2023年11月期有価証券報告書より
  • 社員数
    487名(単体) 4,159名(連結)
  • 平均年齢
    45.5歳(単体)
  • 平均勤続年数
    16.7年(単体)
  • 平均年収
    5,610,164円(単体)

従業員の状況

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

2023年11月30日現在

セグメントの名称

従業員数(人)

衣料繊維事業

1,033

[133]

産業機材事業

1,205

[90]

人とみらい開発事業

1,239

[263]

生活流通事業

542

[11]

全社(共通)

140

[5]

合計

4,159

[502]

 

(注) 1.従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は[ ]内に年間の平均人員を外数で記載しております。

2.全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門等に所属しているものであります。

3.前連結会計年度末に比べ従業員数が866名減少しております。主な理由は、株式の売却によりニッケアウデオSAD㈱を連結の範囲から除外したことによるものであります。

 

(2) 提出会社の状況

2023年11月30日現在

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

487

[130]

45.5

16.7

5,610,164

 

 

セグメントの名称

従業員数(人)

衣料繊維事業

350

[127]

産業機材事業

5

[-]

人とみらい開発事業

28

[1]

生活流通事業

5

[-]

全社(共通)

99

[2]

合計

487

[130]

 

(注) 1.従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は[ ]内に年間の平均人員を外数で記載しております。

2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3.全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。

 

(3) 労働組合の状況

当社グループには、日本毛織グループ労働組合連合会が組織されており、UAゼンセン製造産業部門繊維素材部会に属しております。グループ内の組合員数は709人でユニオンショップ制であります。

なお、労使関係については特に記載すべき事項はありません。

 

(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率および労働者の男女の賃金の差異

①提出会社

当事業年度

管理職に占める

女性労働者の割合(%)(注)1

男性労働者の

育休取得率(%)(注)2

労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1

補足説明

全労働者

正規労働者

非正規労働者

8.49

85.71

56.53

61.46

76.50

(注)3

 

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

   2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

   3.管理職に占める女性労働者の割合は2023年9月30日現在、その他の指標については2022年10月1日から2023年9月30日までの間の実績となっております。

管理職に占める女性労働者の割合

能力と実績に基づいた管理職登用を行い、女性労働者のキャリア研修、育児と仕事の両立支援などダイバーシティとインクルージョンを推進し比率の向上に取り組んでおります。

男性労働者の育休取得率

育児休業については法律ならびに社内の方針・制度などを社内イントラや掲示等で従業員へ周知徹底しております。対象者には、人事部門内に設置している相談窓口にて対象者だけでなくその上司に対しても個別に制度説明を行い、育児休業を取りやすい環境整備に努めております。

労働者の男女の賃金の差異

賃金や昇格・昇給において制度運用上、性別による差はありませんが、衣料繊維事業に女性の一般技能職・非正規労働者が多く在籍するため差異があります。業務内容・役割を見直すなど女性活躍を推進し差異の縮小を図ってまいります。

 

 

②主な連結子会社

当事業年度

名称

管理職に占める女性労働者の

割合(%)(注)1

男性労働者の

育休取得率(%)(注)2

労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1

補足説明

全労働者

正規労働者

非正規労働者

㈱ナカヒロ

7.32

100.00

51.79

58.77

49.53

(注)3

アンビック㈱

0.00

33.33

69.88

74.17

40.54

㈱フジコー

8.00

50.00

75.63

83.60

69.31

㈱ゴーセン

15.38

75.00

68.33

82.09

69.15

㈱ニッケ機械製作所

2.63

100.00

36.44

73.02

50.98

㈱ニッケ・ケアサービス

30.00

0.00

79.36

86.54

108.88

㈱ニッケウエルネス

23.53

42.89

85.10

99.19

㈱ニッケライフ

100.00

127.43

82.97

100.07

 

(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

   2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

   3.その他の連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。

     管理職に占める女性労働者の割合は2023年9月30日現在、その他の指標については2022年10月1日から2023年9月30日までの間の実績となっております。

     また、上記表における「-」につきましては、対象者がいないことを示しております。

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取り組みは、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) サステナビリティ全般

