2024年2月期有価証券報告書より
  • 社員数
    119名(単体) 4,205名(連結)
  • 平均年齢
    47.8歳(単体)
  • 平均勤続年数
    12.2年(単体)
  • 平均年収
    6,600,000円(単体)

従業員の状況

 

5【従業員の状況】

(1)連結会社の状況

セグメント情報を記載していないため、事業部門の従業員数を示すと次のとおりであります。

2024年2月29日現在

事業部門の名称

従業員数(名)

飲食事業

4,162

8,755)

その他

43

(-)

合計

4,205

(8,755)

 

(注) 1.従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均雇用人員(1日8時間換算)であります。

2.臨時従業員には、パートタイマー及び嘱託契約の従業員を含み、派遣社員は含んでおりません。

3.その他は、事務処理事業及び購買企画事業であります。

 

(2)提出会社の状況

2024年2月29日現在

従業員数

平均年齢

平均勤続年数

平均年間給与

119

名(

4

名)

47.8

12.2

6.6

百万円

 

(注) 1.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

2.従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均雇用人員(1日8時間換算)であります。

3.臨時従業員には、パートタイマー及び嘱託契約の従業員を含み、派遣社員は含んでおりません。

4.従業員数が前連結会計年度に比べて34名増加しておりますが、主な理由はコロナ禍からの回復に伴う業容の拡大によるものであります。

 

(3)労働組合の状況

当社グループには労働組合はありませんが、労使関係は円滑であり、特記すべき事項はありません。

 

(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異

① 提出会社

当事業年度

管理職に占める女性

労働者の割合(%)

(注)1

男性労働者の育児

休業取得率(%)

(注)2

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注)1.3

全労働者

うち正規雇用

労働者

うちパート・

有期労働者

26.9

100.0

59.4

59.9

105.1

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(2015年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(1991年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(1991年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3.労働者の男女の賃金の差異について、賃金制度・体系において性別による差異はありません。男女の賃金の差異は、主に男女間の管理職比率及び雇用形態の差異によるものであります。

 

② 連結子会社

当事業年度

名称

管理職に占める女性労働者の割合(%)

(注)1

男性労働者の育児休業取得率(%)

(注)2

労働者の男女の賃金の差異(%)

(注)1.3

全労働者

うち正規雇用

労働者

うちパート・

有期労働者

株式会社クリエイト・レストランツ

16.7

20.0

71.9

77.1

97.5

株式会社LG&EW

9.5

100.0

76.2

81.8

99.2

SFPホールディングス株式会社

9.3

34.6

76.0

80.0

101.2

株式会社YUNARI

0.0

0.0

68.5

71.2

98.3

株式会社グルメブランズカンパニー

33.3

0.0

73.9

82.5

109.3

株式会社KRフードサービス

6.5

29.0

68.3

75.7

101.9

株式会社クリエイト・ダイニング

8.9

67.0

74.2

81.6

97.9

SFPダイニング株式会社

1.6

91.2

105.5

90.6

株式会社遊鶴

5.9

68.1

79.4

102.8

株式会社ジョー・スマイル

0.0

70.7

71.1

101.9

株式会社クルークダイニング

14.3

79.2

78.2

91.8

株式会社いっちょう

2.9

17.0

74.7

80.0

100.4

株式会社サンジェルマン

33.0

100.0

67.5

78.2

95.4

株式会社レフボン

22.2

50.0

58.6

62.3

100.4

 

(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(2015年法律第64号)の規定に基づき算出したものであります。

2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(1991年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(1991年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。

3.労働者の男女の賃金の差異について、賃金制度・体系において性別による差異はありません。男女の賃金の差異は、主に男女間の管理職比率及び雇用形態の差異によるものであります。

サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)ガバナンス

当社グループは、代表取締役社長を委員長とし、グループの事業会社社長も含んだ「サステナビリティ委員会」、及び同委員会の事務局として「サステナビリティ推進室」を設け、組織的にサステナビリティへの取り組みを推進しております。

サステナビリティ推進室は、各種取り組みの進捗状況を定期的に取締役会に報告し、取締役会において、進捗状況の妥当性等を議論・監督し、その内容を各種取り組みの推進に反映しております。


 

