約8,300の入札実施機関から情報を収集し、入札・落札案件情報のデータベースを構築しております。

官公庁、地方自治体、その他公共機関等から各民間企業へ発注される入札案件の情報は、各ウェブサイト上で一時的にしか公示されていない場合もあるため、応札したい民間企業は全ての案件を網羅できず機会損失が発生しておりました。

入札・落札を検討する際は、多様な入札情報と過去の落札情報(前回どの企業がいくらで落札したか等の情報)の把握が、機会損失を軽減させ、落札の可能性を高めることに繋がります。

「NJSS」では、システムクローラーだけでは情報の収集が難しいスキャニングされたPDFデータ等の入札・落札情報について、クラウドソーシング・プラットフォーム「シュフティ」のクラウドワーカーを活用して情報を収集することで網羅性のあるデータベースの提供を図っております。官公庁等の入札案件の落札を目指す企業等をクライアントとし、クライアントが必要とする入札に関する情報や過去の類似案件の落札に関する情報を、ウェブサイト上でタイムリーに提供しております。

「NJSS」の集める情報のうち、落札情報は、各機関のウェブサイト等において一定期間経過後に掲載が終了し、各企業が自社でその情報を過去に遡及して収集することが困難であるため、「NJSS」が収集した落札情報は付加価値を有していると考えております。

「NJSS」はサイト利用を月額課金制とすることにより、継続的に収入を得ることのできるストック型の事業となっております。有料契約件数は6,567件(2024年3月末時点)を有しております。

入札情報検索サービス

「nSearch」

「nSearch」は、当社100%子会社である株式会社ブレインフィードが運営しております。「nSearch」は入札情報を収集し、検索できるサービスですが、自然言語処理や機械学習の活用により、すべての案件情報を自動収集しており、低価格でユーザーに提供しております。「NJSS」と同じ市場に属しますが、価格及び情報の網羅性においてポジショニングを異にしており、両社が一つのグループとなることで市場の最大化とシェア拡大を目指しております。有料契約件数は566件(2024年3月末時点)を有しております。

クラウドワーカーを活用した電話受付代行サービス

「fondesk」

当社では、2017年5月に在宅主婦等のクラウドワーカーを活用したコールセンターサービス「フレックスコール」を開始し、2019年2月にはその「フレックスコール」をリニューアルした「fondesk」のサービスを開始しました。

これは、クラウドワーカーが会社・事務所の電話受付を代行し、受電内容を各種ツールで通知するサービスで、コールセンター勤務経験や事業会社での電話対応業務経験などを有する「シュフティ」のクラウドワーカーを活用することによって、安価かつ手軽に導入できるサービスの提供を実現しました。

fondeskの有料契約件数は、4,794件(2024年3月末時点)となっています。

 

 

サービス名

サービス概要

幼稚園・保育園向けの写真販売管理システム

「えんフォト」

 幼稚園教諭や保育士は直接的な業務の他に雑多な業務が多く、特に業務過多を理由とした保育士の定着難が慢性的な保育士不足の一因となっております。その雑多な業務の一つに保護者向けの写真の整理業務があり、当社ではそれを解決するための写真販売管理システム「えんフォト」を提供しております。

 「えんフォト」は園の保育士が撮影した写真をインターネット上のプラットフォームを通じて、写真をスムーズに販売できるシステムで、園は当該写真販売を通じて収益を得ることもできることから、園で働く人たちの待遇を改善させることにもつながると考えております。

 さらに「えんフォト」では、クラウドワーカーであるフォトグラファーを園に派遣することにより、写真撮影のサポートを行い、類似サービスとの比較優位を生み、付加価値を高めております。

 また、2020年12月にはシナジー創出を目的に出張撮影マッチングサービス「OurPhoto(アワーフォト)」を運営するOurPhoto株式会社を完全子会社化いたしました。

 えんフォトの契約園数は、4,725園(2024年3月末時点)となっております。

出張撮影マッチングサービス

「OurPhoto」

 2020年12月にえんフォトとのシナジー創出を目的に、出張撮影マッチングサービス「OurPhoto」を展開するOurPhoto株式会社の全株式を取得し完全子会社化いたしました。