当社グループは、グループビジョンに“みらい生活創造企業”を掲げ、サステナビリティを意識した魅力的な事業を創造し、持続可能な社会の実現に向けた貢献及び企業の永続的な成長と発展を目指しております。企業も社会の一員であり、社会的課題の解決に貢献していくことが、ステークホルダーの皆様からのご期待に応え、企業価値の向上に繋がると考えております。

 

<経営理念> 

”人と地球に「やさしく、あったかい」企業グループとして、

わたしたちは情熱と誇りをもってチャレンジして行きます。”

<グループビジョン>

 未開の分野に目を向け、「高機能商品」「地域NO.1サービス」の開発と提供へ挑戦し、

 みらい生活創造企業を目指します。

<ニッケグループSDGsビジョン>

Innovations Aiming at Sustainable

 Growth of Nikke

ニッケグループは、人と地球に「やさしく、あったかい」企業グループとして、情熱と誇りをもって

チャレンジし、持続可能な社会の実現と社会課題の解決に向けて貢献してまいります。

 

① ガバナンス

当社グループでは、サステナビリティをめぐる社会的課題への対応が経営の重要課題(マテリアリティ) の一つであると認識しており、これらを経営に統合していくことが、持続可能な社会の実現に貢献するとともに、当社グループの永続的な成長に寄与するものと考えております。当社グループでは、マテリアリティ等を認識し、取り組みを推進することを目的として、2022年2月に常設委員会として「サステナビリティ委員会」を設置しました。本委員会は、経営戦略センター長(コーポレート担当役員)を委員長とし、代表取締役社長および各事業本部長、研究開発センター長、人財戦略室長、その他関連部門室長によって構成されており、その審議内容については、取締役会へ適時報告されております。

また、常設委員会として「ニッケグループ地球環境委員会」「企業ブランド戦略委員会」「グループ人財戦略委員会」を設置し、地球環境保全や人的資本経営を推進するとともに、企業ブランドの構築を図っております。

加えて、代表取締役社長直下に「ニッケグループリスク管理委員会」を設置し、当社グループの認識するリスクを特定し、リスクの防止および損失の極小化を図るためのリスク管理体制を強化しております。

 

<ニッケグループ サステナビリティ推進におけるガバナンス体制図>


 

② 戦略

当社グループは、2024年度を初年度とする「RN130ビジョン第3次中期経営計画(2024年~2026年度)」において、「安心・安全への取り組み」「健康・快適への取り組み」「環境への取り組み」「経営基盤の強化」をマテリアリティとして掲げ、E(環境)S(社会)G(ガバナンス)への取り組みを進めております。また、信頼の基盤はステークホルダーに対して誠実な経営であることと、コンプライアンスレベルを超えて倫理的に行動することであると考え、「企業倫理規範」「企業行動基準」を制定、価値観や意思決定基準をニッケグループで共有しグループ全員での意識向上を図っております。

 

③ リスク管理

当社グループでは、代表取締役社長直下に「ニッケグループリスク管理委員会」を設置し、当社グループの認識するリスクを特定し、リスクの防止および損失の極小化を図るためのリスク管理体制を強化しております。また、各事業部およびグループ各社においても随時、リスク管理委員会を開催し、事業毎の固有リスクの把握を図っております。

また、当社監査役および内部監査部門の監査や、年2回開催の「ニッケグループリスク管理委員会」を通じて、グループ全体の包括的なリスクの認識と共有を図り、リスク管理体制について定期的なレビューを行っております。

 

ニッケグループリスク管理委員会体制


 

④ 指標及び目標

当社グループは、企業の持続的な成長と中長期的な企業価値向上のために、持続可能な社会の実現を意識した企業活動に取り組んでおります。各事業が社会的課題の解決に繋がる「高機能商品」「地域NO.1サービス」を提供していくことをサステナビリティ全般にかかる目標として掲げております。

 

 

