2023年12月期有価証券報告書より
  • 社員数
    394名(単体) 459名(連結)
  • 平均年齢
    35.2歳(単体)
  • 平均勤続年数
    2.6年(単体)
  • 平均年収
    6,706,000円(単体)

従業員の状況

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

 

2023年12月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

Chatworkセグメント

374

(1)

セキュリティセグメント

0

 

全社(共通)

85

(1)

合計

459

(2)

 

(注) 1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は最近1年間の平均雇用人員を( )外数で記載しております。

2.セキュリティセグメントの業務については専属者はおらず、Chatworkセグメントに所属する従業員が兼務して対応しているため、従業員数の記載を行っておりません。

3.全社(共通)として、記載されている従業員数は、管理部門(CEO室、ピープル本部、コーポレート本部)に所属しているものであります。

4.前連結会計年度末に比べ従業員数が145名増加しております。主な理由は、業容の拡大に伴い期中採用が増加したこと及び2023年2月1日付で株式会社ミナジンを連結子会社としたことによるものであります。

 

(2) 提出会社の状況

 

 

 

 

2023年12月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

394

(2)

35.18

2.6

6,706

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

Chatworkセグメント

309

(1)

セキュリティセグメント

0

 

全社(共通)

85

(1)

合計

394

(2)

 

(注) 1.従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は最近1年間の平均雇用人員を( )外数で記載しております。

2.セキュリティセグメントの業務については専属者はおらず、Chatworkセグメントに所属する従業員が兼務して対応しているため、従業員数の記載を行っておりません。

3.全社(共通)として、記載されている従業員数は、管理部門(CEO室、ピープル本部、コーポレート本部)に所属しているものであります。

 

(3) 労働組合の状況

労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しており、特記すべき事項はありません。

 

(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業等取得率及び労働者の男女の賃金の差異

提出会社(注3)

管理職に占める女性労働者の割合(%)(注1)

男性労働者の育児休業取得率(%)(注2)

労働者の男女の賃金の差異(%)(注1)

全労働者

正規雇用労働者

パート・

有期労働者

14.6

50.0

68.7

74.8

100.2

 

(注1)「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したもの であります。

(注2)「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の 規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」 (平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

(注3)連結子会社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休 業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による 公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループでは、サステナビリティビジョンを「誰もが働くことを楽しみ、創造性あふれる豊かな社会を」と掲げ、持続可能な社会の実現に向けて取り組みを進めております。

当社グループは、「働くをもっと楽しく、創造的に」というミッションのもと、人生の多くを費やす「働く」という時間を、生活の糧を得るという基本的な目的に留まらず、一人でも多くの方が夢や志の実現にむけて創造性を発揮し楽しみながら働けるような社会の実現を目指しております。事業を通して夢や志の実現にむけていきいきと働く人が増え、働く人々の人生を豊かにし、そこで生み出された価値が私たちの社会をより豊かで持続可能なものに変わる社会を創ることで貢献をいたします。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものでございます。

 

(1)ガバナンス

当社グループでは、代表取締役CEO直属のCEO室を主管部署とし、CEO室長を推進責任者とするサステナビリティ・ESGの推進体制を整備しています。サステナビリティ上の重要課題については、それぞれに対して当社執行役員を責任者として設定し、その監督の下で対応方針や取り組み内容を検討しています。また、サステナビリティに関わる活動推進および情報開示は組織横断のプロジェクトチームを設けて推進する体制を整備しています。

 

(2)戦略

理念の実現にむけて、当社グループが中長期的に取り組むべき財務・非財務両面から見た重要課題を検討し、取締役会での承認を経て「ミッション・ビジョンの実現にむけた11の重要課題(マテリアリティ)」を特定しました。

このマテリアリティは、大きく「事業を通じた社会価値の創造」「価値創造基盤の強化」「地球規模の社会課題解決への貢献」の3カテゴリからなり、優れた価値創造基盤づくりを進めることで、当社グループにしか提供できない価値を創造し、それにより理念の実現とサステナブルな社会への貢献を目指すものです。

 

カテゴリ

重要課題

戦略・方針

事業を通じた社会価値の創造

DXを通した中小企業の労働生産性向上

当社サービスを利用することでDXを通じた顧客の課題解決に貢献することはもちろん、自社が取り組む必要性の低い業務を外部化し、効率化することで、自社が取り組む価値が高い業務に専念するための時間を確保し、より優れた価値創出の実現を目指します。