 幼稚園・保育園向けの写真販売管理システム「えんフォト」とのシナジー創出を図りながら、撮影場所を問わずに撮影が可能であるという特性を活かしニーズを取り込むことで着実に成長を続けております。

 

 

なお、代表的なCGS事業である入札情報速報サービス「NJSS」の事業フローは、以下の図のとおりです。

 


 

 

(2) BPO事業

① サービスの概要

BPO事業は、当社100%子会社である株式会社うるるBPOが運営しております。本事業では、業務コスト削減や業務速度を早めたい、作業品質を高めたい、コア業務へ集中したい等といったアウトソーシングニーズがある企業へ株式会社うるるBPOが保有する社内施工部門である徳島センター・大分センター、「シュフティ」のクラウドワーカー、国内外の協力会社といった社内外のリソースを活用して、ソリューションを提供するサービスを展開しております。具体的にはデータ入力・スキャニング等に加え、システム開発受託、電子化総合アウトソーシング、メーリングサービス、キャンペーン事務局代行等の総合型アウトソーシング受託業務を行っております。受注後、案件の内容、規模、納期、クライアントの要望等に応じて発注先を選択しております。

このほか、AI-OCRと人力をかけ合わせたSaaS型データ自動化サービスである「eas(イース/Entry Automation System)」も展開しております。

当社グループでは2003年より、自社ウェブサイトを経由して新規・継続顧客から業務を受注し、累計約5,600社のクライアントを有しております。

 

「BPO事業」累計クライアント数の推移

(単位:社)

 

2019年3月

2020年3月

2021年3月

2022年3月

2023年3月

2024年3月

累計クライアント数

4,557

4,829

5,039

5,203

5,425

5,623

 

 

② BPO事業の特徴

BPO事業では、クライアントのニーズに対して、社内施工部門、「シュフティ」のクラウドワーカー、中国を中心とした国外協力会社及び国内協力会社といった社内外のリソースを活用して、株式会社うるるBPOがワンストップでクライアントへソリューションを提供できることが特徴となっております。

クライアントと株式会社うるるBPO及びそのリソースとの関係については、以下の図のとおりです。

 

 


 

(3) クラウドソーシング事業

① サービスの概要

クラウドソーシング事業とは、当社がインターネット上で提供するクラウドソーシング・プラットフォーム「シュフティ」で、業務を発注したいクライアントと、在宅で時間や場所の制約なく仕事をしたいクラウドワーカーをマッチングするサービスとして2007年2月にリリースいたしました。「シュフティ」に登録されているクラウドワーカー数は2024年3月末時点で約46万人となっておりますが、CGS事業にリソースを供給するためのプラットフォームとして、ユーザー利便性向上のためのサービス改修や安定的運営のためのカスタマーサポート改善に継続的に取り組んでおります。

 

② サービスの特徴

「シュフティ」の特徴は以下のとおりです。

ⅰ.クラウドワーカーは、業務時間・場所に制約なく、仕事をし、報酬を得ることができる

ⅱ.クラウドワーカーは、仕事内容を選ぶことができ、自身のスキルを活かすことができる

ⅲ.クライアントは、業務を依頼したいときのみ、業務の発注を行うこととなるため、費用を変動費化でき、また採用等の初期投資費用を抑えられる

ⅳ.クライアントは、業務時間・場所に制約のない多数のクラウドワーカーが存在する「シュフティ」を利用するため、常時役務の提供を享受できる

「シュフティ」で登録されている業務の特徴として、「シュフティ」にアクセスできる環境さえあれば誰でも簡単にできる業務が多いことが挙げられます。パソコンやスマートフォン等でできる業務が多く登録されていることから、育児の合間や電車で移動中の時間といったすき間時間に仕事をすることが可能となります。

「シュフティ」におけるクライアントとクラウドワーカーの一連の取引フローは、以下の図のとおりです。

 


 

 