(2)戦略

当社グループは、食の様々なシーンを通じてステークホルダーに対し「豊かさ」を提供し続けることで、持続可能な社会の実現に貢献し、長期的なグループ企業価値向上を目指しております。食に携わる企業として、従来から食の安全・安心、生産地との連携、食品ロスの削減等、様々な活動を行っており、持続可能な社会の実現に取り組むための体制を強化すべく、2021年11月に、「サステナビリティに関する基本方針」を定めました。

 

 

〈サステナビリティに関する基本方針〉

クリエイト・レストランツグループは、食の様々なシーンを通じてステークホルダーに対し「豊かさ」を提供し続けることで、持続可能な社会の実現に貢献し、長期的なグループ企業価値向上を目指します。

 

 

 

また、当社が優先して取り組む課題として、「ステークホルダーにとっての重要性」と「当社事業にとっての重要性」の双方が高いと考えられる5項目をマテリアリティ(重要課題)として選定しており、その土台となる「コーポレートガバナンスの強化」とともに、関連する各部署がグループ事業会社と連携しながら具体的に取り組んでまいります。

 


 

また、各マテリアリティは、当社グループの事業活動に対して様々なリスクと機会を及ぼすものであり、当社グループは、これらに対応していくことが重要であると考え、想定されるリスクと機会を抽出し、対応方針を定めております。

 

〈各マテリアリティのリスクと機会・対応方針〉

マテリアリティ

想定される

リスクと機会

影響度

対応方針

食の安全安心

食品事故の発生によるお客様の健康への影響や信頼の喪失、各ステークホルダーからの評価の低下や売上の減少

食の安全・安心が高まることによるお客様からの信頼の獲得、各ステークホルダーからの評価の向上や売上の増加

衛生と安全に係る厳格な基準の設定と従業員への教育の徹底

自社店舗・工場の点検と発見された課題の改善の推進

取引先工場監査の継続的な実施

産地との共存共栄

環境負荷の増加や生物多様性の阻害、生産者の困窮等による食材調達の不安定化とそれによる価格の上昇、各ステークホルダーからの評価の低下

環境負荷の低下や生物多様性への貢献、生産者の生活の安定等による食材調達の安定とそれによる価格の安定、各ステークホルダーからの評価の向上

事業子会社を主体とした産地連携メニューの開発や地産地消、国産食材の活用等、多角的な取り組みの推進

脱炭素社会への貢献

気候変動に伴う規制リスクや食品・エネルギー供給の不安定化とそれによる価格の上昇、各ステークホルダーからの評価の低下等

気候変動の緩和による食品・エネルギー供給の安定とそれによる価格の安定、脱炭素社会への貢献が認められることによる各ステークホルダーからの評価の向上、売上の増加等

物流拠点の統合等を通じた物流の効率化の推進

節電管理やメンテナンス、省エネルギー設備等への入れ替えを通じたエネルギー削減施策の推進

プラスチック製品の使用量削減の推進等

食品ロスの削減

食品ロスの削減が停滞することによる、各ステークホルダーからの評価の低下とコストの増加

食品ロスの削減が進捗することによる、各ステークホルダーからの評価の向上とコストの減少

仕入れ時や調理過程、商品提供時における各種食品ロス削減の推進

食品廃棄物の再生利用

多様な人財の活躍推進

多様な人財の活躍推進が停滞することによる人財の流出や、人財の質的低下による事業基盤の悪化、お客様からの評価の低下、売上の減少

多様な人財の活躍推進が進捗することによる人財の獲得や、人財の質的向上による事業基盤の強化、お客様からの評価の向上、売上の増加

外国人、女性、障がい者、シニア等の多様な人財が、それぞれの置かれた状況やライフスタイルに応じて活躍できる制度の整備及び施策の推進

 

※〇:影響中、◎:影響大

 

また、気候変動に関しては、「脱炭素社会への貢献」をマテリアリティに位置付けております。気候変動は、当社グループの事業活動に対して様々な「リスク」と「機会」を及ぼすものであり、これらに対応していくことが重要であると考え、事業活動に与える気候変動のリスク(移行リスクと物理的リスク)と機会を抽出し、それぞれの対応方針を定めております。

 

 

