2024年3月期有価証券報告書より

事業内容

セグメント情報
セグメント情報が得られない場合は、複数セグメントであっても単一セグメントと表記される場合があります

小売部門 卸売部門 売水事業部門 その他
  • セグメント別売上構成
  • セグメント別利益構成 セグメントの売上や利益は、企業毎にその定義が異なる場合があります
  • セグメント別利益率

最新年度

セグメント名 セグメント別
売上高
(百万円)
売上構成比率
(%)
セグメント別
利益
(百万円)
利益構成比率
(%)
利益率
(%)
小売部門 3,984 65.0 52 40.4 1.3
卸売部門 1,435 23.4 6 5.0 0.5
売水事業部門 708 11.6 70 54.5 9.9
その他 2 0.0 N/A N/A N/A

事業内容

3【事業の内容】

 当社では、常備配置薬・保健品・ドリンク・医療品・日用雑貨・その他の商品を一般家庭に対し配置販売並びに小売販売を行うとともに、これらの商品をフランチャイズ加盟店を中心とする同業他社(以下、同業他社という。)や一般流通市場へ卸販売も行っております。このように、当社の販売形態は、家庭医薬品等販売事業において配置販売事業を中心とした小売部門・卸売部門と売水事業部門に区分されております。またほとんどの当社取扱商品は自社ブランドとして当社規格に基づいて外部に生産委託しております。

 なお、次の2部門は「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項 セグメント情報等」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

(1)家庭医薬品等販売事業(小売部門・卸売部門)…主要な商品は常備配置薬・保健品・ドリンク・医療品・日用

雑貨・生活流通等であります。

(2)売水事業部門…主要な商品はミネラルウォーターの製造販売であります。

(3)その他…主要な商品は保険商品等であります。

 以上の事項を事業系統図によって示すと次の通りであります。

(事業系統図)

 

業績

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。

経営成績等の状況の概要

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への移行により、社会経済活動の正常化が進み、抑えられていた消費や投資が回復基調となり景気の持ち直しが見られました。他方、長期化するウクライナ情勢や中東情勢の悪化、世界的なインフレ急拡大とそれに伴う各国中央銀行の金融引き締め政策や為替変動による世界経済の下振れ懸念があり、国内においても円安基調の継続、物価上昇や実質賃金の伸び悩みなどによる消費者の購買意欲が低調に推移するなど、景気の先行きは依然として予断を許さない状況が続いています。

 当業界におきましても、個人消費の回復傾向は見られたものの、原材料の高騰や円安、仕入・物流コストの増加や人手不足と賃金コストの上昇など、新たなリスクの顕在化による経営環境への懸念要因が続き、厳しい状況が続きました。

 このような環境の中で、当社は企業理念として掲げる「健康づくり、幸福づくり、人づくり」の具現化に向けて、お客さまの生活を支えるための商品開発や情報・サービスを多角的・多面的に拡充するトータルライフ・ケアを推進してまいりました。また、当社ならではの「ふれあい業」による人と人との絆によるヒューマンネットワークを広げ、お客さまや市場に継続的に評価をいただくことに努め、収益力と企業体質の強化を図ってまいりました。

 家庭医薬品等販売事業小売部門(ヘルス・ケア事業)におきましては、仕入・原料コスト等の増加に対応すべく販売価格等の改定を実施し利益率の改善に努めました。販売面では生産性向上の為の社員教育やプロモーター制の見直し、既存顧客への付加価値向上や救急箱、ドリンク、置き食サービスなど、様々な形態での新規顧客開拓に取り組みました。尚、商品開発やリニューアルを実施して「湯天国E」、「中京プロポリス」や「いつでもデリカ(置き食サービス)」、「薬屋さんが考えたおいしいカレー」、「中京の健康むぎ茶」など多くのお客さまから好評を博しました。