業績

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

《経営成績等の状況の概要》

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度は、2019年5月14日に策定した5カ年の中期経営計画(2020年3月期~2024年3月期)の最終年度でした。「短期的な利益追求ではなく中長期的な企業価値の向上」のコンセプトのもと、同中期経営計画の達成に向けて注力した結果、当連結会計年度における売上高は5,937,912千円(前年同期比22.1%増)、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額(以下同様))は1,517,555千円(前期比1,332.9%増)、営業利益は1,324,296千円(前期比14,847.4%増)、経常利益は1,289,005千円(前期比21,467.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は720,109千円(前年同期は45,507千円の親会社株主に帰属する当期純損失)と、売上高こそ目標を僅かに下回ったものの、最重要指標としているEBITDAおよび営業利益、経常利益は、目標を上回って着地をすることができました。

同中期経営計画前の2019年3月期と中期経営計画最終年度の当連結会計年度を比較すると、売上高は約22億円から2.6倍の成長を、EBITDAは約4.5億円から3.4倍の成長を遂げることができました。

2023年5月15日に公表いたしました業績予想との対比は以下のとおりです。

 

当連結会計年度

(当初業績予想)

当連結会計年度

(実績)

当初業績

予想比

売上高

6,000百万円

5,937百万円

△1.0%

EBITDA

1,500百万円

1,517百万円

1.2%

営業利益

1,300百万円

1,324百万円

1.9%

経常利益

1,280百万円

1,289百万円

0.7%

親会社株主に帰属する当期純損失(△)

800百万円

720百万円

△10.0%

 

 

 各セグメントの業績は、次のとおりです。

 

事業区分

第 23 期

2023年3月期)

(前連結会計年度)

第 24 期

2024年3月期)

(当連結会計年度)

前連結会計年度比増減

金額

構成比

金額

構成比

金額

増減率

CGS事業 NJSS

2,386,369

千円

49.1

2,874,494

千円

48.4

488,124

千円

20.5

CGS事業 fondesk

660,035

千円

13.6

833,793

千円

14.0

173,757

千円

26.3

CGS事業 フォト

572,539

千円

11.8

726,858

千円

12.2

154,319

千円

27.0

CGS事業 その他

千円

100

千円

100

千円

BPO事業

1,216,020

千円

25.0

1,476,155

千円

24.9

260,135

千円

21.4

クラウドソーシング事業

27,415

千円

0.6

26,510

千円

0.4

△904

千円

△3.3

合計

4,862,379

千円

100.0

5,937,912

千円

100.0

1,075,532

千円

22.1

 

 

 

① CGS事業 NJSS

CGS事業の主力SaaSである「NJSS」については、基盤となるサブスクリプション売上高が順調に拡大した上、2023年11月に開始した入札BPOも売上貢献を開始いたしました。既存NJSSのARPUは1,151円となりましたが、入札BPOのARPUは72円となっており、これらを合わせたARPUは1,223円と上昇しています。その他のKPIについても、有料契約件数は2024年3月末時点で6,567件と、2023年3月末比で845件増加した上、有料契約件数をベースにした12ヶ月平均の解約率は1.53%と1%台を維持しており、ARR(年間経常収益)は約29億円となるなど、成長を続けております。

このほか、2023年1月に完全子会社化した株式会社ブレインフィードが運営する「nSearch(エヌ・サーチ)」とのシナジー創出や、公共機関の事業(予算)情報や公開・統計情報、入札データからみる自治体の傾向・特徴、アプローチに必要な組織情報を一括検索・管理できる情報支援ツール「GoSTEP」の展開などに注力いたしました。

この結果、当連結会計年度におけるCGS事業 NJSSの売上高は2,874,494千円(前連結会計年度比20.5%増)となり、セグメントEBITDAは1,582,846千円(前連結会計年度比68.2%増)、セグメント利益は1,492,396千円(前連結会計年度比62.1%増)となりました。

 

NJSS KPI

前連結会計年度

当連結会計年度

第1

四半期

第2

四半期

第3

四半期

第4

四半期

第1

四半期

第2

四半期

第3

四半期

第4

四半期

売上高(百万円)

552

584

608

640

672

709

722

769

売上総利益(百万円)

508

535

563

588

620

655

670

709

EBITDA(百万円)

191

216

268

265

344

401

410

426

ARR(百万円)

2,215

2,312

2,374

2,471

2,654

2,754

2,801

2,875

NJSS 有料契約件数

4,968

5,183

5,398

5,722

5,980

6,247

6,377

6,567

NJSS ARPU(円)

