2024年6月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります

(単一セグメント)
  • セグメント別売上構成
  • セグメント別利益構成 セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
  • セグメント別利益率

最新年度
単一セグメントの企業の場合は、連結(あるいは単体)の売上と営業利益を反映しています

セグメント名 セグメント別
売上高
(百万円)
売上構成比率
(%)
セグメント別
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
(単一セグメント) 7,211 100.0 1,015 100.0 14.1

事業内容

3【事業の内容】

当社グループは、当社及び連結子会社1社により構成されており、無煙ロースター関連事業を主な事業として営んでおります。当社及び神府貿易(上海)有限公司は、無煙ロースターの製造販売及びその附帯工事、メンテナンスサービスやアミ洗浄サービスを行っております。

無煙ロースターは食材を更に美味しく焼いて、しかも煙らず、臭わずの快適な環境の中で楽しく食していただくシステム機器であります。

無煙ロースターは2種類に大きく分かれております。

(1)ダクト式無煙ロースター

肉を焼くプレート(網)周辺部に吸気口を設け、焼肉から生じる煙や臭いをファンで吸収し、吸収された煙は床下をはわしたダクト(管)を通じて屋外に排気する機械であります。

(2)ノンダクト式無煙ロースター

煙や臭いを吸気口から吸収するのは同じですが、床下をはわすダクトは不要でファンはロースターに内蔵し、油煙を吸収し、脱臭装置で煙や臭いを除去した上で室内に排気する機械であります。

 無煙ロースター関連事業の主要な品目別内容は次のとおりであります。

品目

主要製品

製品

ダクト式無煙ロースター及びノンダクト式無煙ロースター

部材品

無煙ロースターの部材品(ロストル、焼網、セラミック炭等)

据付工事

無煙ロースターのトータルシステム設計と据付工事

その他内装工事

焼肉店の内装工事

商品

焼肉店関連商品(ロストル、焼網用の洗浄機等)

アミ洗浄

焼網の洗浄サービス

 

 

 

業績

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の回復などに伴い緩やかな回復基調にあります。

 一方で長期化するロシア・ウクライナ情勢などの地政学リスクの長期化、円安の進行に伴うエネルギー価格・原材料価格の高騰、中国経済の持ち直しの遅れ、1月に発生した能登半島地震による影響など、景気の先行きは依然として不透明な状況で推移しました。

 当社グループの主要マーケットである焼肉業界におきましても、経済活動の正常化やインバウンド需要の高まりに伴う人流の増加などにより需要は増加傾向にあります。一方で原材料価格やエネルギー価格の高騰による仕入価格や水道光熱費の上昇、人手不足による人件費の高騰、物価上昇による消費者の節約志向の高まりなど依然として不透明な状況が続いております。

 海外マーケットにおきましては、主要顧客となる飲食業界は、中国経済の停滞により中国国内の消費が伸び悩んでいるものの、それ以外の地域、特に台湾、香港や北米における需要は堅調に推移しました。

 このような状況で当社グループは、国内におきましては核となる無煙ロースターの販売に加え、内装工事や空調工事などの付帯工事についても積極的に営業展開を行い、その他工事の受注が堅調に推移しました。また、ダクト清掃やアミ洗浄サービスなどのアフターサービスについても、繁盛店まるごとサポートとして既存店に対しても積極的に営業展開を行い、特にアミ洗浄サービスの受注が堅調に推移しました。

 また前述したように、需要が堅調な台湾、香港や北米に加え、オーストラリアなどに対して集中的に営業展開を行い、製品等の売上が堅調に推移しました。一方で景気の低迷が続く中国市場におきましては、高級店よりも大衆店舗の出店傾向が強く、大衆店向けの製品販売を強化するなど中国子会社を通じて積極的な営業展開を行ってまいりました。

 その結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

a.財政状態

(資産の部)

 当社グループの当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ579百万円増加し8,295百万円となりました。

 流動資産は616百万円増加し4,821百万円となりました。主な要因は、現金及び預金が465百万円増加、仕掛品が85百万円増加、原材料及び貯蔵品が67百万円増加したことなどによるものであります。

 固定資産は37百万円減少し3,474百万円となりました。主な増加要因は、投資有価証券の増加24百万円などがあったものの、建物及び構築物が56百万円減少、機械装置及び運搬具が11百万円減少したことなどによるものであります。

(負債の部)

 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ81百万円増加し1,508百万円となりました。

 流動負債は115百万円増加し1,197百万円となりました。主な要因は買掛金の減少11百万円、未払法人税等の減少48百万円などがあったものの、未払金が135百万円増加、その他流動負債が54百万円増加したことなどによるものであります。

 固定負債は34百万円減少し311百万円となりました。主な要因は、退職給付に係る負債の増加14百万円などがあったものの、長期借入金が50百万円減少、リース債務が9百万円減少したことなどによるものであります。

(純資産の部)

 当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ497百万円増加し6,786百万円となりました。主な要因は、剰余金の配当198百万円などがあったものの、その他有価証券評価差額金の増加16百万円と親会社株主に帰属する当期純利益661百万円などの計上によるものであります。

 

b.経営成績

 当連結会計年度における売上高は7,211百万円(前年同期比12.8%増)、営業利益は1,014百万円(前年同期比6.1%増)、経常利益は1,023百万円(前年同期比5.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は661百万円(前年同期比3.2%減)となりました。

(売上高)

 売上高は、焼肉業界がインバウンド需要の高まりなどにより業績が回復傾向にあることから無煙ロースターの販売が引き続き好調だったことや、内装工事や空調工事などのその他工事の受注が好調に推移したこと、またアミ洗浄サービスなどのアフターサービスの受注も好調だったことなどから820百万円増加の7,211百万円(前年同期比12.8%増)となりました。