〈気候変動のリスクと機会・対応方針〉

種類

項目

想定される

リスクと機会

事業・財務

への影響

顕在

時期

対応方針

2℃

未満

4℃

移行リスク

政策

法規制

環境法規制の強化

プラスチック製品等の使用に関する規制が強化されることによるコスト増加

短期

プラスチック製品使用を減少させる取り組みの推進

移行リスク

炭素税

の導入

炭素税の導入

炭素税の導入によるコスト増加

中期

省エネルギー設備等の導入の推進

移行リスク

市場

食品の供給の不安定化

価格上昇

環境負荷の少ない食品等の供給の不安定化と、それによる価格の上昇

短期

当社の強みである多様な業態、多様なMDの展開によるリスク分散

サプライヤーとの協力による代替食品の開発

価格転嫁の実施

移行リスク

市場

エネルギー価格上昇

再生可能エネルギーへの転換に伴うエネルギー価格の上昇

中期

省エネルギー設備等の導入の推進

移行リスク

機会

評判

消費者行動の変化

環境への取り組みや環境への取り組みに関する情報提供による売上増加、またはこれらの欠如による売上減少

環境負荷の高い商品の売上の減少、及び環境負荷の低い商品の売上の増加

短期

環境への取り組みの強化

環境への取り組みに関する情報の発信の強化

環境負荷の低い商品、業態の強化

移行リスク

機会

評判

投資家行動の変化

従業員行動の変化

環境への取り組みや環境への取り組みに関する情報提供の強化による投資家・従業員からの評価向上、またはこれらの欠如による評価低下

短期

環境への取り組みの強化

環境への取り組みに関する情報発信の強化

物理的リスク

急性

自然災害激甚化

自然災害の規模の拡大・頻度の上昇による顧客の来店機会の損失

サプライチェーンの寸断による食品供給の不安定化

中期

BCPプランの高度化の推進(災害発生時の損失最小化を含む)

仕入ルートの分散化

物理的リスク

慢性

食品の供給の不安定化

価格上昇

食品供給の不安定化と、それによる価格の上昇

長期

当社の強みである多様な業態、多様なMDの展開によるリスク分散

仕入れルートの分散化

メニューの変更・価格転嫁の実施

 

※短期:10年以内、中期:30年以内、長期:30年超

※△:影響小、〇:影響中、◎:影響大

 

また、人的資本経営に関しては「多様な人財の活躍推進」をマテリアリティに位置付けているほか、以下の方針のもと、取り組みを進めております。

 

〈人的資本経営について〉

クリエイト・レストランツグループは、人的資本経営に関する基本方針として「人財に関する基本方針」を定め、経営戦略に連動した人財戦略を推進しています。

 

 

〈人財に関する基本方針〉

クリエイト・レストランツグループは、人財こそが「持続的な成長を創出する極めて重要な源泉」であると認識し、人財を確保し成長させるため、重点項目に沿った取り組みや投資を積極的に行います。

 

重点項目

① 人財が、わくわく仕事に取り組める環境や仕組みを整えます(Motivation)

② 多様な人財の活躍を促進します(Diversity & Inclusion)

③ 人財一人一人を、働く仲間として尊重します(Respect)

④ 教育・研修を通じ、人財の成長を助けます(Development)

 

 

 

これらの重点項目は、それぞれが、社内環境整備方針、D&I方針、人財尊重方針、人財育成方針として位置付けられ、相互に連動して、具体的な人的資本経営の取り組みに反映されています。各重点項目の考え方及び項目毎の取り組みは以下のとおりです。

 

〈社内環境整備方針〉

① 人財が、わくわく仕事に取り組める環境や仕組みを整えます(Motivation)

私たちは、人財が「働きがい」をもってわくわく仕事に取り組めることが、人財の活躍と成長に最も重要であると考えます。そのために、「働きやすい」職場環境・制度を整備するとともに、「やりがい」を感じられる職場作りを推進し、人財が心身ともに健康でわくわく仕事に取り組めるようにしていきます。 

 

〈D&I方針〉

② 多様な人財の活躍を促進します(Diversity & Inclusion)

私たちは、性別、人種、国籍、年齢、障がいの有無、宗教、価値観、性的指向・性自認等が異なる多様な人財が集い、その人財が多様性を活かしてそれぞれの能力を最大限発揮することが、私たち自身の成長のために極めて重要であると考えています。そのためには、多様性を尊重し、人権やワークライフ・バランスを大切にする意識をより高めるとともに、採用方法、人事制度、研修、勤務形態等を整備していきます。