 家庭医薬品等販売事業卸売部門(ライフ・ケア事業)におきましては、他企業のストアPB(プライベートブランド)の獲得、拡大に努めました。また、EC事業(インターネット通信販売事業)にも注力して安定的な収益基盤の構築を図りました。一方、消費者庁から2024年1月29日に「エアーマスクシリーズ」に関して「不当景品類及び不当表示防止法」に基づく措置命令を受け、既に同商品については終売をしていましたが、今後は再発防止の為の管理体制の強化に一層努めてまいります。

 売水事業部門(アクアマジック事業)におきましては、物流・資材コスト等の増加に対応すべく販売価格の改定を実施し利益率の改善に努めました。近年の夏場の猛暑等も相まって水(12Lボトル)の売上は堅調に推移しました。さらにサイドメニューとして水関連商品の「経口補水パウダー」などのラインアップを増やし、Web・アプリなどでも紹介しお客さまの利用増加を図りました。また、市場拡大しつつある浄水型サーバーも取り入れ、新たな市場へのチャレンジも開始しました。

 資本政策におきましては、過去期における新株予約権の発行による資金調達から、顧客営業権の購入に伴う成長戦略投資に活用してまいりました。今後も成長戦略投資と共に本社屋・倉庫等の建替えによる設備投資に活用していく予定です。

 ESG・SDGsにおきましては、その一環として「健康経営」にも取り組み、評価としては2024年3月に5年連続「健康経営優良法人2024(大規模法人)」の認定をいただきました。さらに、スポーツ庁が認定する「スポーツエールカンパニー2024」にも4年連続認定され、同庁主催の「Sport in Life コンソーシアム」にも加盟しています。

 また、国際社会貢献活動(きずなASSIST)を1994年から継続して取り組んでおり、アジア保健研修所(AHI)や日本国際飢餓機構を始め各財団法人や非営利活動法人と共に社会貢献活動を行っております。令和6年能登半島地震における被災地への支援物資の発送やフードバンクへの食品の寄贈、各自治体との間では大規模災害時にアクアマジックのミネラルウォーターの供給を行う協定を結んでおります。

 人財の定着と育成におきましては、積極的な採用活動はもとより、2023年4月より奨学金返還支援制度を導入いたしました。また、人事制度改定プロジェクトによるリテンション(人財の定着・維持)を重要テーマした新人事制度の設計に取り組みました。

 一方、収束の見通しが立たない円安や物価の上昇、営業権の償却や人手不足を対応するための費用等が増加し、利益を圧迫しました。さらに、「エアーマスクシリーズ」の関連商品、資材、及び製造の備品等の評価見直し等による特別損失が127百万円発生しました。

 その結果、当事業年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

(財政状態)

 財政状態につきましては、当事業年度末の総資産は、5,082百万円となり、前事業年度に比べ159百万円減少いたしました。負債の部は2,559百万円となり、前事業年度に比べ99百万円減少いたしました。純資産の部は2,522百万円となり、前事業年度に比べ60百万円減少いたしました。

 

(経営成績)

 当事業年度における経営成績は、売上高は6,124百万円(前年同期比7.6%増)、営業利益は128百万円(前年同期比114.9%増)、経常利益は147百万円(前年同期比85.4%増)、また当期純損失は27百万円(前年同期は当期純利益14百万円)となりました。

セグメントの業績は、次のとおりであります。

①家庭医薬品等販売事業(小売部門・卸売部門)

小売部門においては、仕入・原料コスト等の増加に対応すべく販売価格等の改定を実施し利益率の改善に努めました。販売面では生産性向上の為の社員教育やプロモーター制の見直し、既存顧客への付加価値向上や救急箱、ドリンク、置き食サービスなど、様々な形態での新規顧客開拓に取り組みました。尚、商品開発やリニューアル商品などを実施して多くのお客さまから好評を博しました。

卸売部門においては、他企業のストアPB(プライベートブランド)の獲得、拡大に努めました。また、EC事業(インターネット通信販売事業)にも注力して安定的な収益基盤の構築を図りました。