1,195

1,195

1,190

1,164

1,166

1,162

1,158

1,151

入札BPO ARPU(円)

-

-

-

-

-

-

11

72

NJSS 解約率(%)

1.45

1.46

1.42

1.44

1.44

1.42

1.47

1.53

NJSS LTV(千円)

2,255

2,264

2,318

2,189

2,208

2,255

2,174

2,060

入札BPO LTV(千円)

-

-

-

-

-

-

22

129

nSearch 有料契約件数

-

-

-

423

485

550

565

566

従業員数(人)

107

107

110

111

114

111

112

112

 

(注) 1.ARR:「年間経常収益」。各四半期末時点のMRRに12を乗じて算出。当連結会計年度第1四半期より、「nSearch」「GoSTEP」等の周辺サブスクリプションビジネスも含めたMRRに12を乗じた数値

     2.ARPU:有料契約一件当たりの日割り売上高。入札BPO ARPUは、スポット売上高も含む。

     3.解約率:前月末有料契約件数に対する当月解約件数の割合。上表は12か月平均の数値。

     4.LTV:「顧客生涯価値」。ARPU×1/解約率×粗利率90%で算出。

     5.従業員数:臨時雇用者(パートタイマー、人材会社からの派遣社員)を含む。臨時雇用者数は、年間の平均人員を換算。同定義でブレインフィードを含む。

 

② CGS事業 fondesk

CGS事業におけるSaaSである「fondesk」は、企業のDX等の追い風が続き、2024年3月末時点で有料契約件数が4,794件(2023年3月末比740件増加)と成長したうえ、UI・UX改善のためのシステム改修を行うなどユーザー利便性向上に継続的に取り組んできた結果、有料契約件数をベースにした12ヶ月平均の解約率は1.3%(同2023年3月末1.5%)と最低水準の解約率を継続しています。

加えて、マス広告等の広告宣伝費を抑制した結果、当連結会計年度のEBITDAは黒字化いたしました。

この結果、当連結会計年度におけるCGS事業 fondeskの売上高は833,793千円(前連結会計年度比26.3%増)となり、セグメントEBITDAは269,539千円(前期は△30,178千円)、セグメント利益は268,586千円(前連結会計年度は31,014千円の損失)となりました。

fondesk KPI

前連結会計年度

当連結会計年度

第1

四半期

第2

四半期

第3

四半期

第4

四半期

第1

四半期

第2

四半期

第3

四半期

第4

四半期

売上高(百万円)

136

167

175

180

201

206

214

211

EBITDA(百万円)

△4

11

35

△72

62

61

75

69

有料契約件数

3,550

3,718

3,896

4,054

4,272

4,469

4,682

4,794

ARPU (円)

12,840

14,987

15,056

14,810

15,725

15,412

15,274

14,676

解約率(%)

1.6

1.6

1.5

1.5

1.4

1.3

1.3

1.3

ARR(百万円)

547

668

703

720

806

826

858

844

従業員数(人)

16

15

15

15

14

15

15

16

 

(注)1.ARPU:有料契約一件当たりの月割り売上高。

    2.解約率:前月末有料契約件数に対する当月解約件数の割合。上表は12か月平均の数値。

    3.ARR:「年間経常収益」。各四半期サブスクリプション売上高と各四半期リカーリング売上高の合計に4を乗じて算出。

    4.従業員数:臨時雇用者(パートタイマー、人材会社からの派遣社員)を含む。臨時雇用者数は、年間の平均人員を換算。

 

③ CGS事業 フォト

CGS事業におけるSaaSである「えんフォト」は、物価上昇による消費者マインドの冷え込みがあったものの、クロスセル商材である卒園アルバムの販売が大きく伸長したこと等により、園当たり売上高は45,397円(前連結会計年度第4四半期は34,882円)と成長したうえ、2024年3月末の契約園数は4,725園(2023年3月末比539件増加)と契約数も堅調に伸長いたしました。また、2020年12月に完全子会社化した出張撮影マッチングサービス「OurPhoto(アワーフォト)」を運営するOurPhoto株式会社についても、えんフォトとのシナジー創出やマーケティング施策の展開等に注力いたしました。

