人的資本
OpenWork(社員クチコミ)-
社員数1,384名(単体) 3,531名(連結)
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平均年齢39.7歳(単体)
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平均勤続年数13.1年(単体)
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平均年収11,175,846円(単体)
従業員の状況
5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況
事業部門別の従業員数を示すと以下のとおりであります。
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2023年12月31日現在 |
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セグメントの名称 |
従業員数(人) |
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国内石油・天然ガス事業(国内O&G) |
3,201 |
[420] |
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海外石油・天然ガス事業(海外O&G) |
イクシスプロジェクト |
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その他のプロジェクト |
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その他 |
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全社(共通) |
330 |
[18] |
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合計 |
3,531 |
[438] |
(注)1 従業員数は、当社グループ(当社及び当社の子会社)から当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む就業人員数であります。
2 従業員数欄の[ ]は外数で、臨時従業員の当連結会計年度における平均雇用者数であります。なお、平均臨時雇用者数には、海外における開発プロジェクト推進のため契約ベースにより雇用する現地従業員、国内における石油・天然ガス関連事業に従事する契約社員、嘱託、並びに派遣社員等が含まれております。
3 当社グループは、多くの部門において、同一の従業員が複数の事業に従事しております。
4 全社(共通)には、提出会社の総務部門、経理部門等の管理部門の従業員が含まれております。
(2)提出会社の状況
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2023年12月31日現在 |
従業員数(人) |
平均年齢(歳) |
平均勤続年数(年) |
平均年間給与(円) |
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1,384 |
[118] |
39.7 |
13.1 |
11,175,846 |
セグメントの名称 |
従業員数(人) |
||
国内石油・天然ガス事業(国内O&G) |
1,054 |
[100] |
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海外石油・天然ガス事業(海外O&G) |
イクシスプロジェクト |
||
その他のプロジェクト |
|||
その他 |
|||
全社(共通) |
330 |
[18] |
|
合計 |
1,384 |
[118] |
(注)1 2008年10月1日付で、当社は国際石油開発株式会社及び帝国石油株式会社を吸収合併しております。平均勤続年数は、合併以前における国際石油開発株式会社及び帝国石油株式会社での勤続年数を通算しております。なお、平均年齢及び平均勤続年数については他社からの出向者を含めておりません。
2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。なお、海外現地採用及び他社からの出向者を含めておりません。
3 従業員数欄の[ ]は外数で、臨時従業員の平均雇用者数であります。なお、平均臨時雇用者数には、海外における開発プロジェクト推進のため契約ベースにより雇用する現地従業員、国内における石油・天然ガス関連事業に従事する契約社員、嘱託、並びに派遣社員等が含まれております。
4 当社は、多くの部門において、同一の従業員が複数の事業に従事しております。
5 全社(共通)には、総務部門、経理部門等の管理部門の従業員が含まれております。
(3)多様性に関する指標
① 提出会社
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2023年12月31日現在 |
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女性管理職比率(%) (注)2 |
男性育児休業取得率(%) (注)3 |
男女賃金差異(%)(注)4 |
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正規雇用 |
非正規雇用 |
全労働者 |
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4.3 |