その結果、売上高は5,419百万円(前年同期比8.3%増)、セグメント利益58百万円(前年同期比74.7%増)となりました。

②売水事業部門

売水事業部門においては、物流・資材コスト等の増加に対応すべく販売価格の改定を実施し、利益率の改善に努めました。近年の夏場の猛暑等も相まって水(12Lボトル)の売上は堅調に推移しました。さらにサイドメニュー商品などを増やし、Web・アプリなどでも紹介しお客さまの利用増加を図りました。また、市場拡大しつつある浄水型サーバーも取り入れ、新たな市場へのチャレンジも開始しました。

その結果、売上高は708百万円(前年同期比1.6%減)、セグメント利益69百万円(前年同期比166.0%増)となりました。

 

 セグメント別の売上高の状況は、次の通りであります。

セグメント別

当事業年度

(自 2023年4月1日

  至 2024年3月31日)

前期比(%)

家庭医薬品等

販売事業

小売部門(千円)

3,984,071

△2.1

卸売部門(千円)

 

 

FC向け(千円)

85,293

1.8

一般流通市場向け(千円)

1,350,090

58.8

計(千円)

5,419,455

8.3

売水事業部門(千円)

702,832

2.2

その他(千円)

2,334

△0.8

合計(千円)

6,124,622

7.6

 

(2)キャッシュ・フローの状況

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果増加した資金は、171百万円(前年同期は105百万円の増加)となりました。これは主に減価償却費54百万円及び商品評価損122百万円によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果減少した資金は36百万円(前年同期は199百万円の減少)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出33百万円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果減少した資金は、131百万円(前年同期は247百万円の減少)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出200百万円によるものであります。

 

 

(3)生産、受注及び販売の実績

 ①生産実績

当事業年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当事業年度

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

構成比(%)

前期比(%)

売水事業部門(千円)

44,569

100.0

0.4

合計(千円)

44,569

100.0

0.4

(注)金額は、実際製造原価によっております。

 

 ②仕入実績

当事業年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当事業年度

(自 2023年4月1日

  至 2024年3月31日)

構成比(%)

前期比(%)

配置品等

 

 

 

常備配置薬(千円)

95,236

3.7

△27.4

保健品(千円)

495,511

19.2

△0.6

ドリンク(千円)

212,729

8.3

△4.9

小計(千円)

803,477

31.2

△5.8

医療品(千円)

185,521

7.2

20.7

日用雑貨(千円)

104,948

4.1

△21.1

生活流通・その他(千円)

1,438,281

55.8

33.7

計(千円)

2,532,228

98.3

14.3

売水事業部門(千円)

43,694

1.7

△12.8

合計(千円)

2,575,923

100.0

13.7

(注)金額は、仕入価格によっております。

 

 ③販売実績

(ⅰ)販売方法

 当社は、主として営業員による一般家庭への配置・小売販売と同業他社への卸売販売を行っております。事業のセグメントごとの割合は、次の通りであります。

販売経路

構成比(%)

当事業年度

小売部門

[当  社]─────────────────[ユーザー]

65.0

卸売部門

[当  社]──[同業他社・一般流通市場]──[ユーザー]

23.4

 家庭医薬品等販売事業計

 

88.4

売水事業部門

[当  社]─────────────────[ユーザー]

11.5

その他

 

0.1

合計

100.0

 

(ⅱ)地域別売上高

当事業年度の地域別販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりになります。

セグメントの名称

当事業年度

(自 2023年4月1日

  至 2024年3月31日)

前期比

 

地域

金額(千円)

構成比(%)

比率(%)

小売部門

 