 

〈人財尊重方針〉

③ 人財一人一人を、働く仲間として尊重します(Respect)

私たちは、職場で働く仲間を「お客様に彩り豊かな食のシーンを提供するための」最重要のパートナーであると考えています。そのために人財一人一人が、人権を守り、その役割や職位を超えて相互に尊重し合い、感謝の意を表すことで、笑顔に溢れるサステナブルな職場を創っていきます。

 

〈人財育成方針〉

④ 教育・研修を通じ、人財の成長を助けます(Development)

私たちは、「常にスピードをもってクリエイティブにチャレンジする」人財こそが、変化対応力に優れ、お客様をはじめとするステークホルダーの多様な期待に応えられる有意な人財であると考えています。こうした人財を育てるため、私たちは、チャレンジを尊重する社風を大切にするとともに、人財一人一人の専門性を磨き、自律的に知識や能力を伸ばすことができる教育・研修を提供していきます。

 

 

〈人的資本経営に関する取り組み〉

重点項目

主な取り組み

① 人財が、わくわく仕事に取り組める環境や仕組みを整えます(Motivation)

・従業員の昇給ファンド増加

・従業員割引の拡大

・人事制度の改善

・休暇の取得促進

② 多様な人財の活躍を促進します(Diversity & Inclusion)

・外国人従業員採用・支援の強化

・カムバック採用の取り組み

・障がい者雇用の推進

・女性が働きやすい職場作り

・多様な働き方の活用促進

・男性の育児休暇取得促進

③ 人財一人一人を、働く仲間として尊重します(Respect)

・「さん」付け運動

・ハラスメントの減少への取り組み

・永年勤続等の表彰制度

・ポイント制度等の人財を褒める制度の拡充

④ 教育・研修を通じ、人財の成長を助けます(Development)

・新入社員向け研修やサポート体制の強化推進

・階層別研修の強化推進

・資格取得支援制度の強化

・研修コンテンツの整備・拡充

 

 

その他、当社グループのESGへの各種取り組みは、ホームページに開示しております。

https://www.createrestaurants.com/sustainability/

 

(3)リスク管理

当社は、サステナビリティに関するリスクの管理を経営上の重要課題として位置付け、サステナビリティ委員会の各所管部が、サステナビリティに関するリスクの情報を収集・認識した上で、その評価や対応策の検討を行い、定期的に取締役会に報告することとしております。

サステナビリティ推進室は、リスクの最小化に向け、「サステナビリティへの取り組み推進」の枠組みの中で計画的に対応策を実施してまいります。

 

(4)指標及び目標

当社グループは、気候変動のリスク・機会を管理するための指標として、CO2排出量の削減目標を設定しております。

 

〈CO2排出量に関する目標〉

スコープ1及び2における原単位当たりのCO2排出量について、2030年までに50%削減(2013年度比)を目指してまいります。

 

また、多様な人財の活躍推進のため、2025年2月期に向けた各種目標を設定しております。

 

〈多様な人財の活躍推進に関する目標〉

(女性の活躍について)

当社グループ従業員のうち、22.8%(2024年2月29日現在)は女性が占めており、多くの女性が活躍しています。店舗責任者を務めるケースも多く、今後も多様な勤務形態や男性の育児休暇取得促進等、ワークライフバランスをとりながら安心して長く働くことが出来る環境整備を推進してまいります。女性の管理職の比率は現在12.5%(2024年2月29日現在)であり、2025年2月期に13.0%を目指してまいります。また、男性の育児休暇取得率は現在32.8%(2024年2月29日現在)であり、2025年2月期に50.0%を目指してまいります。

 

(外国籍従業員の活躍について)

当社グループ従業員のうち、10.9%(2024年2月29日現在)は外国籍従業員が働いており、その国籍の内訳は、中国、韓国、ベトナム、フランス、アメリカ等30ヶ国以上と多岐にわたっております。今後も多言語のマニュアルやツールの整備、国内で働くための手続き支援等の社内サポート体制構築を推進し、2025年2月期に12.0%とすることを目標に掲げ、外国籍の方々の採用をより積極的に実施してまいります。なお、外国籍の管理職の比率は0.4%(2024年2月29日現在)であり、2025年2月期に1.0%を目指してまいります。