人的資本
OpenWork(社員クチコミ)-
社員数2,324名(単体) 7,307名(連結)
-
平均年齢41.8歳(単体)
-
平均勤続年数16.1年(単体)
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平均年収5,546,000円(単体)
従業員の状況
5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況
セグメント情報を記載していないため、事業部門別の従業員を示すと次のとおりであります。
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(2024年3月31日現在) |
|
事業部門等の名称 |
従業員数(名) |
|
事務 |
629 |
[ 98] |
販売 |
6,032 |
[8,104] |
配送・修理 |
646 |
[ 590] |
合計 |
7,307 |
[8,792] |
(注) 従業員数は、当社グループから当社グループ外への出向者を除く就業人員であり、臨時従業員数は[ ]内に年間の平均人員を外数で記載しております。
(2)提出会社の状況
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(2024年3月31日現在) |
従業員数(名) |
平均年齢(歳) |
平均勤続年数(年) |
平均年間給与(千円) |
|
2,324 |
[2,182] |
41.8 |
16.1 |
5,546 |
事業部門等の名称 |
従業員数(名) |
|
事務 |
331 |
[ 32] |
販売 |
1,800 |
[2,011] |
配送・修理 |
193 |
[ 140] |
合計 |
2,324 |
[2,182] |
(注)1 従業員数は、当社から他社への出向者を除き、他社から当社への出向者を含む就業人員であり、臨時従業員数は[ ]内に年間の平均人員を外数で記載しております。
2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
(3)労働組合の状況
(2024年3月31日現在) |
事業所名 |
結成年月日 |
労働組合名称 |
組合員数 (名) |
株式会社ケーズホールディングス |
1997年2月28日 |
ケーズホールディングスユニオン(注)1 |
3,424 |
株式会社ギガス |
1991年6月20日 |
UAゼンセンSSUA ギガス労働組合(注)2 |
1,074 |
株式会社関西ケーズデンキ |
2004年11月17日 |
関西ケーズユニオン(注)1 |
1,238 |
株式会社ビッグ・エス |
2007年5月17日 |
ビッグ・エス ユニオン(注)1 |
974 |
株式会社北越ケーズ |
2008年10月1日 |
北越ケーズユニオン(注)1 |
890 |
株式会社九州ケーズデンキ |
2019年11月1日 |
九州ケーズユニオン(注)1 |
938 |
株式会社デンコードー |
1988年8月24日 |
UAゼンセン デンコードーユニオン(注)1 |
3,028 |
株式会社ケーズデンキテクニカルサポート |
2022年1月18日 |
ケーズテクニカルサポートユニオン(注)1 |
353 |
(注)1 上部団体のUAゼンセンに加盟しております。なお、労使関係は安定しております。
2 上部団体のUAゼンセンSSUAに加盟しております。なお、労使関係は安定しております。
(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
① 提出会社
当事業年度 |
||||
管理職に占める女性 労働者の割合(%) (注)1 |
男性労働者の育児 休業取得率(%) (注)2 |
労働者の男女の賃金の差異(%) (注)1 |
||
全労働者 |
正規雇用労働者 |
パート・有期労働者 |
||
4.9 |
60.5 |
51.0 |
73.4 |
77.7 |
(注)1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
② 連結子会社
当事業年度 |
|||||
名称 |
管理職に占める女性労働者の割合(%) (注)1 |
男性労働者の育児休業取得率 (%) (注)2 |
労働者の男女の賃金の差異(%) (注)1 |
||
全労働者 |
正規雇用労働者 |
パート・ 有期労働者 |
|||
株式会社ギガス |
1.8 |
62.5 |
47.1 |
66.8 |
83.9 |
株式会社関西ケーズデンキ |
3.0 |
50.0 |
47.4 |
72.1 |
101.1 |
株式会社ビッグ・エス |
1.1 |
86.7 |
50.5 |
71.7 |
91.2 |
株式会社北越ケーズ |