76.9 |
62.4 |
65.9 |
62.6 |
(注)1 提出会社から他社への出向者は、提出会社に含んで集計しております。なお、海外現地採用及び他社からの出向者を含めておりません。
2 女性管理職比率は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したものです。
3 男性育児休業取得率は、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものです。
4 男女賃金差異について、当社は「同一労働同一賃金」を原則としておりますが、正規雇用における主たる格差の要因は、管理職比率に表されるように相対的に賃金の高い役職における男女比率が異なることが挙げられます。また、非正規雇用における賃金格差の主たる要因は、高度な専門性や経験を必要とする職務に男性が多いことが挙げられます。
② 連結子会社
「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。
(4)労働組合の状況
当社グループには、INPEX労働組合(組合員数1,059名)が組織されており、日本化学エネルギー産業労働組合連合会(JEC連合)に属しております。
なお、その他に労働組合との関係について特記すべき事項はありません。
サステナビリティに関する取り組み(人的資本に関する取組みを含む)
2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社は、エネルギーの安定供給とエネルギートランジションへの取組みを両輪で推進し、事業やバリューチェーンを通じて気候変動をはじめとしたサステナビリティの課題に取り組むことを、サステナビリティ経営の基本的な考え方としています。この考え方のもと、当社及び当社のステークホルダー双方にとって重要度の高いサステナビリティに関する6つの重点テーマ(ガバナンス、コンプライアンス、気候変動対応、HSE、地域社会、人的資本)を中心にサステナビリティ経営を実践しています。
(1)サステナビリティ全般
①ガバナンス
当社は、サステナビリティに関する経営トップの考えを明確に発信し、サステナビリティに関する基本方針を審議し、全社的・体系的なサステナビリティ活動を推進する目的で、代表取締役社長を委員長とするサステナビリティ推進委員会を設置しています。委員として代表取締役、総務本部長、経営企画本部長(同委員会副委員長)及びコンプライアンス委員会及びコーポレートHSE委員会の両委員長が出席し、両委員会との連携を図っています。2023年は3回開催され、審議された事項は、経営会議及び取締役会にて議論されました。
また、サステナビリティ推進委員会の下部組織として、各本部の実務者レベルで構成するサステナビリティ推進ワーキンググループ並びに気候変動対応推進ワーキンググループを設置し、全社横断的な協議推進体制を整備しています。
サステナビリティ推進体制図
➊INPEX Value Assurance System(IVAS)審査会:プロジェクトの価値向上及び推進に関する当社の意思決定に資することを目的とした審査会
②戦略
当社グループは、経営理念を踏まえた「サステナビリティ憲章」を定め、当社及び当社のステークホルダーの双方にとって重要度の高いサステナビリティに関する6つの重点テーマを特定し、サステナビリティへの取り組みを推進しています。当社の重点テーマは、ダブルマテリアリティの原則に沿って、当社のサステナビリティだけでなく、外部のステークホルダーや環境などに大きな影響を与える可能性のある課題を特定した上で、優先順位をつけて特定されています。さらに、テーマごとに当社が優先的に行うべきアクションを「重要課題」と特定し、当社の各部署のPDCAサイクルに組み込み、継続的に改善がなされるようになっています。2022年には、同年2月に発表した「長期戦略と中期経営計画(INPEX Vision @2022)」(以下「INPEX Vision @2022」という。)に合わせて重要課題の見直しを行っています。
(a)経営理念
私たちは、エネルギーの開発・生産・供給を、持続可能な形で実現することを通じて、より豊かな社会づくりに貢献します。
(b)サステナビリティ憲章
当社グループは、事業活動を通じて社会的責任を果たす信頼される企業であり続けるとともに、中長期的かつ持続的な企業価値の向上を図ります。経営トップの率先垂範の下、実効あるガバナンス体制を構築して社内・グループ企業に周知徹底を図り、ステークホルダーの関心に配慮しつつ、以下の原則に基づき、事業やバリューチェーンを通じてサステナビリティの課題に積極的に取り組んでいきます。
・社会に不可欠なエネルギーを、よりクリーンな形で安定的かつ効率的に供給します。
・気候変動対応やネットゼロカーボン社会への移行に貢献するべく、エネルギー構造の変革に積極的に取り組みます。
・従業員をはじめ事業に関わる全ての人々の健康と安全を確保し、安全操業・管理を徹底します。また、地球環境課題に取り組み、環境価値の創造に努めます。
・法令を遵守し、人権を含む各種の国際規範や操業地域における社会的規範に沿った良識ある行動をとります。
・広くステークホルダーとのコミュニケーションを図り、企業情報を積極的かつ公正に開示します。
・ダイバーシティを尊重するとともに、働きやすい環境や人材の能力を最大限に発揮する機会を提供し、活力とイノベーションの創出につなげます。
・各国・各地域の文化・習慣に配慮し、当該国・地域の経済社会の発展に貢献します。
(c)サステナビリティに関する6つの重点テーマとINPEXの重要課題
6つの重点テーマ |