この結果、当連結会計年度におけるCGS事業 フォトの売上高は726,858千円(前連結会計年度比27.0%増)となり、セグメントEBITDAは70,305千円(前期は△210,421千円)、セグメント利益は37,246千円(前連結会計年度は241,967千円の損失)となりました。

フォト KPI

前連結会計年度

当連結会計年度

第1

四半期

第2

四半期

第3

四半期

第4

四半期

第1

四半期

第2

四半期

第3

四半期

第4

四半期

売上高(百万円)

126

114

170

161

156

133

203

233

EBITDA(百万円)

△56

△74

△40

△38

13

△15

20

51

えんフォト 契約園数

3,757

3,835

3,942

4,186

4,339

4,525

4,624

4,725

えんフォト 園当たり売上高(円)

27,097

25,222

28,983

34,882

29,901

25,164

31,079

45,397

えんフォト ARR(百万円)

407

386

457

584

518

455

574

858

OurPhoto 撮影件数(件)

4,551

3,165

9,381

3,138

3,977

2,813

9,257

3,085

従業員数(人)

36

36

35

36

37

36

37

34

 

(注)1.ARR:「年間経常収益」。各四半期リカーリング売上高に4を乗じて算出。

    2.従業員数:臨時雇用者(パートタイマー、人材会社からの派遣社員)を含む。臨時雇用者数は、年間の平均人員を換算。

 

④ BPO事業

BPO事業におきましては、DX需要の高まりに伴いスキャン業務が好調に推移したことに加え、SaaS事業者を人力でサポートするBPaaS領域の売上が伸長いたしました。当第4四半期においては、第3四半期時点で受注していた大型案件の売上高が計上されたことで、売上高およびEBITDAが増加しております。その他、2023年11月に提供を開始した、NJSSで蓄積された入札関連ノウハウと、うるるBPOが保有する案件履行にかかるノウハウを掛け合わせたBPaaS「入札BPO」にも引き続き着手してきました。

この結果、当連結会計年度におけるBPO事業の売上高は1,476,155千円(前連結会計年度比21.4%増)となり、セグメントEBITDAは242,847千円(前期比287.3%増)、セグメント利益は187,771千円(前連結会計年度比567.4%増)となりました。

 

BPO KPI

前連結会計年度

当連結会計年度

第1

四半期

第2

四半期

第3

四半期

第4

四半期

第1

四半期

第2

四半期

第3

四半期

第4

四半期

売上高(百万円)

239

323

288

364

255

291

326

602

EBITDA(百万円)

△7

50

7

11

13

37

44

147

従業員数(人)

119

123

126

132

135

134

134

148

 

(注)従業員数:臨時雇用者(パートタイマー、人材会社からの派遣社員)を含む。臨時雇用者数は、年間の平均人員を換算。

 

⑤ クラウドソーシング事業

クラウドソーシング事業におきましては、「シュフティ」に登録されているクラウドワーカー数は2024年3月末時点で約46万人となっておりますが、CGSにリソースを供給するためのプラットフォームとして、ユーザー利便性向上のためのサービス改修や安定的運営のためのカスタマーサポート改善に継続的に取り組んでおります。

この結果、当連結会計年度におけるクラウドソーシング事業の売上高は26,510千円(前連結会計年度比3.3%減)となり、セグメントEBITDAは△10,134千円(前期は△13,993千円)、セグメント損失は10,414千円(前連結会計年度は14,370千円の損失)となりました。

 

クラウドソーシング KPI

前連結会計年度

当連結会計年度

第1

四半期

第2

四半期

第3

四半期

第4

四半期

第1

四半期

第2

四半期

第3

四半期

第4

四半期

売上高(百万円)

7

7

6

6

6

7

7

5

EBITDA(百万円)

△2

△4

△7

0

△4

△1

△2

△2

従業員数(人)

6

6

6

6

6

5

5

5

 

 (注)従業員数:臨時雇用者(パートタイマー、人材会社からの派遣社員)を含む。臨時雇用者数は、年間の平均人員を換算。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1,193,763千円増加し、3,589,867千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

 

 