1.2 |
50.0 |
52.1 |
72.7 |
106.5 |
株式会社九州ケーズデンキ |
3.4 |
56.3 |
60.6 |
72.5 |
92.6 |
株式会社デンコードー |
4.6 |
90.0 |
56.1 |
69.3 |
83.6 |
株式会社ケーズキャリアスタッフ |
- |
- |
47.4 |
- |
62.3 |
株式会社ケーズデンキテクニカルサポート |
41.7 |
- |
77.8 |
130.5 |
55.1 |
株式会社ケーズキャリーサービス |
- |
50.0 |
68.3 |
75.9 |
96.2 |
(注)1 「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。
2 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)ガバナンス
当社グループは正しいことを無理せず、確実に実行していくという経営方針「がんばらない経営」や「従業員を大切にする」という考え方がサステナビリティの根幹となると考えております。
そのような考えのもと、様々なサステナビリティ課題にグループ全体で取り組むため、サステナビリティに関する情報の共有、及び対応方針の検討、並びに取締役会において決定された対応方針の推進、進捗状況のモニタリングを目的とした「サステナビリティ委員会」を設置し、当事業年度におきましては4回開催しております。
参加者は当社取締役、及びグループ各社の代表取締役社長、並びに当社各本部長とし、委員長はサステナビリティの取組に関する責任者と位置付けております。
この委員会において検討された結果は取締役会に報告され、取締役会はサステナビリティ関連の対応方針を決定しております。
また、取締役会は半期ごとにサステナビリティ委員会から対応や進捗状況などの報告を受け、サステナビリティ関連の取組を監督しております。
(2)リスク管理
当社グループはリスク管理プロセスにおいて、グループ全体を横断したマネジメント体制を構築し、サステナビリティ関連課題についても全社的なリスクとして統合及び管理を行っております。
当社グループのサステナビリティ関連リスク管理プロセスには、取締役会、サステナビリティ委員会、各部門・グループ各社、経営企画室、人材開発部、CSR部が携わっております。
サステナビリティ関連マネジメント体制におけるそれぞれの役割は以下のとおりです。
会議体・部署 |
役割 |
取締役会 |
サステナビリティ関連課題への最終的な対応方針を決定し、推進・進捗状況をサステナビリティ委員会からの報告を受け、監督する。 |
サステナビリティ委員会 |
サステナビリティ関連課題に対してグループ全体での情報の共有、及び対応方針の検討、並びに取組を推進し、取締役会に提案・報告する。 |
各部門・グループ各社 |
所管するサステナビリティ関連リスク及び機会に関する情報をCSR部及び人材開発部に提供、各本部長・グループ各社社長がサステナビリティ委員会に参加し、情報共有するとともに、対応方針に基づき対応を実行する。 |
経営企画室 |
CSR部、人材開発部から報告されたサステナビリティ関連リスクを全体リスクに統合する。 |
人材開発部 |
人的資本(人材の多様性を含む)関連対応推進部署として各部門・グループ各社と連携して人的資本関連リスク及び機会の特定・影響度評価等を行い経営企画室へ報告する。 |
CSR部 |
気候関連対応推進部署として各部門・グループ各社と連携して気候関連リスク及び機会の特定・影響度評価等を行い経営企画室へ報告する。 |
当社グループのサステナビリティ関連マネジメント体制及びリスク管理プロセスにつきましては、初めにCSR部及び人材開発部がサステナビリティ関連リスク及び機会を抽出し、各部門やグループ各社と連携してヒアリングを行い、サステナビリティ関連リスク及び機会についての見解(影響度・対応方法等)と排出関連データを収集し、全てのリスク及び機会を特定します。
この結果はリスク全般の管理部門である経営企画室に報告され、この段階においてサステナビリティ関連リスク及び機会は全体リスク管理に統合されます。
統合された情報は、経営企画室よりサステナビリティ委員会に報告され、グループ全体での情報の共有、及び対応方針の検討、並びに取組の推進が行われます。
サステナビリティ委員会での議論は取締役会へ報告され、それを受けて取締役会が最終的な対応方針を決定し、推進・進捗状況のモニタリングを行うサステナビリティ委員会を監督しております。
以上のようなプロセスを経て、当社グループはサステナビリティ関連リスク及び機会の特定、評価、対応、モニタリングを実施しております。
(3)戦略
前述のガバナンス並びにリスク管理プロセスにより、当社グループは、①人的資本、②気候変動を重要なサステナビリティ課題であると認識し、以下のように取り組んでおります。