(2) 気候変動

当社グループは、企業理念のもと「環境への配慮と高い企業倫理により社会から信頼される企業グループを指向すること」を環境基本方針としております。とりわけ地球環境の保全を最重要の課題と捉え、豊かで住みよい社会の実現に向けた企業活動に努めるため、4つの重点施策と3つの行動指針を定めており、研究開発から製造、技術、販売、流通に至るあらゆる分野において、グループ全従業員が積極的に環境保全活動に取り組んでおります。

 


 

① ガバナンス

気候変動に関するガバナンスは、サステナビリティ全般のガバナンス体制に組み込まれております。

地球環境問題に関しては、「サステナビリティ委員会」においてリスクと機会の分析を行い経営戦略に反映いたします。「サステナビリティ委員会」はコーポレート担当の取締役常務執行役員が委員長を務め、その審議結果は取締役会に適切に報告されております。また、「ニッケグループ地球環境委員会」は、温室効果ガス削減などの地球環境問題に関する指標と目標の設定、実行のための技術の検討、および実績の計量とモニタリングを担い、「サステナビリティ委員会」と連携しております。具体的な実行計画は各事業本部・事業部に設置された「部門地球環境委員会」が立案し遂行する体制となっております。「ニッケグループ地球環境委員会」の委員長は、主として技術部門出身の取締役常務執行役員が指名されております。

 

② 戦略

ニッケグループでは、全ての事業分野を対象として、1.5℃シナリオを想定した移行リスク、4℃シナリオを想定した物理リスク、ならびに機会について分析を行っております。

1.5℃シナリオにおいては、エネルギーコストや資材の高騰、環境対策費用や炭素税の負担増加が想定され、製造機能を有する「衣料繊維事業本部」、「産業機材事業本部」、ならびに商業施設運営や不動産開発を行う「人とみらい開発事業本部」において相応の影響が想定されております。また、環境性能や低炭素素材の採用に対する要求が高まる結果、新たな素材の開発やサプライチェーンの再構築が必要となりコストが増大する可能性があります。

4℃シナリオにおいては、風水害の甚大化により一部の工場や商業施設が被災し、操業停止による損失、ならびに復旧コストが生じる可能性があります。また、羊毛の原産地において干ばつ等が発生した場合、その調達に支障をきたす可能性があります。

一方で、機会の面では、全国に保有する太陽光発電施設はすでにグリーンエネルギー需要の高まりに貢献しておりますが、将来的には自家使用により自社のエネルギーコストの低減とカーボンオフセットに活用することも検討してまいります。また、低環境負荷型オフィスビルの開発やウール素材のサーキュラーエコノミーの追求など、お客さまに選ばれ社会に貢献できるサービスと製品を提供することで、ニッケグループは持続的で着実な成長を実現できるものと考えております。

 