INPEXの重要課題 |
ガバナンス |
ガバナンス体制の強化 |
リスクマネジメント体制の強化 |
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サプライチェーンリスク管理 |
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コンプライアンス |
人権の尊重 |
法令遵守及び贈収賄・汚職防止 |
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気候変動対応 |
気候変動対応目標達成の推進とTCFD提言に沿った情報開示 |
ネットゼロ5分野の推進 ・水素・アンモニア ・CCUS ・再生可能エネルギー ・カーボンリサイクル・新分野 ・森林保全 |
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石油・天然ガス分野のクリーン化とガスシフト |
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HSE(健康・安全・環境) |
重大災害防止 |
労働安全衛生の確保 |
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生物多様性保全・水リスク管理 |
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地域社会 |
地域社会・先住民に対する影響評価、低減策の実施 |
地域社会への貢献 |
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人的資本 |
最高に働きがいのある会社の実現 |
③リスク管理
当社は、サステナビリティ関連を含む事業運営に関するリスクを適切に把握・管理するリスク管理体制の継続的な改善に努めています。損害の発生・拡大を未然に防止する体制を確立し、顧客、取引先、投資家などステークホルダーからの信頼の維持・強化を図り、企業価値の最大化を目指します。詳細は「3 事業等のリスク」をご確認ください。
リスク管理体制図
④指標及び目標
サステナビリティ経営に関する重点テーマに関する指標及び目標、並びに2023年度実績については、2024年6月末発行予定の「サステナビリティレポート2023」をご覧ください。
(2)気候変動対応
①ガバナンス
(a)気候変動関連のガバナンス体制
当社は、気候変動対応に関し、取締役会による監督体制の維持、関与の拡大を図っています。具体的には、気候変動対応の基本方針の決定を取締役会での決議事項としています。このほか、2023年には、ネットゼロ5分野を含む気候変動対応関連の議案について、全16回開催した取締役会のうち14回で議論され、3件の決議事項と18件の審議・報告事項がありました。
当社は、2021年1月、2050年自社排出ネットゼロ(Scope1+2)目標を柱とする気候変動対応目標を定めました。また、2022年2月に「INPEX Vision @2022」を発表し、2050年ネットゼロに向けての道筋としてネットゼロ5分野の各事業を加速度的に拡大していくことを打ち出しました。これに伴い「気候変動対応の基本方針」を2022年3月に改定し対外開示しました。
(b)気候変動対応と役員報酬との連携
当社の代表取締役を始め全ての取締役(社外取締役を除く)の報酬においては、2022年に報酬制度を改定し、株式報酬のKPIとして、「INPEX Vision @2022」の管理指標となっている温室効果ガス排出原単位を採用しています。また、担当役員においては、気候変動対応目標、リスク管理や情報開示などを含め気候変動対応の推進に関し毎年定性目標を設定しており、その達成度の評価が報酬に反映されます。
②戦略
(a)気候関連のリスク及び機会
2023年末における気候変動関連リスクの評価対象、発生時期見込及び対策の状況
移行リスク
リスク区分 |
リスクの評価対象 |
発生時期 見込 |
対策の状況 |
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政策・法規制 |
当社グループが事業を操業する国・地域が気候変動対策を強化し、カーボンプライシング制度やメタン排出管理規制等の環境関連法令、規則及び基準の予想より早い導入・強化によりコストが増加するリスク |
短期 |
中期 |
・カーボンプライス政策動向など、外部環境の継続的なモニタリング |
・インターナルカーボンプライスを適用した経済性評価をベースケースとして実施。インターナルカーボンプライスは、国際エネルギー機関(IEA)のWorld Energy Outlook(WEO)の公表政策シナリオ(IEA-STEPS)のEU価格又は各国のカーボンプライス見通しを基に継続的に見直し |
||||
・排出量削減の取り組みとして、プロジェクト操業におけるクリーンエネルギーの導入や排出低減策の実施 |
||||
・メタン排出原単位0.1%を維持するための管理 |
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・OGMP2.0に加盟し、Non-Operation部分も含めたMRV(Measurement, Reporting and Verification )を強化 |
||||
・関連するステークホルダーとのエンゲージメント |
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技術及び市場 |