①人的資本
当社グループは「お客様を大切にするためには、まず会社が従業員を大切にしなければそのことは実現しない」という考え方のもと、従業員が働きやすい環境の整備に努めております。
人材育成に関してはOJTによるトレーニングのほか、eラーニングの活用による商品知識の習得、販売スキルの向上や配送工事研修センターを設置し、配送設置工事の模擬体験によってサービスの品質の維持と向上に取り組んでおります。
また、2022年6月に人材開発部を新設し、各種研修を通じて経営環境の変化に対応できる多角的かつ組織横断的な視点を備えた次世代経営幹部、リーダー等の育成にも努めております。
人材の多様性に関する取組の一環として女性管理職比率を引き上げるため、研修や子育てサポートなどに積極的に取組、ライフステージが変わっても無理せず楽しく働けるような環境づくりに努めるほか、人権方針を定め多様な人々が共に楽しく働けるよう、全従業員が共通認識を持ち、よりよい職場環境となるよう努めております。
②気候変動
当社グループは気候変動への対応を重要な経営課題の一つとして認識し、リスク管理プロセスにより以下のようなリスク及び機会を特定し評価しております。
(当社が特定した主な気候関連リスク・機会)
リスク及び機会の種類 |
当社のリスク及び機会の概要 |
影響度 |
||
リスク |
移行 リスク |
政策と法 |
炭素税(カーボンプライシング)等、温室効果ガス排出量規制の強化によるコスト増加。 |
大 |
市場 |
環境配慮型商品の需要増加等、市場の変化への対応の遅れによる成長機会の喪失。 |
中 |
||
評判 |
気候変動への対応・開示が不十分であることによるレピュテーションの低下。 |
中 |
||
物理的 リスク |
急性 |
地球温暖化に伴う風水害の激甚化による店舗への直接的損害や物流ルートへの影響による売上減少。 |
大 |
|
慢性 |
地球温暖化に伴う猛暑日の増加によるエネルギーコストの増加並びに熱中症等、従業員の健康への悪影響による生産性低下。 |
中 |
||
機会 |
資源効率 |
輸送の効率化(輸送網の集約、車両の他社との共同等)によるコスト削減及び排出量削減。 |
中 |
|
市場 |
環境配慮型商品や災害対策商品の需要増加等、市場の変化への適切な対応による売上増加。 |
中 |
(リスクへの対応)
特に大きなリスクとして認識しておりますのが、移行リスク「炭素税(カーボンプライシング)等、温室効果ガス排出量規制の強化によるコスト増加」であり、IEA(国際エネルギー機関)のWEO(World Energy Outlook)2023を用いたシナリオ分析の結果、2030年には約25億円以上のコスト増のリスクがあると認識しております。
当社グループはこのリスクに対応するため、2024年3月21日開催の取締役会にて2050年度にScope1(燃料の使用に伴う排出量)、Scope2(他者から供給された電気・熱の使用に伴う排出量)をカーボンニュートラル、その中間目標として2030年度までに2013年度比でScope1+2の50%削減を目指すことを定めました。
これまで省エネ・効率化に成果を上げてきた照明のLED化やBEMS導入などを継続するとともに再生可能エネルギーの導入を促進し、排出量削減の取り組みを進めてまいります。
また、物理的リスクについては、風水害の激甚化による店舗の直接的損害の防止・軽減のため、出店に当たっては、水災リスクを確認し、それにより止水板等の災害対策設備の設置やGL(地盤面の高さ)やFL(床面の高さ)を上げるといった対策を行っております。
(機会への対応)
「環境配慮型商品の需要増加等」が、リスクと機会の双方に記載があるように、リスクは適切な対応を行うことにより機会の獲得に繋がると当社は考えております。
省エネ型製品をはじめとした環境配慮型商品の普及促進は、家電製品を販売する企業にとって家庭部門の排出量削減に貢献する社会的責任であるとともに、市場の変化に対応し、高付加価値商品の販売につながる機会でもあります。
当社は気候関連のリスクに対して積極的に取り組み、成長機会の獲得を目指してまいります。
(4)指標及び目標
①人的資本
当社グループは人材の多様性の観点から女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画をグループ各社ごとに各社の状況に合わせて以下のとおり定め、グループ全体の多様性の確保に努めております。
名称 |
目標 |
株式会社 ケーズホールディングス |
①女性管理職比率を5.0%以上にする。 ②正社員の月ごとの平均残業時間合計値を直近事業年度実績よりも10%削減する。 |
株式会社ギガス |
