2024年3月期有価証券報告書より
  • 社員数
    1,041名(単体) 1,655名(連結)
  • 平均年齢
    44.9歳(単体)
  • 平均勤続年数
    19.3年(単体)
  • 平均年収
    8,037,000円(単体)

従業員の状況

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

(2024年3月31日現在)

セグメントの名称

従業員数(名)

建設事業

934

(272)

製造販売・環境事業等

536

(160)

全社(共通)

185

(4)

合計

1,655

(436)

 

(注)1 従業員数は就業人員であり、臨時従業員の数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。

2 全社(共通)として、記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門に所属しているものであります。

(2) 提出会社の状況

(2024年3月31日現在)

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

1,041

(382)

44.9

19.3

8,037

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

建設事業

620

(253)

製造販売・環境事業等

236

(125)

全社(共通)

185

(4)

合計

1,041

(382)

 

(注) 1 従業員数は就業人員であり、臨時従業員の数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。

2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

3 全社(共通)として、記載されている従業員数は、特定のセグメントに区分できない管理部門に所属しているものであります。

(3) 労働組合の状況

東亜道路労働組合と称し、1975年10月18日に結成され、2024年3月31日現在の組合員数は、792名で日本基幹産業労働組合連合会に加盟しております。なお、連結子会社は労働組合を結成しておりません。

対会社関係においては、結成以来円満に推移しており特記すべき事項はありません。

 

(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

① 提出会社

当事業年度

補足説明

管理職に
占める
女性労働者
の割合(%)
(注1)

男性労働者の
育児休業
取得率(%)
 (注2)

労働者の男女の
賃金の差異(%)(注1)

全労働者

正規雇用
労働者

パート・
有期労働者

0.5

11.1

54.7

64.8

73.8

 

(注)1「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

② 連結子会社

 開示の基準に該当する子会社が存在しないため、記載を省略しております。

 

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものです。

 

(1)サステナビリティを巡る課題への対応に関する基本的な考え

企業理念としての「自らの意思と成長をもって、人々の生活を足元から支える」企業として、持続可能な社会の発展に貢献するために、事業活動を通じて社会的課題の解決と企業価値の向上を推進することです。

 

(2)ガバナンス

サステナビリティに関する取り組みは経営計画にも関わることであり、代表取締役社長が委員長となり「サステナビリティ委員会」を設置し、経営企画室が事務局となりサステナビリティ全般の経営計画の立案、展開、進捗管理を行い随時、取締役会に報告がなされ、監督する体制を構築しています。

今期からの中期経営計画(TOA ROAD Sustainable Plan 2026)では「持続可能な成長基盤の確立」を掲げE(環境)S(社会)G(ガバナンス)視点で中長期的な持続可能性を推進していきます。

 

(3)戦略

当社グループの事業の特徴は、公共工事を柱とした受注産業であり、社会からの要請やニーズに依存し、その原材料の多くは国内外の天然資源です。よって、そのマテリアリティは社会情勢や環境問題と深く関わっています。これらの観点から、下記の事項を持続可能な成長基盤を構築するためのマテリアリティとして抽出しました。

〇 2024年問題・担い手の確保

〇 不確実性(国内外の社会情勢、気候)の時代

〇 膨大にストックされた社会資本のマネージメント

〇 地球環境問題

〇 持続可能な資材の調達

上記の持続可能な成長基盤を構築するためのマテリアリティの戦略はつぎのとおりです。

1.従業員へのコミット(人的資本)

〇 客観的なエンゲージメント・スコアの導入と改善

〇 一貫的な教育・育成体系に基づいた教育・育成

〇 安全・安心で快適な職場の提供

〇 福利厚生、各種手当の充実

2.顧客へのコミット

〇 確実な品質の保証とワンランク上の出来ばえ

〇 新たな付加価値の提供と納期厳守

〇 ニーズに応じた最適なソリューション提案

3.地域・社会へのコミット

〇 法令遵守、安全の確保

〇 社会貢献、慈善事業

〇 文化・教育活動への寄付

4.株主へのコミット

〇 コーポレート・ガバナンスとコンプライアンスの強化

〇 資本コストを意識した経営

〇 経営エンゲージメントの促進による信頼関係の構築

5.環境へのコミット(気候変動)

〇 事業に伴う温室効果ガスの削減

〇 持続可能で環境に配慮した工法・材料の技術開発

〇 先進的なイノベーションへの挑戦

〇 「健康と環境の日」プロジェクトの実施

 

(4)リスク管理

代表取締役社長が委員長となり内部統制委員会において当社グループのリスク対策を平時より実施し、適切なリスクコントロールを行うことにより、事業の推進及び企業価値の維持・向上を図るとともに、株主をはじめとするステークホルダーの強い信頼を得る企業を目指すことを目的とし、リスクマネジメント基本計画書を毎年更新して策定しております。

内容は、法令違反、安全衛生、製品・サービスの係るリスク等に加え、サステナビリティに関する内容として人材の育成及び社内環境整備や環境問題を考慮しリスク対策を立て、その実行を推進しております。