前連結会計年度

当連結会計年度

増減率

営業活動によるキャッシュ・フロー

328,863千円

1,474,943千円

348.5%

投資活動によるキャッシュ・フロー

△695,046千円

△441,288千円

財務活動によるキャッシュ・フロー

△42,849千円

160,107千円

 

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは1,474,943千円の収入(前連結会計年度は328,863千円の収入)となりました。この主な要因は税金等調整前当期純利益1,153,978千円の計上減価償却費119,706千円の計上のれん償却額73,553千円の計上賞与引当金の増加127,260千円契約負債の増加115,134千円によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは441,288千円の支出(前連結会計年度は695,046千円の支出)となりました。この主な要因は、有形固定資産の取得による支出95,979千円無形固定資産の取得による支出276,922千円投資有価証券の取得による支出72,500千円によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは160,107千円の収入(前連結会計年度は42,849千円の支出)となりました。この主な要因は長期借入れによる収入200,000千円長期借入金の返済による支出40,547千円によるものです。

 

 

(3) 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績

当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。

 

b.受注状況

BPO事業において受注が発生するものの、受注から納品までの期間が短く見込納品額は変動するケースがあるため、受注額の掲載を省略しております。

 

c.販売実績

最近2連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。

(単位:千円)

セグメントの名称

前連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

当連結会計年度

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

CGS事業 NJSS

2,386,369

2,874,494

CGS事業 fondesk

660,035

833,793

CGS事業 フォト

572,539

726,858

CGS事業 その他

100

BPO事業

1,216,020

1,476,155

クラウドソーシング事業

27,415

26,510

報告セグメント計

4,862,379

5,937,912

合計

4,862,379

5,937,912

 

(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.最近2連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が10%以上の販売先がないため、省略しております。

 

《経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容》

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

(財政状態及び経営成績等)

「《経営成績等の状況の概要》 (1) 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりです。

 

 

(経営成績等に重要な影響を与える要因)

当社グループのCGS事業は、いずれもストック型・サブスクリプション型のビジネスモデルであるため、その有料契約件数及び一有料契約当たりの総契約額が経営成績等に重要な影響を与えます。

CGS事業の主力サービスである「NJSS」においては、過去に営業体制とプロダクトが抱える課題によって成長が鈍化していたという認識があります。具体的には、営業体制に関しては、組織構造及び重視するKPI等が適切ではなかったことにより各社内部門が部分最適に陥っておりました。また、プロダクトに関しては、抜本的システム改修がなされていなかったことにより顧客利便性が不十分となっておりましたが、営業体制については人員強化を図ったうえプロダクトに関しては2021年7月にフルリニューアル第一弾を実施いたしました。今後はNJSSをSaaS事業としてさらに成長させていくため「解約率を維持・改善しつつ、ARPU(一件当たり日割り売上高)と有料契約件数の最適化を図ることで将来に渡る売上高を拡大する」という方針のもと有料契約件数増加トレンドの継続・チャーンレートのさらなる抑制・プロダクトへの機能追加を図りつつ、2023年1月に完全子会社化した株式会社ブレインフィードが運営する「nSearch(エヌ・サーチ)」とのシナジー創出や、公共機関の事業(予算)情報や公開・統計情報、入札データからみる自治体の傾向・特徴、アプローチに必要な組織情報を一括検索・管理できる情報支援ツール「GoSTEP」の展開、NJSSで蓄積された入札関連ノウハウと、うるるBPOが保有する案件履行にかかるノウハウを掛け合わせたBPaaS「入札BPO」の展開等により更なる成長を図ってまいります。他のCGS事業である「fondesk」や「えんフォト」においても、各サービスのフェーズ・環境に応じた施策の実施により成長を図ります。

BPO事業においては、紙の電子化需要などにより引き合いが好調に推移し、2023年3月より徳島第三センターの稼働を開始したことに加え、同月にSaaSの裏側を人力でサポートする業務において複雑かつ高難度な対応をメインとした業務の受け入れ体制づくりのため、大分県大分市に大分センターを設立しております。引き続き各センターにおける強固且つ多様な施工体制を土台に、インボイス制度開始や電子帳簿保存法施行に伴って発生する各種ニーズへの対応やSaaSの裏側のサポート等を通じて、継続的な成長と利益率の向上を図っていくことが重要であるという認識でございます。