本社

14,516

0.2

1,283.4

名古屋営業所

77,024

1.3

△10.1

岡崎営業所

63,900

1.0

△1.1

岩倉営業所

85,940

1.4

△12.2

知立営業所

70,047

1.1

△18.0

半田営業所

91,889

1.5

△21.3

津島営業所

65,626

1.1

△11.4

名古屋東営業所

63,698

1.0

△11.0

豊田営業所

85,667

1.4

0.2

豊橋営業所

96,605

1.6

35.0

西尾営業所

41,194

0.7

0.3

愛知県計

756,111

12.3

△7.5

高山営業所

125,673

2.1

△2.9

可児営業所

76,916

1.2

△0.1

中津川営業所

85,636

1.4

△2.6

岐阜東営業所

118,608

1.9

△0.5

大垣営業所

86,161

1.4

△3.6

土岐営業所

37,026

0.6

△12.4

岐阜県計

530,023

8.6

△2.8

松阪営業所

93,688

1.5

△1.2

四日市営業所

56,202

0.9

△2.9

津営業所

84,840

1.4

△10.1

鈴鹿営業所

44,658

0.7

△2.2

桑名営業所

45,792

0.8

△4.8

伊賀上野営業所

37,596

0.6

△5.8

志摩営業所

33,954

0.6

△3.4

三重県計

396,733

6.5

△4.6

 

 

セグメントの名称

当事業年度

(自 2023年4月1日

  至 2024年3月31日)

前期比

 

地域

金額(千円)

構成比(%)

比率(%)

小売部門

 

旭川営業所

45,452

0.7

△7.6

札幌東営業所

47,525

0.8

△8.0

北海道計

92,978

1.5

△7.8

つくば営業所

60,248

1.0

△3.6

茨城県計

60,248

1.0

△3.6

川崎営業所

27,155

0.4

△11.0

神奈川県計

27,155

0.4

△11.0

府中営業所

4,048

0.1

東京都計

4,048

0.1

上越営業所

53,106

0.9

20.4

長岡営業所

32,015

0.5

0.2

新潟県計

85,121

1.4

11.9

長野営業所

101,299

1.7

△5.2

松本営業所

115,928

1.9

△0.4

飯田営業所

60,416

1.0

4.5

伊那営業所

87,216

1.4

1.4

上田営業所

73,424

1.2

0.6

長野県計

438,285

7.2

△0.4

浜松営業所

99,907

1.6

34.0

静岡営業所

76,462

1.2

△5.7

掛川営業所

52,297

0.9

5.9

藤枝営業所

104,395

1.7

4.9

沼津営業所

34,812

0.5

31.2

伊東営業所

47,093

0.8

48.5

静岡県計

414,968

6.7

8.0

彦根営業所

59,486

1.0

4.6

守山営業所

52,971

0.9

4.5

滋賀県計

112,458

1.9

4.6

東広島営業所

65,145

1.1

△1.1

尾道営業所

40,998

0.7

7.6

広島営業所

34,931

0.6

8.4

広島県計

141,075

2.4

3.6

坂出営業所

90,991

1.5

△7.4

香川県計

90,991

1.5

△7.4

 

 

セグメント名称

当事業年度

(自 2023年4月1日

  至 2024年3月31日)

前期比

 

地域

金額(千円)

構成比(%)

比率(%)

小売部門

 

新居浜営業所

29,271

0.5

0.4

愛媛県計

29,271

0.5

0.4

福岡東営業所

59,956

1.0

△11.4

小倉営業所

58,047

1.0

△6.0

宗像営業所

39,834

0.7

△1.0

久留米営業所

57,788

0.8

△3.6

福岡県計

215,627

3.5

△6.1

佐賀営業所

38,862

0.6

0.8

佐賀県計

38,862

0.6

0.8

大分営業所

99,145

1.6

△5.8

大分県計

99,145

1.6

△5.8

人吉営業所

42,190

0.7

△7.1

熊本営業所

43,773

0.7

△4.2

熊本県計

85,964

1.4

△5.6

都城営業所

75,739

1.2

2.4

宮崎営業所

79,911

1.3

8.1

串間営業所

55,074

0.9

△5.0

高鍋営業所

51,000

0.8

3.2

延岡営業所

35,016

0.6

△7.4

宮崎県計

296,742

4.8

1.2

姶良営業所

68,255

1.1

1.8

鹿児島県計

68,255

1.1

1.8

3,984,071

65.0

△2.1

卸売部門

愛知県他

1,435,384

23.4

53.7

売水事業部門

愛知県他

702,832

11.5

2.2

報告セグメント計

6,122,288

99.9

7.6

その他

愛知県

2,334

0.1

△0.8

合計

6,124,622

100.0

7.6

 