楽しく創造的に活躍できる人材の創出

当社のミッションの達成には価値創造の担い手である従業員自身が「働くことを楽しみ、創造性を発揮できる」環境を実現する必要があると考えています。当社のミッションと事業に共感する優れた人材が集い、最大限に能力と創造性を発揮する職場環境を作ることで、社会への価値創出を最大化し、それにより当社の持続的成長を実現します。

価値創造基盤の強化に関わる課題

ビジネスインフラとして信頼いただける品質の確保

当社ではITサービスの開発・提供において、「社会インフラにふさわしい堅牢性・可用性の確保」「ユーザビリティ(利用目的に照らした使いやすさ・満足度)・アクセシビリティ(サービス利用にむけたハードルの低さ)」に重点を置いた品質活動を推進します。

高度な情報セキュリティとプライバシーの保護

当社のサービスではお客様の大切な情報資産・機密情報をお預かりしています。これらの情報を確実に保護することが事業継続の大前提であるため、情報セキュリティを当社の最重要経営課題と位置づけ、2013年 1月に「情報セキュリティ基本方針」を定めて、情報セキュリティの確保にむけた取り組みを全社的に推進しています。

企業価値向上を牽引するコーポレートガバナンスの実現

持続的に成長するには、リスクテイクを含めて経営環境の変化に対応した適切でスピード感のある経営判断や、効率的で健全性・透明性・信頼性の高い経営を行うなど、実効性の高いコーポレート・ガバナンスの実現が不可欠であると考えています。東京証券取引所のコーポレートガバナンス・コードを踏まえ、ガバナンス体制の更なる強化にむけて着実に取り組みを進めていきます。

全てのステークホルダーに誠実な企業活動の推進

当社が、社会に価値を創造し続け、持続的に成長するには、法令遵守は当然のこと、社会やステークホルダーに誠実であることが最も重要であると考えています。私たちは「チーム・顧客・社会に対して誠実に」をバリューの1つに掲げ、コンプライアンスを超えて、すべてのステークホルダーに誠実な組織となることを目指します。

理念実現にむけたサステナビリティ・マネジメントの推進

持続的成長と長期的な企業価値向上を実現するには、顧客と従業員だけでなく、当社を取り巻くすべてのステークホルダーの期待・要請を把握し応える、より統合的で長期視点の経営及びマネジメントが不可欠と考えます。持続的成長の実現にむけた課題を特定し、必要な戦略・計画を立案し、全社に横串を指す形で創出価値の拡大と価値創造基盤の強化にむけたマネジメントを機能させていきます。

信頼いただけるブランドの実現とエンゲージメント強化

すべての人の日々のシゴトを、もっとワクワクと心がはずむものに変えていくには、ステークホルダーの皆さまとの共創が不可欠です。そのため、当社が掲げるミッション・ビジョン・バリューを知っていただき、共感いただけるように、ミッション・ビジョン・バリューに紐付いた当社の考え方や活動を、様々な形で発信してまいります。

新たな価値創造を実現するダイバーシティ・マネジメント

ミッションの実現には、ITの活用による効率化など、すべての人に「一歩先の働き方」を提供し続け、「働く」際に発生する世の中の課題を解決するための具体的なソリューションを提案・提供し続けることが必要です。そのためには、まず私たち自身が、多様な価値観・属性を持つ人々が集まり、「楽しく働くこと」を通じて新たなイノベーションを創出するため、多様性を強みとする組織の実現を目指します。

地球規模の社会課題解決への貢献

国際的に認められた人権の尊重を基盤としたビジネスの推進

ユーザーの皆さまに当社のコーポレートミッション「働くをもっと楽しく、創造的に」を実現していただくためには、まず私たち自身が働くことを楽しみ、人権侵害のない職場を実現すると共に、私たちの事業活動が人権侵害を引き起こしたり関与することがないようにすることが必要です。そのため、当社では2030年ゴールを定めて、人権の尊重にむけた組織づくりを着実に進めてまいります。

気候変動の防止とエネルギー・マネジメント

ユーザーの皆さまに環境負荷のないグリーンなITサービスをご提供し、豊かでかけがえのない地球環境と安定した気候を次世代に受け継ぐために、ITサービスの脱炭素化など、環境に配慮したグリーンなサービスの実現・提供を段階的に進めてまいります。