クラウドソーシング事業については、CGS事業のためのプラットフォームとしての位置付けであり、当面横ばいの業績を見込んでいることから経営成績等への重要な影響を与える要因はないという認識です。

 

その他の経営成績等に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりです。

 

(2) キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

(キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容)

キャッシュ・フローの状況は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2) キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。

当連結会計年度においては、税金等調整前当期純利益1,153,978千円の計上長期借入れによる収入200,000千円などを行った結果、現金及び現金同等物は1,193,763千円増加いたしました。当連結会計年度末における現金及び現金同等物は3,589,867千円となっており、利子負債控除後のネットキャッシュの金額は3,391,534千円となっており、手元流動性には懸念がないものと認識しております。

 

(資本の財源及び資金の流動性に係る情報)

当社グループは、2017年3月の東証マザーズ上場時に第三者割当増資によって約13億円の資金調達を行いました。また、主力事業であるNJSSにおいて、原則として契約金額全額を顧客から前払いで受領していることにより、契約が増加すればするほど貸借対照表上の契約負債が増加していくため、正常運転資金は基本的に発生しない財務構造となっております。このような財務構造により、財務の健全性に懸念はないものの、今後発生しうる人的資本投資やM&A等の成長投資において手元資金を充当することを想定し、2024年3月15日に長期借入金2億円を調達いたしました。

これらの要因により、当連結会計年度末時点において、現金及び預金が約36億円、有利子負債控除後のネット・キャッシュも約34億円あるなど、当社の資金の流動性は当面十分であると考えております。

上記資金は、今期についてはこれまで掲げていた5か年の中期経営計画(2020年3月期~2024年3月期)以降の新たな経営方針である、「ULURU Sustainable Growth」のもと、人的資本投資を中心とした規律ある成長投資やM&Aに投下していく予定です。

 

 

(3) 重要な会計方針及び見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択、適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。

連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。

なお、連結財務諸表の作成のための重要な会計基準等は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成の基本となる重要な事項)」に記載のとおりです。

 

セグメント情報

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

1.報告セグメントの概要

(1)報告セグメントの決定方法

当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものです。

(2)各報告セグメントに属する製品及びサービスの種類

「CGS事業 NJSS」は、クラウドワーカーを活用した官公庁等の入札情報速報サービス「NJSS」と入札情報検索サービス「nSerch」を提供しております。

「CGS事業 fondesk」は、クラウドワーカーを活用した電話受付代行サービス「fondesk」を提供しております。

「CGS事業 フォト」は、幼稚園・保育園向け写真販売管理システム「えんフォト」と出張撮影マッチングサービス「OurPhoto」を提供しております。

「CGS事業 その他」は、「CGS事業 NJSS」、「CGS事業 fondesk」、「CGS事業 フォト」のいずれにも属さないCGSサービスを提供しております。

「BPO事業」はデータ入力やデータスキャンを中心にクライアントのノンコア業務を幅広く受託するアウトソーシングサービスを提供しております。

「クラウドソーシング事業」は、業務を発注したいクライアントとクラウドワーカーをマッチングするプラットフォーム「シュフティ」を提供しております。

(3)報告セグメントの変更等に関する事項

当社グループは、報告セグメントごとの業績をより適切に評価するため、M&Aに関わる費用は報告セグメントに帰属しない全社費用として「調整額」に区分しております。

当連結会計年度よりブレインフィード社の業績を連結に含めるに当たり、ブレインフィード社が自社サービスとして展開する入札情報検索サービス「nSearch」の事業内容を踏まえて、区分を「CGS事業 NJSS」セグメントに変更しております。

なお、前連結会計年度のセグメント情報については、変更後の区分により作成したものを記載しております。

 

2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法

報告されている事業セグメントの会計処理は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における記載と概ね同一です。報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値です。セグメント間の内部売上高又は振替高は市場実勢価格に基づいております。

 

 