(ⅲ)商品別売上高

当事業年度の商品別販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

区分

当事業年度

(自 2023年4月1日

  至 2024年3月31日)

構成比(%)

前期比(%)

配置品等

 

 

 

常備配置薬(千円)

588,156

9.6

4.6

保健品(千円)

1,758,461

28.7

△3.7

ドリンク(千円)

695,620

11.3

△1.0

小計(千円)

3,042,237

49.6

△1.6

医療品(千円)

424,404

6.9

71.9

日用雑貨(千円)

289,046

4.7

△3.0

生活流通・その他(千円)

1,663,765

27.2

21.7

計(千円)

5,419,455

88.4

8.3

売水事業部門(千円)

702,832

11.5

2.2

その他(千円)

2,334

0.1

△0.8

合計(千円)

6,124,622

100.0

7.6

 

(ⅳ)主要顧客別販売実績

 主要顧客(総販売実績に対する割合が10%以上)に該当するものはありません。

 

(4)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

(ⅰ)経営成績等

 当事業年度の経営成績等につきましては、「経営成績等の状況の概要 (1)財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。

 

(ⅱ)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社は、お客さまからの支援の度合を反映するものとして売上高、商品の開発力と競争力を示す売上総利益率、事業全体の収益性を示す営業利益率を特に重視します。当事業年度における売上総利益率は60.5%(前事業年度は64.9%)、営業利益率は2.1%(前事業年度は1.0%)でした。引き続きこれらの指標について、改善されるように取り組んでまいります。また、効率性を示す販売費及び一般管理費対売上高や資本の効率を示す1株当たり当期純利益金額、ROE(自己資本利益率)についても向上に向けて取り組んでまいります。

 

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

(ⅰ)キャッシュ・フローの状況

 当事業年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「経営成績等の状況の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

(ⅱ)資本の財源及び資金の流動性

(財務政策)

 当社は、運転資金・投資資金についてはまず営業キャッシュ・フローで獲得した資金を投入し、不足分について有利子負債(主に短期借入金)の調達を実施しております。

 長期借入金の調達については、事業計画に基づく資金需要や金利動向等の調達環境、既存借入金の完済時期等を考慮の上、調達規模、調達手段を適宜判断して実施して行く事としております。

 自己株式については、事業計画の推進状況、当社の業績見通し、株価動向、財政状況及び金融市場環境を総合的に勘案して売出し等を検討して行く事としております。

(資金需要)

 当社の資金需要は、営業活動については、販売活動に必要な運転資金(商品仕入及び人件費等)、顧客訪問並びに商談に係る費用、人材獲得に必要な求人費用、事業拠点の賃借料等が主な内容であります。投資活動については、事業拠点の新設・移転に伴う設備投資が主な内容であります。今後も、新たな事業拠点並びに顧客開拓を継続し、将来の成長分野における新規事業への投資も含めて有効な資金の活用を行っていく予定であります。

 

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針については、「第5 経理の状況 (1)(財務諸表)(注記事項) 」に記載しております。

 財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、特に以下の事項は、経営者の会計上の見積りの判断が財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼすと考えております。

 

(繰延税金資産)

 当社は、繰延税金資産について、将来の課税所得の見積りに基づいて回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。

 繰延税金資産の回収可能性の検討にあたっては、期末時点で入手可能な情報に基づき最善の見積りを行っておりますが、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、あるいは、仮定に変更が生じ課税所得が減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。

(固定資産の減損)

 当社は、固定資産の収益性の低下により、固定資産の回収可能価額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。

 固定資産の回収可能価額について、期末時点で入手可能な情報に基づき最善の見積りを行っておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、あるいは、仮定に変更が生じ回収可能価額が減少した場合、減損処理が必要となる可能性があります。