(売上原価及び売上総利益)

 売上原価は、売上高の増加に伴い630百万円増加の4,594百万円(前年同期比15.9%増)となりました。売上総利益は190百万円増加の2,617百万円(前年同期比7.9%増)となりました。

(販売費及び一般管理費、営業損益)

 販売費及び一般管理費は、コスト削減を徹底して経費の増加を低く抑えたものの、人員の増加に伴う人件費の増加等により132百万円増加の1,602百万円(前年同期比9.0%増)となりました。その結果、営業利益は58百万円増加の1,014百万円となり、売上高営業利益率は14.1%(前年同期売上高営業利益率は15.0%)となりました。

(経常損益)

 経常利益は、営業利益の増加により50百万円増加の1,023百万円(前年同期比5.1%増)となりました。

(親会社株主に帰属する当期純損益)

 親会社株主に帰属する当期純利益は21百万円減少の661百万円(前年同期比3.2%減)となりました。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

②キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は3,208百万円となり、前連結会計年度末と比較して996百万円増加しました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動による資金は787百万円の増加(前年同期は1,045百万円の増加)となりました。主な増加要因は、税金等調整前当期純利益997百万円、減価償却費の計上126百万円などであります。また、主な減少要因は、法人税等の支払額386百万円などであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動による資金は472百万円の増加(前年同期は249百万円の減少)となりました。主な減少要因は、定期預金の純増加額530百万円などであります。また、主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出額62百万円などであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動による資金は267百万円の減少(前年同期は224百万円の減少)となりました。主な減少要因は、配当金の支払額197百万円、長期借入金の返済による支出額60百万円などによるものであります。

 

③生産、受注及び販売の実績

 当社グループは、無煙ロースターの製造販売及びその附帯工事を主要な事業としており、他のセグメントの重要性が乏しいため、生産、受注及び販売の実績につきましては、品目別に記載しております。

a.生産実績

 当連結会計年度の生産実績を品目別に示すと、次のとおりであります。

品目

生産高(千円)

前年同期比(%)

製品

2,101,600

103.3

据付工事

1,958,329

109.7

その他内装工事

1,446,453

152.5

合計

5,506,383

115.5

 (注)金額は販売価格によっております。

 

 

 

b.受注実績

 当連結会計年度における受注実績を品目別に示すと、次のとおりであります。

品目

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

製品

2,039,804

100.1

180,489

75.6

部材品

1,226,175

105.0

63,328

96.2

据付工事

1,941,550

110.9

137,869

89.2

その他内装工事

1,403,910

127.1

182,490

81.1

商品

288,857

114.9

24,274

83.4

アミ洗浄

185,847

136.4

合計

7,086,146

109.9

588,452

82.5

 (注)金額は販売価格によっております。

 

c.販売実績

 当連結会計年度の販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。

品目

金額(千円)

前年同期比(%)

製品

2,098,198

101.0

部材品

1,228,659

103.1

据付工事

1,958,329

109.7

その他内装工事

1,446,453

152.5

商品

293,675

117.2

アミ洗浄

185,847

136.4

合計

7,211,164

112.9

(注)主な販売先への販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

当連結会計年度

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

㈱物語コーポレーション

370,880

5.8

733,569

10.2

 

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりです。

 

②重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

③経営成績に重要な影響を与える要因について

経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載しております。

 

④資本の財源及び資金の流動性についての分析

 資金の流動性につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。

 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料の仕入費用のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。

 短期運転資金、設備投資及び長期運転資金は、自己資金及び金融機関からの借入を基本としております。

 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は112百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は3,208百万円となっております。

 

⑤経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループは、利益重視の観点から売上高営業利益率15%を目標としております。

当連結会計年度におきましては、人材の積極採用などに伴う人件費の増加等の要因により売上高営業利益率は14.1%(前年同期は15.0%)となり、目標を達成することはできませんでした。

今後につきましても原価低減、コスト低減に努め、売上高営業利益率の目標達成に努めてまいります。

 

セグメント情報

(セグメント情報等)

【セグメント情報】

前連結会計年度(自 2022年7月1日 至 2023年6月30日)

当社グループは、無煙ロースターの製造販売及びその附帯工事等を内容とした事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。

 

当連結会計年度(自 2023年7月1日 至 2024年6月30日)

当社グループは、無煙ロースターの製造販売及びその附帯工事等を内容とした事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。

 

 

【関連情報】

前連結会計年度(自 2022年7月1日 至 2023年6月30日)

1.製品及びサービスごとの情報

単一の製品・サービスの区分の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

2.地域ごとの情報

(1)売上高

(単位:千円)

日本

アジア

北米

その他

合計

5,764,061

475,357

106,943

43,949

6,390,311

(注)売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。

 

(2)有形固定資産

本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

3.主要な顧客ごとの情報

外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。

 

当連結会計年度(自 2023年7月1日 至 2024年6月30日)

1.製品及びサービスごとの情報

単一の製品・サービスの区分の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

2.地域ごとの情報

(1)売上高

(単位:千円)

日本

アジア

北米

その他

合計

6,569,238

507,056

82,869

52,000

7,211,164

(注)売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。

 

(2)有形固定資産

本邦に所在している有形固定資産の金額が連結貸借対照表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、記載を省略しております。

 

3.主要な顧客ごとの情報

(単位:千円)

顧客の名称又は氏名

売上高

㈱物語コーポレーション

733,569

(注)当社グループは、単一セグメントであるため、関連するセグメント名の記載を省略しております。

 

【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

当社グループは、単一セグメントであるため、記載を省略しております。

 

【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

該当事項はありません。

 

【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

該当事項はありません。