・低炭素関連技術が加速度的に進展し、再生可能エネルギー・EV・電池等のコスト低下、あるいは市場の低炭素エネルギー選好により、石油ガスの需要低減または価格低下が進行するリスク |
中期 |
長期 |
・技術・市場動向のモニタリング |
・IEA WEOの発表済み誓約シナリオ(IEA-APS)を主要シナリオとして財務的評価を実施。2050年ネットゼロ排出シナリオ(IEA-NZE)にも留意 |
||||
・操業の低炭素化・低コスト化の追求 |
||||
・ネットゼロ5分野への取組みの加速 |
||||
レピュテーション |
・2030年以降のScope1,2における絶対排出量目標を求められるリスク |
短期 |
長期 |
・2050年ネットゼロ、2030年排出量原単位30%以上低減目標の設定。更なる目標の検討 |
・2030年頃にCCSによるCO2圧入量年間250万トン以上達成を目標とし、技術開発・事業化を推進 |
||||
・メタン排出原単位(メタン排出量÷天然ガス生産量)を現状の低いレベル(約0.1%)で維持 |
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・2030年までに通常操業時ゼロフレア |
||||
・事業ポートフォリオ見直し |
||||
・国際機関や金融市場及びクレジット市場の動向モニタリング |
||||
レピュテーション |
Scope3削減目標の設定を求められるリスク |
短期 |
中期 |
・Scope3排出量の低減に向けたステークホルダーとのエンゲージメント |
・販売先の排出量削減に向けた取り組みの検討 |
||||
・カーボンニュートラルLNGの販売 |
||||
資金調達 |
投資家や金融機関から当社グループの事業内容やGHG排出量削減に向けた取り組み及び情報開示が不十分とみなされ、資金調達に悪影響を及ぼすリスク |
短期 |
中期 |
・プロジェクトのGHG排出量削減に向けた取組みの推進 |
・TCFD提言に沿った情報開示の推進 |
||||
・投資家や金融機関との対話・エンゲージメントの実施 |
||||
・資金調達先の多様化に向けた検討 |
物理的リスク
リスク区分 |
リスクの評価対象 |
発生時期 見込 |
対策の状況 |
|
急性 |
熱帯低気圧や洪水等の極端な気象現象が、操業施設に悪影響を及ぼすリスク |
短期 |
中期 |
・定期的に急性物理的リスク評価を実施 |
慢性 |
長期的な平均気温上昇、降雨パターンの変化、海面上昇等が操業施設に悪影響を及ぼすリスク |
中期 |
長期 |
・定期的に慢性物理的リスク評価を実施 |
2023年末における気候変動関連機会の評価対象、発生時期見込及び戦略と進捗状況
機会区分 |
機会の評価対象 |
発生時期 見込 |
戦略と進捗状況 |
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資源の効率に関する機会 |
生産プロセスでのエネルギー効率改善 |
短期 |
•豪州イクシスLNGプロジェクトにおける生産時の燃料ガス・フレア削減イニシアチブ、ガス漏洩検知・修理(LDAR)プログラム等を通じた低炭素化操業を推進 |
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エネルギー源に関する機会 |
再生可能エネルギー電源の生産プロセスでの活用 |
短期 |
中期 |
•イクシスLNGプロジェクトにおけるバッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)及び小規模太陽光発電設備の導入 |
中期 |
長期 |
•イクシスLNGプロジェクトにおけるオンサイトコンバインドサイクル発電プラントから再生可能エネルギー由来系統電力への切り替えに係る検討推進 |
||
長期 |
•ウィスティング油田開発計画で陸上水力発電による給電の可能性を追求 |
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製品及びサービスに関する機会 |
CCUSの推進 |
中期 |
•南阿賀鉱場でのCO2EOR実証試験において、圧入試験を実施し、次のフェーズへの移行を検討 |
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•インドネシア・タングーLNGプロジェクトでのCCUS事業開発検討 |
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•既存の豪州Darwin LNG及び東チモール共和国海域Bayu Undanガスコンデンセート田の施設及びパイプラインを活用したCCS事業の検討 |
||||
長期 |
•PETROS社との共同協力協定を通じたマレーシアでのCCS事業可能性の調査を継続 |
|||
•独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構による令和5年度「先進的CCS事業の実施に係る調査」委託事業において、当社が関与する「首都圏CCS事業」と「日本海側東北地方CCS事業」が採択され事業可能性の調査を実施中 |
||||
•豪州ボナパルト海域CCS鉱区での震探・掘削作業に向けた評価・準備作業中 |
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•インドネシア・アバディLNGプロジェクトで将来的なCCS事業(第3者由来のCO2受け入れ)の可能性を検討 |
||||
水素事業の展開 |
中期 |
•新潟県柏崎市での水素・アンモニア製造実証事業について、地上設備の敷地造成工事とCO2圧入・生産・観測井掘削に向け、地上プラント工事着工(2023年7月)、2025年中に運転開始予定 |