①新規学卒者採用及び中途採用における女性の割合を30%以上とする。 ②子育てに関する既存の支援制度を希望者が利用できる環境づくりに取組、計画期間内の育児休業等取得につき以下の水準を維持する。 ・配偶者出産休暇の取得率 :60%以上 ・男性社員の育児休業取得者:5名以上 ・女性社員の育児休業取得率:90%以上 |
株式会社 関西ケーズデンキ |
①新規学卒者採用における女性採用者の割合を40%以上維持を目標とする。 ②女性育児休業取得率90%以上を維持し、男性育児休業取得率30%以上取得を目標とする。 |
株式会社ビッグ・エス |
①新規学卒者における女性採用者の割合を40%以上とすることを目標とする。 ②ワークライフバランス実現のため、法定時間外労働及び法定休日労働時間の合計時間数平均が直近年度で月ごと40時間未満とし、直近年度実績より削減することを目標とする。 |
株式会社北越ケーズ |
①新規学卒者採用における女性採用者の割合を30%以上とする。 ②男性社員の育児休業取得率を20%以上、女性社員の育児休業取得率を90%以上とする。 |
株式会社 九州ケーズデンキ |
①新規学卒者採用における女性割合を40%以上を維持する。 ②正社員の月ごとの平均残業時間合計値を直近事業年度実績よりも10%削減する。 |
株式会社デンコードー |
①係長相当職以上の女性社員を現状の5.1%から15.0%以上にする。 ②育児休業取得率:女性社員現状100%を継続、男性社員現状16.0%から30.0%以上にする。 |
株式会社ケーズデンキ テクニカルサポート |
①男性・女性それぞれ育児休業取得者を1名以上とする。 ②女性管理職を3名以上とする。 |
株式会社 ケーズキャリアスタッフ |
採用者に占める女性の割合を40%以上にする。 |
上記の取組により、当社グループにおける女性の課長代理及び副店長職以上の管理職比率は当連結会計年度末日において4.0%となっております。なお、グループ各社における女性管理職比率につきましては「第1 企業の概況 5 従業員の状況 (4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異」に記載のとおりであります。
また、接客及びサービスの品質の維持と向上を目的とした研修を実施したほか、次世代経営幹部、リーダー等の育成を目的として各役職に応じた研修を適宜実施致しております。
人材育成の取組等につきましては『統合報告書2023』にて2023年3月期の取組状況を公表しているほか、当連結会計年度に係る『統合報告書2024』については2024年秋頃に当社ホームぺージにて公表してまいります。(https://www.ksdenki.co.jp)
②気候変動
当社グループは、気候変動に関する指標としてScope1、Scope2を用いております。
前述の戦略に記載のとおり、2050年度にScope1+2のカーボンニュートラル、その中間目標として2013年度比でScope1+2の50%削減を目指すことを定めております。
(当社グループの気候関連リスク・機会の管理に用いる目標)
指標 |
目標年度 |
目標 |
温室効果ガス 排出量 (Scope1+2) |
2050年度 |
(Scope1+2)カーボンニュートラル |
2030年度 |
(Scope1+2)50%削減(2013年度比)を目指す |
(基準年度実績及び目標排出量)
指標 |
基準年度 |
目標年度 |
|
2013年度 |
2030年度 |
2050年度 |
|
Scope1+2排出量(t-CO2) |
148,787 |
74,393 |
カーボンニュートラル |
(近年の実績)
指標 |
2020年度 |
2021年度 |
2022年度 |
Scope1+2排出量(t-CO2) |
158,028 |
145,288 |
137,900 |
なお、当社グループは開示する実績の信頼性を向上させるため、Scope1、Scope2について2022年度実績より一般財団法人日本品質保証機構(JQA)による第三者検証を実施し、保証を受けております(検証基準:ISO14064-3に準拠 保証水準:限定的保証水準)。
また、Scope3(サプライチェーン全体の排出量)については、2021年度から算定を開始しており、2022年度から関連性のある全てのカテゴリについて算定を行っております。
2022年度実績は10,980,843t-CO2であり、15あるカテゴリのうち、「11.販売した製品の使用」及び「1.購入した製品・サービス」の2つのカテゴリの構成比が全体の98%を占めております。
特にカテゴリ11の影響度が極めて高いことから、当社グループのScope3削減に当たっては、より省エネ性能の高い商品の販売構成比を高めることが有効であり、特にカテゴリ11内で最も構成比の高いエアコンにおいての取り組
みが重要と考えております。
Scope1+2、Scope3の2023年度実績については、『統合報告書2024』にて開示予定であります。