分類

実現時期

影響

説明

現在の取り組み

移行

政策

法規制

技術

短中期

・工場や大規模商業施設における直接エネルギーコストの増大

・各施設、設備のエネルギー効率の最適化

・太陽光発電による創エネ

・再生可能エネルギーの導入

中長期

中~大

・化石エネルギー使用施設、設備の価値低下

・環境対応投資や研究開発費増大の可能性

市場

評判

短中期

中~大

・消費者の低炭素化への期待に対応できない場合、企業ブランドが棄損し競争力低下の可能性

・原材料コスト高騰

・消費者購買行動の的確な把握

・環境配慮商品の積極的開発

・原材料メーカーや業界動向のモニタリング

中長期

中~大

・主にBtoB事業で取引先からCO2排出量削減要請の可能性

・環境対応投資や研究開発費増大の可能性

物理

急性

短中長期

・激甚な風水害による一部施設、設備及び在庫被災の可能性

・BCP体制強化及びリスク管理委員会での体制整備状況のモニタリング

・研究開発施設の改築、移設

中長期

・酷暑による屋外施設の集客力低下

・電力ひっ迫による商業施設、工場の稼働停止

慢性

中長期

・羊毛の産出量減少、品質低下

・工場での労働環境、在庫品質維持コスト増加

・介護、保育施設での利用者の体調管理負担増加

・原材料調達の多様化

・地域医療機関との連携強化

・介護、保育施設の設備改善

機会

資源

エネルギー源

中期

中~大

・太陽光発電施設活用によるエネルギーコスト低減とカーボンオフセット

・製品の再生利用によるコスト削減

・生産技術革新によるCO2削減

・売電用太陽光発電設備の将来的な自家使用検討

・サーキュラーエコノミーへの取り組み推進

・環境配慮型革新紡績糸"Breeza"生産設備導入拡大

製品

サービス

市場

中期

中~大

・低炭素ビルディング開発による競争力の向上

・低環境負荷製品選好の強まりによる天然素材であるウールそのものや当社高機能製品のブランド力、競争力向上の可能性

・製造工程でのCO2排出量削減による顧客評価向上

・東京ビル再開発での低炭素設計採用

・ごみ焼却施設等向け高機能フィルターバグ「アドミレックス」の中国での生産能力増強及びグローバル市場への販売拡大

・環境配慮型革新紡績糸"Breeza"生産設備導入拡大

・「ZQ認証」(※)原料の調達拡大

 

※ZQ認証:羊毛原料について「動物愛護」「環境配慮」「作業の安全性」「雇用環境」等の厳格な基準を第三者機関が監査した上で認証する制度

 

③ リスク管理

気候変動に関するリスク管理は、サステナビリティ全般のリスク管理の中に組み込まれております。

加えて、気候関連リスクに関しては、2022年2月に設置した「サステナビリティ委員会」においてリスクと機会の特定と評価を開始し、特定された短期、中長期リスクの管理に係わる行動計画の策定と見直し、実施状況のモニタリングを「ニッケグループ地球環境委員会」と連携して行っております。

 

 

④ 指標及び目標

ニッケグループは、スコープ1、2のCO2排出量について、2018年度を基準年として2030年度での50%の削減を目指しております。また、2050年度のカーボンニュートラル実現に向け、工場生産設備の更新等によるエネルギー使用量の削減、既存太陽光発電設備の活用ならびに新設、グリーンエネルギーの調達拡大などあらゆる選択肢を検討してまいります。

これらの取り組みに関しては、「ニッケグループ地球環境委員会」において、基本方針・具体的目標の設定、活動および運用、報告および点検、改善方針策定のPDCAサイクルを繰り返すことで推進しております。

 


 

スコープ1、2 CO2排出量実績 - 連結

 

 

(単位:t-CO2/年度)

2018年度

(基準年度※)

2022年度実績

 

・衣料繊維事業は、2019年度に江陰日毛紡績有限公司を事業譲渡した影響が含まれており、基準年対比で半減しております。

・産業機材事業は、2021年9月に㈱フジコーを連結子会社とし、2022年度から連結排出量の集計対象としたため、基準年度比で増加しております

・グループ全体では、トップランナー変圧器の導入、照明のLED化、空調設備の更新、モーター・ブロワーの高効率化・インバータ化等の設備の改善、及びレイアウト変更等の省エネに各事業部が継続的に取り組み、着実に排出量を削減しております。引き続き、2030年度に50%削減を目指して取り組んでまいります。

衣料繊維事業

33,593

16,881

 

産業機材事業

9,544

11,834

 

人とみらい

開発事業

11,100

10,022

 

生活流通事業

441

355

 

その他

20

146

[増減率]

合計

54,698

39,237

△28.2%

 

※連結全社全事業所を対象にスコープ1、2の集計を

開始した2018年度を基準年度と定めております。

 

スコープ3 CO2排出量実績 - ニッケ単体

 

 

(単位:t-CO2/年度)

2022年度実績

 

・2022年度から、ニッケ単体の主要事業所(製造事業所、ショッピングセンター、賃貸施設等)を対象とし、スコープ3への影響が大きいと考える5つのカテゴリーで実績の集計を開始しております。

・引き続き、対象とする事業所及びカテゴリーの拡大に取り組んでまいります。

合計※

39,511

 

 

※カテゴリー1(購入・サービス品)、2(資本財)、3(エネルギー活動)、5(廃棄物)、13(リース資産)を集計しております。

 