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•アブダビにおけるクリーンアンモニア事業への参画機会を追求中 |
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•エア・リキード グループ、LSB Industries社及びVopak Moda Houston社と共同で、米国テキサス州ヒューストン港における大規模低炭素アンモニア事業のPre-FEEDを開始 |
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•Green Hydrogen International社と共同で、米国テキサス州南部におけるグリーン水素事業の共同スタディ契約を締結 |
機会区分 |
機会の評価対象 |
発生時期 見込 |
戦略と進捗状況 |
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製品及びサービスに関する機会 |
水素事業の展開 |
長期 |
•川崎重工、岩谷産業が共同出資する日本水素エネルギー会社(JSE)に資本参加し、国際液化水素サプライチェーンの構築に向けた日豪間での実証事業に参画 |
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再生可能エネルギー事業の拡大 |
短期 |
地熱:インドネシア・ムアララボ地熱発電プロジェクトの追加開発 |
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中期 |
風力:長崎県五島沖洋上風力の建設推進 |
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地熱:秋田県小安地熱プロジェクトの建設推進 |
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カーボンリサイクルの推進 |
中期 |
•メタネーション技術開発事業として2026年中の運転開始を目指し、プラント設備工事を実施 |
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長期 |
•アブダビにて、Masdarとe-methane製造事業の実現に向けた共同調査契約を締結 |
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•アブダビにて、Masdar・三菱ケミカルグループとグリーン水素由来のポリプロピレン製造を含むカーボンリサイクルケミカル製造事業の実現に向けた共同調査契約を締結 |
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•人工光合成の研究開発を推進 |
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新分野事業の開拓 |
中期 |
•インドネシアにおけるバイオメタン供給事業に関する詳細検討の開始 |
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中期 |
長期 |
•ドローン活用、メタン直接分解、CO2回収、蓄電池関連事業などの検討 |
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•CO2と水を原料にグリーンなギ酸を製造する技術を開発する米国企業「OCOchem」に対し出資 |
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長期 |
•フュージョンエネルギー(核融合反応によって放出されるエネルギー)の早期実現を目指す、京都フュージョニアリング株式会社に対し出資 |
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カーボンニュートラル商品の販売促進 |
短期 |
•カーボンニュートラル商品販売 |
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森林保全の推進 |
短期 |
•オーストラリア・ニュージーランド銀行及びカンタス航空との豪州でのカーボンファーミング及びバイオマス燃料事業について、2023年8月に植林を開始 |
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市場に関する機会 |
エネルギー供給の多様化 |
中期 |
•再生可能資源由来燃料であるリニューアブルディーゼル(低炭素軽油:RD)の国内提供 |
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よりクリーンな天然ガスの開発 |
中期 |
•イクシスLNGプロジェクトでのCCS導入、生産能力引上げ、拡張も視野に入れた検討推進 |
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•インドネシア・アバディLNGプロジェクトでのCCSの導入を含め事業推進 |
(b)気候変動リスクの財務的評価
当社は以下2つの手法で気候変動リスクの財務的評価に取り組んでいます。