 

1.東亜道路工業グループの気候変動に関する主なリスクと機会

定義

リスク機会

設定される要因

想定される事象

評価

実施中の対策・今後検討する対策

2℃

4℃

脱炭素経済への移行に伴う影響

 

リスク

法規制リスク

CO2排出規制に対応する設備投資の増大

CO2削減に向けた合材製造設備の更新
独自技術の中温化添加剤や中温化バインダーの積極的な展開

市場リスク

アスファルト価格の高騰や供給量の減少

石油由来資源に替わる新材料の開発

炭素税の導入

アスファルト合材製造に係るCO2排出量抑制

中温化・常温合材の販売を推進

 

機会

環境対策関連工事の拡大

太陽光発電の関連事業の増大

太陽光発電舗装の実用化と全国展開

新たなビジネス

CO2排出量を抑える舗装工法の拡大

老朽化する橋梁を保全する高性能な橋梁防水工法・超重交通路線におけるLCCに優れた超寿命化舗装の開発と普及

気候変動の物質的な影響

 

リスク

気温上昇・異常気象

熱中症予防による作業効率の悪化

熱中症対策用品の活用と体調管理
ICTを活用した施工の効率化

自然災害の発生

天候不良による工期の遅れやコスト増

気候予想を反映した工程管理や人員配置

 

機会

温暖化対策技術

中温化舗装の需要の拡大

常温混合物、中温化混合物の需要の拡大

中温・常温舗装技術の開発と普及

再生利用やGX(グリーントラストインフォメーション)技術の開発

インフラの更新
国土強靭化対策

高耐久・長寿命化舗装のニーズが高まる

舗装の高耐久・長寿命化の工法の設計提案

高耐久・長寿命化の工法、材料の拡販

 

 

(5) 気候変動

1.戦略(シナリオ分析) 

当社グループでは、気候変動によるインパクトを国際エネルギー機関(IEA)の公表資料「持続可能な開発シナリオ」を基に世界平均気温の上昇を「1.5℃」に抑制する社会を目指すうえで、2100年における気温の2℃上昇及び4℃上昇のシナリオを想定したリスクと機会を洗い出し事業への影響度と対応策を分析しました。

2.指標と実績及び目標

当社グループは2013年を基準年度とし2030年と2050年の削減目標を設定し、事業活動におけるCO2排出量削減の取り組みを推し進めていきます。その中で具体的な施策は、社会環境及び当社のCO2削減策の開発状況を踏まえて見直していきます。

スコープ1 事業者自らによる温室効果ガスの直接排出

スコープ2 他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出

 


(6) 人的資本 

社員にとって組織の目標の達成と自らの成長の方向性が一致し、「働きがい」、「働きやすさ」を感じられる職場環境のなかで、組織や仕事に主体的に貢献する意識や姿勢がエンゲージメントであると考え、エンゲージメントサーベイを実施しています。

第三者調査会社により会社と従業員間の相互理解度を定量的に測定・分析し、改善を継続することで、信頼関係を構築します。会社への愛着や仕事への熱意を熟成できる組織体質を獲得することで、高い生産性や顧客満足度を達成し、会社、従業員が共に成長する組織を目指します。

 

(7) 生物多様性

自然環境との共生を考えるうえで、生物多様性への配慮に取り組むことが気候変動対策とともに企業の責務であり課題であると考えます。

地球環境の持続可能性と豊かな生活が両立する社会の実現にむけて、環境に配慮したカーボンニュートラルに資する技術の開発、普及に努めます。

また、健康と環境をテーマに具体的なアクションを実施する日として11月第3金曜日を「健康と環境の日」と定め自分の健康、地球の健康(環境)を考え行動を推し進めます。

 

(8) Society5.0への挑戦     

「持続可能性と強靭性を備え、国民の安全と安心を確保するとともに、一人ひとりが多様な幸せ(well-being)を実現できる社会」を未来社会像ととらえます。

建設現場への積極的なICT技術の導入、バックオフィス業務への生成AI導入、舗装マネージメントへのビックデータ導入など、当社ならではのioT技術の可能性に挑戦し、建設業の喫緊な課題である担い手の確保の観点からも、高齢者、若者、女性がそれぞれ幸せを実現できる多様な働き方の実現を目指します。

 

(9) 指標及び目標

① CO2排出量削減の目標

(2013年度を基準年度)

2030年度(目標) 50.0%削減 2050年度(目標) 100%削減

2022年度 30.1%削減(実績) 2023年度 31.4%削減(実績)

 

② エンゲージメントの向上

エンゲージメントスコア  

2023年度(実績) B  2024年度(目標) BB  2026年度(目標) A 

 

③ 離職率の低減

2023年度(実績)  3.3%   2024年度(目標)  2.0%

 

④ 採用計画の確保(新卒入社)

2024年4月採用計画 54人 実績 49人

2025年4月採用計画 53人

 

※ 下記の内容に関しては「従業員の状況」を参照

・女性管理職比率 ・男性育児休業取得率 ・男女間賃金格差