 

 

(3)リスク管理

マテリアリティの策定とあわせて特定したリスクと機会は、サステナビリティ推進体制において管理しています。リスク管理の詳細は当社Webサイト「サステナビリティ戦略事業 重要課題別の機会とリスク、及び重要と判断した理由」をご参照ください。(https://corp.chatwork.com/ja/sustainability/strategy/

 

 

(4)指標及び目標

特定したマテリアリティと2030年のゴールに向けたアクションは以下の通りです。

カテゴリ

重要課題

2030年のゴールにむけたアクション・KPI

事業を通じた社会価値の創造

DXを通した中小企業の労働生産性向上

当社ビジネスプラットフォームを利用する日本の中小企業数:100万社以上

※当社のビジネスプラットフォームとは、ChatworkおよびChatworkの利用を基盤として提供されるDXソリューションに関わるサービス群を指す。

楽しく創造的に活躍できる人材の創出

1. クレドアンバサダーによるバリューの啓蒙活動

2. エンゲージメントサーベイの実施
(2023年度にエンゲージメントサーベイを実施した上で、エンゲージメントの状況を測定するKPIを今後設定予定)

価値創造基盤の強化に関わる課題

ビジネスインフラとして信頼いただける品質の確保

1. 提供するITサービスのシステム稼働率: 99.5%以上を継続達成

2. プロダクト開発に関わる組織力の強化

(ア) 開発と運用が一体化した組織を構築

(イ) 品質保証専門チームの設置と開発プロセスでの品質作り込み強化

(ウ) 教育、研修に関してのプログラム整備と投資

高度な情報セキュリティとプライバシーの保護

1. CEO管掌の元、情報セキュリティに関わる社会情勢や事業戦略に対応したセキュリティ戦略を立案し、全社横断的なセキュリティマネジメントを強化

2. セキュリティ機能を監視する独立した監査体制の整備・運用

3. 国際セキュリティ認証SOC2の認証取得・運用

4. 重大セキュリティインシデント: 0件

※SOC2...米国公認会計士協会(AICPA)が開発したサイバーセキュリティ・コンプライアンス・フレームワーク(Service Organization Control Type 2)

企業価値向上を牽引するコーポレートガバナンスの実現

1. 取締役会の多様性の確保(取締役会が獲得すべき機能の明確化、スキルマトリックスの開示など)

2. 監督機能等の強化(独立社外取締役:過半数以上、監督と執行の分離強化、内部監査室の設置、取締役会の実効性評価、役員報酬開示の強化)

3. サステナビリティ課題への対応と情報開示についての監督強化(サステナビリティ委員会の設置、ESG情報開示)

全てのステークホルダーに誠実な企業活動の推進

1. コンプライアンス問題発生件数: 0件/年(対象:連結)

2. 内部通報件数(件/年、モニタリング指標、対象:連結)

3. コンプライアンス研修受講率: 100%の継続(対象:連結)

理念実現にむけたサステナビリティ・マネジメントの推進

1. 各本部と連携したサステナビリティマネジメント基盤の整備(最高サステナビリティ責任者の配置、マテリアリティの特定、ゴール・KPIの設定、ESG情報開示など)

2. サステナビリティ・ESG基礎研修の実施

3. 入社時研修「Chatworkのサステナビリティへの取組み」の実施

信頼いただけるブランドの実現とエンゲージメント強化

1.コーポレートブランドの認知・評価についてのサーベイ実施

(2023年度にサーベイを実施した上で、測定するKPIを今後設定予定)

新たな価値創造を実現するダイバーシティ・マネジメント

1. D&I研修受講率: 100%維持(対象:連結)

2. 従業員意識調査「私たちの組織は、多様な属性・価値観を持つ人材を受け入れ、組織力につなげていると思う」等への肯定的回答率:90%

3. 男女別の育休取得率: 男性 100%、女性 100%

地球規模の社会課題解決への貢献

国際的に認められた人権の尊重を基盤としたビジネスの推進

1.人権研修受講率: 2024年までに100%(対象:連結)

気候変動の防止とエネルギー・マネジメント

1. Chatworkグループの事業活動で排出するCO2排出量(スコープ1+2)をネットゼロにする(t-CO2)
2. Chatworkグループの事業活動で使用する電力(スコープ2)を100%再生可能エネルギー由来にする
※スコープ3は今後検討し、公開予定