一つ目は、インターナルカーボンプライスによる当社の各プロジェクトの経済性評価を実施しています。これは、世界では既に150以上の国・地域が2050年ネットゼロ宣言を行っており、今後更なる気候変動関連政策強化に伴い、各国においてカーボンプライス導入が進むと推測されるためです。当社ではIEA-STEPSのカーボンプライスを参考にインターナルカーボンプライスを毎年レビューしています。2023年からは、IEA WEOのカーボンプライス見通しを反映の上、所在国にカーボンプライス制度が存在し、政策コスト見通しを参照できる場合は当該コスト見通しを参照しています。カーボンプライス制度が存在しない場合は、2022年公表のIEA-STEPSのEU価格(2030年US$90/tCO2e、2040年US$98/tCO2e、2050年US$113/tCO2e)に連動した変動価格を参照しました。なお、2024年は、2023年公表のIEA-STEPSのEU価格に連動した値を採用しています。
二つ目は、当社の事業ポートフォリオの財務的評価です。IEA-APS及びIEA-NZEの油価とカーボンプライスが、当社ポートフォリオに与える市場リスクの財務的評価です。IEA WEOのIEA-APS及びIEA-NZEが提示している油価とカーボンプライスの推移を、プロジェクトのNPV計算に適用し、ベースケース適用のNPVからの変化率を、当社の事業ポートフォリオに対する影響として算出します。前提の置き方など難しい点があるものの当社の事業ポートフォリオの財務的評価の一つの手法として実施しています。引き続き事業環境の変化を織り込みながら、本手法の運用基準の深化及び当社の事業ポートフォリオの競争力向上に努めていきます。
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インターナルカーボンプライスによる プロジェクトの経済性評価 |
各種シナリオによる ポートフォリオの財務的影響評価 |
評価手法 |
カーボンプライス政策が、プロジェクトの経済性に与える影響を評価 |
下記シナリオによる油価及びカーボンプライスによる影響を評価 |
● IEA-APS |
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● IEA-NZE |
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指標 |
インターナルカーボンプライス適用によるIRR |
上記指標価格適用によるNPV変化率(感応度分析) |
取組み状況 |
2021年度よりベースケース化 |
2018年より実施しており、2022年度よりIEA-NZEシナリオを追加 |
(c)当社の低炭素社会シナリオ
2050年までの低炭素社会に向けたエネルギー需給などの事業環境の見通しについて、当社はIEA-STEPS、IEA-APS及びIEA-NZE、日本エネルギー経済研究所のレファレンスシナリオ及び技術進展シナリオを参照し、長期的な将来のエネルギー需要や顧客動向等の事業環境分析を行っております。当社は、これらのシナリオを活用し長期的な経営戦略として2022年2月に「INPEX Vision @2022」を策定しました。今後もシナリオのレビューを用いながら事業環境の変化をいち早く把握し、社会の動向に合わせ経営戦略・経営計画の見直しを行っていきます。
(d)当社が参照している主要なシナリオ
国際エネルギー機関(IEA)のWorld Energy Outlook(WEO)
・公表政策シナリオ(IEA-STEPS)
・発表済み誓約シナリオ(IEA-APS)
・2050年ネットゼロ排出シナリオ(IEA-NZE)
日本エネルギー経済研究所
・レファレンスシナリオ
・技術進展シナリオ
③リスク管理
(a)気候変動関連リスク及び機会の評価・管理
当社は、気候変動関連リスク及び機会の評価・管理を、原則として年次サイクルで実施しています。全社的な気候変動対応の推進は、経営企画本部経営企画ユニット内の気候変動対応推進グループが担当しています。気候変動関連リスクに関しては、各部門を代表する30名ほどのメンバーで構成される「気候変動対応推進ワーキンググループ(WG)」が評価を実施して、予防及び低減措置案を策定しています。予防及び低減措置案は、当社が取り組むべき検討課題としてサステナビリティ推進委員会で審議された上で、年度計画に反映されます。なお、リスク評価のプロセスは、国際的なリスク管理基準であるISO31000(2009)(図A)の手順に従っています。外部要因・内部要因をアップデートし、当社の状況をWGメンバーで共有した上で、リスクを特定し、その原因、予防措置、低減措置、及び残存リスクを分析(図B)し、その残存リスクを当社で作成した「TCFD提言対応リスク評価マトリクス」(図C)を使用して評価しています。
気候変動に関する機会については、「INPEX Vision @2022」に基づいて、水素・CCUS事業開発本部や再生可能エネルギー・新分野事業本部などを中心として全社的に取り組み、毎年機会の最新状況を確認しています。上記のリスクと機会はサステナビリティ推進委員会で審議され、社長決裁を経た上で経営会議・取締役会に報告する仕組みとなっています(図D)。
④指標及び目標
(a)気候変動対応目標
当社は、パリ協定目標に則したネットゼロカーボン社会の実現に貢献すべく、3つの目標を定めました。