3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報

前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

調整額
(注)1,2

連結財務諸表
計上額
(注)4

CGS事業

NJSS

CGS事業

fondesk

CGS事業

フォト

CGS事業

その他

BPO事業

クラウドソーシング事業

合計

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

2,386,369

660,035

572,539

1,216,020

27,415

4,862,379

4,862,379

セグメント間の内部売上高又は振替高

420

14,913

15,333

△15,333

2,386,369

660,035

572,539

1,216,440

42,329

4,877,713

△15,333

4,862,379

セグメント利益又は損失(△)

920,757

△31,014

△241,967

△51,228

28,136

△14,370

610,313

△601,453

8,859

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費

20,143

836

3,118

88

34,561

377

59,126

9,493

68,619

のれんの

償却額

28,426

28,426

28,426

 

(注) 1.セグメント利益又は損失の調整額△601,453千円は、セグメント間取引消去△368千円、各報告セグメントに配分していない全社費用(主に販売費及び一般管理費)△601,084千円です。

2.減価償却費の調整額9,493千円は、各報告セグメントに配分していない全社費用9,493千円です。

3.セグメント資産及び負債については、資産及び負債に関する情報が最高意思決定機関に対して定期的に提供されておらず、また業績評価の対象となっていないため記載しておりません。

4.セグメント利益又は損失は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。

 

 

当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

調整額
(注)

1,2,3

連結財務諸表
計上額
(注)4

CGS事業

NJSS

CGS事業

fondesk

CGS事業

フォト

CGS事業

その他

BPO事業

クラウドソーシング事業

合計

売上高

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

2,874,494

833,793

726,858

100

1,476,155

26,510

5,937,912

5,937,912

セグメント間の内部売上高又は振替高

1,830

17,513

19,343

△19,343

2,874,494

833,793

726,858

100

1,477,985

44,023

5,957,255

△19,343

5,937,912

セグメント利益又は損失(△)

1,492,396

268,586

37,246

△40,886

187,771

△10,414

1,934,699

△610,403

1,324,296

セグメント

資産

672,147

41,514

218,236

836

925,053

98,263

1,956,051

4,095,308

6,051,359

その他の項目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

減価償却費

45,324

952

4,632

265

55,075

279

106,530

13,176

119,706

のれんの

償却額

45,126

28,426

73,553

73,553

 

(注) 1.セグメント利益又は損失の調整額△610,403千円は、セグメント間取引消去120千円、各報告セグメントに配分していない全社費用(主に販売費及び一般管理費)△610,523千円です。

2.減価償却費の調整額13,176千円は、各報告セグメントに配分していない全社費用13,176千円です。

3.セグメント資産の調整額4,095,308千円には、セグメント間の債権の相殺消去等△16,886千円、各報告セグメントに配分していない全社資産4,112,194千円であります。全社資産は、余資運用資金(現預金)、長期投資資金(投資有価証券)及び管理部門に係る資産等であります。

4.セグメント利益又は損失は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。

 

【関連情報】

1.製品及びサービスごとの情報

セグメント情報に同様の情報を開示しておりますので、記載を省略しております。

 

2.地域ごとの情報

(1) 売上高

本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

(2) 有形固定資産

本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

3.主要な顧客ごとの情報

外部顧客への売上高のうち、特定の顧客への売上高であって、連結損益計算書の売上高の10%を占めるものがないため、記載を省略しております。

 

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

該当事項はありません。

 

当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

合計

CGS事業 NJSS

CGS事業

fondesk

CGS事業

フォト

CGS事業

その他

BPO事業

クラウド

ソーシング

事業

合計

減損損失

135,027

135,027

135,027

 

 

【報告セグメントごとののれん償却額及び未償却残高に関する情報】

前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

全社・消去

合計

CGS事業

NJSS

CGS事業

fondesk

CGS事業

フォト

CGS事業

その他

BPO事業

クラウドソーシング事業

合計

当期末残高

270,757

163,454

434,211

434,211

 

 

当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

 

 

(単位:千円)

 

報告セグメント

全社・消去

合計

CGS事業

NJSS

CGS事業

fondesk

CGS事業

フォト

CGS事業

その他

BPO事業

クラウドソーシング事業

合計

当期末残高

225,630

225,630

225,630

 

 (注)のれん償却額に関しては、セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

 該当事項はありません。