(3) 人的資本

① 戦略

ニッケグループでは、2008年から15年にわたり中長期ビジョンを策定し経営を行っております。その根底を貫いているのは『人財が最も重要な経営資本である』という認識であり、「人が成長する会社」をスローガンに人財が安心して働き、能力が発揮できる職場環境の整備を行っております。

 

 

<人財が成長するための取り組み>

(a) 人財理念

私たちは2008年に人財の成長にフォーカスし人財理念を定めました。

 

「社員の使命は、仕事を通じて自ら学び成長することです」

「会社の使命は、成長しようと努力する社員に対して支援することです」

 

この理念を実現することを最優先課題とし様々な取り組みを行っております。特に人財育成については育成体系を構築し当社グループにとって必要なコア能力を「思考力」と「対人能力」であると定義、各階層に必要な研修を行っております。グループの主要な役割を担っている人財は次世代経営者養成研修(VOC研修)を受講することにより戦略を磨き、持続的な企業価値の向上に取り組んでおります。この研修は10年以上継続して実施しており、卒業生は延べ130名を超えております。卒業生は社長、役員、執行役員、事業部長などグループの主要なポストで活躍しております。さらに、20歳代や30歳代の人財を対象にしてビジネスリーダー育成プログラムを実施しております。会社を飛び出しビジネススクールに通い、グループ外の人財と議論、他流試合をすることによって強いビジネスパーソンを創っております。この取り組みは6年経過し、50名程度の人財を輩出しました。階層別研修はすべて手挙げ方式によって募集し、人財の自律した成長を促進させております。

 

(b) 健康経営

心身共に健全な状態でなければ組織の活性化や生産性の向上は望めません。ヘルスリテラシーの向上を目的とした医療情報サイトの導入や、罹患後の病気や生活の相談ができる外部窓口の設置、健康保険組合の活動と連携したコラボヘルスの推進、ストレスチェックの導入などに取り組んでおります。また、現在のところ2社のみですが、指標となる行動指針としてグループ全体で「健康経営優良法人」の認定取得を進めております。

 

(c) ダイバーシティ&インクルージョン(DE&I)

国籍、性別、文化、価値観などの多様性を受け入れ、新卒・キャリア採用ともに幅広く活躍の場を提供してグローバル化や顧客ニーズの変化に対応した新たな価値を創造しております。また、働き方に対する価値観が多様化していくこれからの時代を見据え、全ての人財がより幅広く活躍できる働きやすい職場環境づくりに着手しております。男女共に仕事を続けながら子育てができる環境づくりを目指し、提出会社では法定を大幅に上回る育児短時間勤務制度(小学校6年生の年度末まで)の拡充や、男性育児休業の推進(2023年実績(注):85.71%)など、仕事と育児の両立を支援しております。さらに、2009年には65歳定年制を導入、介護世代への支援を広げた介護休業制度、地域限定総合職制度など、安心して働ける環境を構築しております。ワーク・ライフ・バランスを尊重する柔軟な勤務形態・休暇制度の検討、高齢者・障がい者のさらなる雇用促進、福利厚生の拡充など、常に変化する環境や価値観に対応し続けられるよう努めこれらの活動をグループ全体に拡げるよう取り組んでおります。

 

② 指標及び目標

人財の多様性の確保を含む人財の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針について、次の指標を用いており、目標及び実績は次のとおりであります。なお当該指標につきましては、連結グループに属する全ての会社で目標値を設定しているものではなく、連結グループにおける記載が困難であることから、提出会社単体で記載しております。

指標

実績(2023年度)(注)

目標(2026年度)

管理職に占める女性労働者の割合

8.49%

15.0%

男性労働者の育休取得率

85.71%

90.0%

労働者の男女の賃金の差異(全労働者)

56.53%

70.0%

 

 

(注)(3) 人的資本に記載のある実績につきましては、管理職に占める女性労働者の割合は2023年9月30日現在、その他の指標については2022年10月1日から2023年9月30日までの間の実績となっております。