一つ目は、2050年までに当社の排出量ネットゼロを実現すること。二つ目は、そのプロセスとして、2030年時点で排出原単位を30%以上低減(2019年比)すること。同目標の対象は当社の事業プロセスからの排出量であるScope1+2としています。三つ目は、販売した石油ガスの燃焼によるScope3排出量については、バリューチェーン全体の課題として、関連する全てのステークホルダーと協調してその低減に取り組むことです。なお、2030年目標の達成に向け、「中期経営計画 2022 - 2024」では、排出原単位を3年間で10%(4.1kg-CO2e/boe)以上低減することを事業目標として加えています。また、ネットゼロ目標達成に向けた具体的な対策として、上流事業のクリーン化やネットゼロ5分野の推進に加えて、メタン排出原単位(メタン排出量÷天然ガス生産量)を現状の低いレベル(約0.1%)で維持すること、通常操業時のゼロフレアなどを挙げています。これらを含めたネットゼロ5分野の取組みの詳細は「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご確認ください。なお、2023年度の実績は、2024年6月末発行予定の「サステナビリティレポート2023」をご覧ください。
項目 |
2021年 |
2022年 |
2023年 (暫定値) |
排出原単位1 |
33 |
28 |
29 |
原単位計算式 |
= |
Scope1+Scope2-オフセット2 |
石油・天然ガス上流事業のネット生産量+再生可能エネルギー事業の発電量 |
1 オフセットを含めた排出原単位
2 オフセットには、当該事業の環境価値が当社に帰属すると考えられる再生可能エネルギー事業による削減貢献量と、森林保全による吸収量が含まれる。再生可能エネルギーによる貢献量は「国際協力銀行の地球環境保全業務における温室効果ガス排出削減量の測定・報告・検証に係るガイドライン」(J-MRVガイドライン)に基づいて算出
(3)人的資本・多様性
①戦略(人的資本・多様性に関する取り組み)
(a)人材戦略
当社グループの経営理念を実現するためには、「現場力」と「技術力」そして「国際性」という強みを一層磨き、激変する事業環境においても柔軟に対応できる組織と人材が必要と考えております。目指す組織文化として「既成概念に縛られず自由闊達に意見を出しあい、新たなことに挑戦し続け、イノベーションを起こせる組織文化」、求める人材として「多様性の受容、成長意欲、自律的行動をもとに、ビジネス現場で価値を創出する人材」と定義し、これを実現するために人材戦略基本方針に基づき、各種重点施策に取り組んでおります。
(b)INPEX HR VISION
当社グループがグローバル企業として責任ある経営を持続的に実施していくためには、働く人材の多様化とグローバルに価値観を共有できる人材の育成が重要であると考えております。その実現に向けて人事部門では、各国の人事部門責任者と協議を重ね策定した、4つの柱からなる「INPEX HR VISION」を当社グループ人事部門共通のビジョンとして制定しております。この4つの柱を中核として、各種人事施策をグローバルな視点で推進し、従業員の能力向上とチームとしての成果の実現へとつなげることで、高い国際競争力を有する組織づくりに取り組んでおります。
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(c)INPEXバリューの展開と「Employer of Choice」に向けて
当社グループでは、年齢・性別・国籍等に関わらず、従業員一人ひとりが自身の力を発揮するために、当社グループの役員及び従業員が共通に大切にする価値観として制定した「INPEXバリュー」を実践することが重要と認識しております。 また、役員・従業員向けに心理的安全性セミナーを定期的に開催し、オープン社長室やタウンホールミーティングを開催するほか、チームビルディングなどを通じてコミュニケーションを活性化させることで、自由闊達に意見を出しあい、イノベーションを起こせる組織文化を作り上げ、グローバルレベルでの「最高に働きがいのある会社“Employer of Choice”」を目指しております。 |
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(d)グループ連携の強化
当社グループが激変するビジネス環境下において永続的に成長していくためには、従業員の約40%を占める外国籍従業員が、これまで培った知識や経験を活かし、それぞれの良さ・強みを融合していくことで成長・イノベーションを実現させるため協働していくことが重要と考えております。具体的には、個別のプロジェクト推進にあたり当社従業員と海外子会社従業員が混在する組織構築や、様々な部門でグローバルワークショップ会議、技術交流のための会議などを定期的に開催し、当社グループ全体で知見や経験を共有し、ベストプラクティスを追求する取り組みを継続して実施しております。
また、人材育成においては、各国の事情に合わせたリーダーシッププログラムやスキル系研修を実施して人材の育成を支援しているほか、海外現地法人等の従業員で将来を担う人材を対象として視野拡大やグループの一体感醸成を目的に本社研修プログラムを設けております。本プログラムはコロナ禍で中断しておりましたが、2023年に再開し、豪州より7名の従業員を受け入れております。
(e)「最高に働きがいのある会社」になるために注力している主な取り組み
<自律的な働き方>
当社では、従業員の意欲を引き出しつつ適切な人材配置と任用につなげていくため、ラインマネジメント職の任期制、社内公募制度、社内副業制度等を導入しているほか、年齢や職歴ではなく、就いている職責・役割に応じて処遇が決まる人事制度を採用しております。
<多様性の推進>
①当社グループは、行動規範で人種、性別、性的指向、性自認、年齢などによる差別を行わないことを規定し、INPEX LGBT ALLYによる活動などを通じてダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン施策を推進しております。なお、当社では、この継続的取り組みが評価され、職場におけるLGBTQ+などの性的マイノリティへの取り組みの評価指標「PRIDE 指標」において、2019年度からゴールド又はシルバーを受賞しております。
②当社グループでは、全ての職種において女性が活躍しているものの、依然として職種による偏在及び女性管理職割合が低いことが課題であると認識しております。この課題解決に向け、当社においては女性管理職となり得る人材を一層積極的にキャリア採用していくとともに、新卒採用者における女性学生対象のイベント参加などの女性母集団形成に向けた施策の継続実施を通じ、毎年の新規採用者の女性割合が30%以上になるように取り組んでまいります。
また、育児休業取得率について、男性の育児休業取得率は70%を超えており、引き続き取得率向上に向けて支援を継続し、在宅勤務やコア無しフレックスタイム制度など育児介護などの事情に応じた多様な働き方を実現していきます。
<健康経営>
当社グループは、従業員一人ひとりの心身の健康管理を経営課題として捉え、2018年9月に「INPEXグループ健康宣言」を社内外に発信すると共に、従業員の一層の健康保持・増進に向けた取り組みを進めております。
具体的にはメンタルヘルス対策強化を世界共通の課題として認識し、eラーニング、医師との連携、職場復帰フォローなどの取り組みを推進しています。また、がん等の難病に罹患した従業員の業務との両立支援など他の健康維持に向けた取り組みも行っており、各国または各グループ会社の文化や慣習等の実情を踏まえながら、当社グループ全体において、より一層の健康保持・推進、Well-beingへのニーズに応える職場づくりに向けた取り組みを進めております。
なお、当社では「健康経営推進委員会」を設置して、全社一体となって戦略的に健康経営を推進している取り組みにより、2020年から2023年まで「健康経営銘柄」に4年連続(4回目)、「健康経営優良法人(大規模法人部門)(ホワイト500)」に2019年から2023年まで5年連続(5回目)で選定されております。
<安全>
当社グループでは、事業の特性上、何にも増して安全を優先したうえで安定的に生産操業することが企業の持続的発展の礎となることから「安全」を重要視しております。「今日も笑顔で、家に帰るために」をモットーに安全な職場づくりに取り組んでおり、「 Anzen Dai Ichi - ‘Safety Number One’」が海外拠点においても浸透しています。
また、INPEXバリューの一つである「安全第一」を実現するため、経営陣が国内外の当社グループ操業現場へ直接赴き現場作業のリスクを肌で理解するとともに、HSEの重要性の意義を直接操業現場に伝え、操業現場で勤務する一人ひとりが改めて安全の大切さを認識する機会としてのHSEマネジメントサイトビジットを継続して実施しております。これらの活動を通じて安全文化を醸成し、より一層の全社的な労働災害の未然防止と無事故をベースとした安定操業に努めていきます。
②指標及び目標
分類 |
指標 |
目標 (2030年度) |
実績 |
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2023年度 |
2022年度 |
2021年度 |
|||
エンゲージメント の強化 |
高エンゲージメント者の割合(%)* |
20%以上 |
16.3 |
15.8 |
14.7 |
心理的安全性(偏差値)* |
50以上 |
51.5 |
50.9 |
50.8 |
|
採用 |
新規採用者に占める新卒採用者の割合(%)* |
- |
39.5 |
48.8 |
65.0 |
育成・研修 |
一人あたりの研修費用(円)* |
- |
228,179 |
180,251 |
142,360 |
多様性の推進 |
新規採用者に占める女性の割合(%) |
30%以上 |
25.5 |
n/c |
n/c |
女性管理職の割合(%) |
10%以上 |
6.4 |
5.7 |
5.1 |
|
男女賃金差異(%) |
80%以上 |
74.1 |
n/c |
n/c |
|
男性育児休業取得率(%)* |
70%以上 |
76.9 |
n/c |
n/c |
|
障がい者雇用率(%)* |
法定雇用率 以上 |
2.9 |
3.1 |
2.9 |
|
日本国籍以外の割合(%) |
- |
41.6 |
39.9 |
n/c |
|
健康経営・安全 |
健康診断受診率(%)* |
100% |
94.8 |
100 |
100 |
労働災害発生頻度 |
0.00 |
1.18 |
1.24 |
1.40 |
(注)1 「*」は当社グループに属する全ての会社で実施しているものではなく、当社グループとしての記載が困難で
あるため、提出会社(提出会社から他社への出向者を含む)の目標及び実績を記載しております。
2 特段の注記がない場合は、子会社を含んだ数値となります。
3 「エンゲージメントの強化」の数値は、ユトレヒト・ワーク・エンゲージメント尺度と相関の高い8項目を含んだ委託先尺度で測定し、全従業員平均の実績値を偏差値で算出しております。高エンゲージメント者割合とは、ワークエンゲージメントの偏差値が62.0以上の人数割合となります。
4 健康診断受診率は毎年4月~翌年3月の1年間の数値となりますが、2023年度は12月31日時点の数値となります。
5 労働災害発生頻度は百万労働時間当たりの死亡災害、休業災害、不休災害及び医療処置を要する労働災害の発生頻度となります。
6 データを集計していない箇所はn/c(not collected)を付しております。
なお、本項の記載中、将来に関する事項については、別途記載する場合を除いて本書提出日現在での当社グループの判断であり、今後の社会経済情勢等の諸状況により変更されることがあります。